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チーム天狼院

「いいね!」の裏にある気持ち


*この記事は、「ライティング・ゼミ」を受講したスタッフが書いたものです。

 

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:松下広美(チーム天狼院)

悔しい。

言葉にすると、そんな一言になってしまう。
でも、本当はもっと複雑で、言葉にしようと思ってもできなかった。


3年ほど前の春だったと思う。
京都天狼院のフォト散歩だったか、お花見イベントの撮影会だったかは覚えていないけれど、京都の鴨川のほとりで、20人ほどがカメラを持って何かを撮っていた。
鴨川の風景、草木、人物……。
私も久しぶりに、iPhoneではなくデジカメを手にしていた。
当時持っていたのは、RICOHのコンパクトデジカメ。
一眼レフカメラを持つ勇気はなく、それでもちょっといいカメラが欲しくて買ったカメラだった。
なのに、いつしかiPhoneのカメラの力に押されて、引き出しの奥にしまわれていた。

カシャ。

思うままにシャッターを押す。
「こんな写真撮れましたー」
周りにいる人に、写真を見せる。
「それ、いい!」
SNSでもらう「いいね!」とは違って、リアルでもらう「いいね!」は、なんかちょっと誇らしくなる。
「どんな写真が撮れました?」と、他の人の写真も見せてもらう。
ゴツい、一眼レフカメラのモニターに出る、その写真。
「すごい! いい!」
頭ではなく、心から言葉が出た。

みんなで撮り、見せ合い、いいねをもらう。
すごく単純な行為なのに、こんなに写真って楽しいんだって思った。

……あれ?

「いいね!」って、賞賛の気持ちがちゃんとそこにはあるはずなのに、それとは違う気持ちが生まれてきた。
「いいね!」がキラキラした輝きを持っているとすれば、その裏にあるのは、ちょっとドロッとした、なにかと混ぜても混ざらないような気持ち。

いろいろ考えてみたけれど、そのよくわからない気持ちの正体はわからないままだった。
ただ、キラキラした気持ちはどんどん大きくなった。
そのときに見せてもらったような写真を、撮ってみたいと思った。
持っているコンパクトデジカメでそんな写真が撮れるのか。
ひとまず、設定をいじってみた。
なんか、いろいろなモードがあるので、とりあえずいろいろ撮ってみる。
写真は変わった。
赤っぽくなったり、青っぽくなったり。
なんかトイカメラみたいになったり。
変わったのはわかるけれど、どうして変わったのかは、わからない。
もちろん、想像していたような写真は撮れない。
なぜだろうと考えたとき、「そうか、カメラが違うからか」という答えにたどり着いた。
このコンデジではなくて、一眼レフカメラになれば、きっとあんな写真が撮れるはずだ。

きっと、と思い始めたら、カメラが欲しくてたまらなくなった。
何ヶ月も考えた末、一眼レフカメラを手に入れた。
これで撮れば、あんな写真が撮れる。

カシャ。

後ろがボケてるし、いい感じだ。
カメラが違うだけで、こんなに違う写真になるんだ。

夢中になって撮った。
天狼院のフォト散歩や撮影会に参加して撮るのはもちろん、出かけるときには常に持ち歩いていろいろ撮った。
「いいね!」を前よりもらえるようになって、浮かれた。

ただ、ふとした瞬間に気づいてしまった。
なにかが違うことに。
確かに、前より写真がかっこよくなって、みんなにもいいねって言ってもらえるから、そこそこ満足していた。
でも、指先に刺さったトゲみたいな、ちょっとしたものだけど、すごく違和感を持った。

気持ちの違和感に気づくと、次から次へと、実際の写真の中にも違和感が生まれる。
ピントが微妙にあっていなかったり、ボケ具合がこうじゃないって思ったり、真っ白になりすぎていたり、逆に黒くなってしまったり。
「なにか」が違うことはわかっても、「なにか」の正体がわからない。

なんでだろうな、と思うものの、偶然撮れる、いい写真に満足していた。
適当に設定をいじって、なんとなく撮れるいい写真。

それで、本当にいいんだろうか。私が撮りたかった写真は、こんな写真だったんだっけ?
カメラを変えることで、ハードルを越えたつもりだったけれど、越えた先にはまだ、ハードルがあった。
ただ、天狼院でカメラのイベントや講義に参加しているうちに、自然とハードルを越えていることも多かった。

F値がどんなことなのか、
ピントはどこに合わせるといいのか、
どんな光がいいのか、
構図を考えるときにはどうするのか……。
他にも、撮影に挑むときの気持ち、モデルさんに対する接し方、学べば学ぶほどハードルは増えていくが、そのハードルを越えた先に楽しいことが待っていることがわかると、全く苦痛ではなかった。


ときどき、「なんで写真を始めたんですか?」と、聞かれることがある。
「一瞬を切り取りたい」だとか、
「光を撮りたい」と答えること、
「ライティング・ゼミのアイキャッチ画像を自分で撮っているうちに」と話すこともあった。

でも、正直に話すと、「悔しかったから」だ。

いい写真を見せられて、そんな写真が撮れないことに「悔しさ」を感じた。
だからまだ、写真を続けているんだと思う。

昔の写真の数々……

くすんだ紅葉……。
ピントの合わせ方がわかっていない……。
逆光で、イマイチな感じにしかなっていない。
全然かわいくない……。

最近の写真

光がどう当たるか、きれいな色に見えるように撮る。
どこにピントをもってくるか、しっかり考えるようになった。
逆光を活かす写真に。
とにかくかわいい。

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