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メディアグランプリ

片付けが変える人生


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【10月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事 : 守 舞子 (ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「人生行き詰まってるよな……」
ため息と涙が出て来た。
 
何かに200%情熱的に生きてみたいと思っているにも関わらず、
その何かがよくわからなくなった上に、
ここ最近は心折れるようなことが多かった。
 
派遣の仕事は面白みもあるのだが、
その仕事を一生の仕事にしたいとは思ってもおらず、
マンネリの日常を送っていて、
独身で一人暮らしである。
 
母も2年前に他界して、父も介護住宅暮らしで、
もはや挫折して転がり込んで、
「おかえり!」と温かく迎えてくれるような実家ももうない。
 
親友だと思っていた子も、
2年前にガンで急に亡くなってしまった。
 
長年共にした恋人にも振られた。
 
一番身近な人たちが立て続けに私の目の前から消えて、
一度死んだようなものだというほど、
人生どん底にいた。
 
心理カウンセラーをやりたいと思って
そこを目指していく希望があることが、
これまでは人生の救いだったが、
カウンセラーへの道も徐々に興味が失せて行き、
今後自分のやりたいことがわからなくなっていた。
 
今のまま行けば不安な未来しかなく、
派遣の仕事はずっと続けたい仕事でもなく、
この先やりたいことがはっきりしない。
 
人生を変えるためにできることなら
なんでもしてみたいと思った。
 
ひとまず、とっ散らかった部屋を整えることで、
何かが変わるんじゃないかと思い、
片付けの本を買って貪り読んだ。
 
面白いことに本を読んだだけで、
すぐに変化が起き始めた。
 
久しぶりに海外へ一人旅に出たくなったのだった。
 
以前はお金が貯まるとすぐに
海外に飛び出して来ていたのだが、
人生色々津波のような辛い出来事が押し寄せて、
気分的に海外に行く余裕がなく、
ここ5年も日本に引きこもっていた。
パスポートもすでに期限が切れていた。
 
片付けの本を読んだだけで、
急に海外旅行に行きたくなりはじめた。
 
片付けを本格的に始める前だというのに、
台湾に3泊4日で行くことにした。
 
旅の目的は、自分探しの旅だった。
 
「40半ばにして自分探しって寒いよな……l
自分にツッコミを入れながらも、
 
「寒くたってなんだっていいじゃないか!」
もう一人の熱い自分が応援してくれた。
 
今後どんな人生を歩みたいか、
人生を変えるために何ができるか、
自分はどんなことに興味があるのか、
旅をしながら見定めたかった。
 
台湾では、当て所なく、宿の人に勧められるまま、
夜市を散歩して、安くて美味しいご飯を食べて、
足つぼマッサージに毎日通い、
山頂の観光地で美味しいお茶を飲んで、
絶景を眺めた。
 
美しい夕焼けの海を眺めても、
今後の人生の生き方は見つからなかった。
 
台湾まで行っても、
依然として人生の迷子だった。
 
しかし、台湾に来たことで、
中国語が話せたらいいのになと強く思った。
 
台湾への語学留学なんかも自然と調べている自分がいた。
 
そうか、自分は中国語に興味を持っているようだった。
 
帰国して中国語の体験レッスンにあちこち行きまくった。
そして、片付けのメソッド通りに物を捨てていった。
 
衣類は、半分くらい捨てる羽目になり、
残った衣類は冠婚葬祭用の服と、スーツと、
私服が数着だけだった。
 
二十代の初めはおしゃれ命だったのに、
いつのまにか、体にフィットするからとか、
無難な着まわしができる服だからとか、
楽そうだからという理由で服を選んで来たことを知った。
 
私はときめく服を着ていないことに気がついた。
 
自分を粗末に扱って来てしまったことを知り、
反省した。
 
本を捨てる時は、
心理学系の本をじゃんじゃん捨てている自分がいた。
 
もう自分は心理学の仕事を目指すことには
興味がなくなっていることに気がついた。
 
一方、昔携わっていた映像制作に関する資料は
とっておきたいのだとわかった。
 
海外に取材に行きたい。
 
各国語を駆使して突っ込んだ取材がしたい。
 
ドキュメンタリーとか文章とかで
世の中でまだ知られていないような文化を紹介したい。
 
中国語と映像と文章に興味が絞られていった。
 
片付けというのは、
今の自分の興味を知るのに
打ってつけの作業であるようだった。
 
片付けを進めていくうちに、
また新たな発見があった。
 
久しぶりに友人を家に招きたくなった。
 
かつて青年海外協力隊でアフリカへ一緒に行った仲間で栄養士の子が遊びに来て、うちのキッチンでクスクスとサラダを作ってくれた。
 
私のアフリカのアパートは以前は人の溜まり場になるような
賑やかな家だった。
 
皆が遊びに来て、泊まっていいよと言ってないのに、
勝手に皆が泊まって行き、私がシャワーを浴びている間に、
誰かが勝手にキッチンを使って晩ごはんを作っているような家だった。
 
しかしここ数年の停滞で、
人が寄り付かないし招けるほど片付いていない
エネルギーが滞ったようなうら寂しい家と化していた。
 
人が来るとなると一層家の片付けが加速されてよかった。
 
毎晩人恋しさから通っていたバーに行く頻度が激減した。
 
新たな出会いの場に積極的に行動する自分がいた。
 
天狼院書店のライティングゼミに通い出したのも、
憧れの海外の旅のエッセイを書くことに興味を持ったからだ。
 
片付けは今7、8割終わったが、まだあと2、3割残っている。
 
片付けから広がる世界は、
片付けが終わる前からすでに始まっている。
片付けを完了したら、
一体どう自分の人生が変化していくのか楽しみである。
 
 
 
 
***
 
 
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2019-09-19 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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