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長女は長男と結婚しちゃダメなの?


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:渡邉まり子(ライティング・ゼミ特講)
 
 
先日、母方の祖母の86歳の誕生日を祝うために、近くの和食レストランへ食事をしに行きました。
祖母は初期の認知症なので繰り返し同じことを言ったりすることもありましたが、とても喜んでくれて、おいしそうにお寿司やお蕎麦を食べていました。
食事を終えて祖母を家まで送ると、唐突に彼氏のことを聞かれました。
「彼氏は次男か?」
ちょっと嫌な予感がしつつ「長男だよ」と答えると、祖母は残念そうな顔をしました。
そして私は思ったのです、「こっちのおばあちゃんもか……」と。
 
私は長女で、妹が1人います。のどかな茨城で父方の祖父母と共に家族三世代で暮らしてきました。
長女だったせいで、子供のころから祖母に「跡取りなんだから」とか「婿さんをもらいなさい」などと言われることが多くて、私はそれがとても嫌でした。
長女は家を継ぐことがルールとして決まっているかのように祖母は言ってくるけれど、生まれてくる順番は自分ではどうにもできないのに、そのせいで自由な選択が出来なくなるなんて納得できませんでした。
祖母は2年前に亡くなったのですが、認知症がひどくなってからも入院先の病院へ面会に行くと「婿さんは?」と聞いてくることが何度もありました。
私はその度にうんざりしてしまったのですが、祖母自身が跡取りとしてお婿さんをもらった人だったので、家を継ぐことに対する意識が人一倍強かったのかもしれません。
(とはいえ、我が家は決して途絶えさせてはいけないような立派な家柄ではないのですが……)
 
私には2年前からお付き合いしている彼氏がいます。
彼のおかげで私はたくさんのしあわせを感じることができたので、私も彼をしあわせにしたいと思っています。
そして、結婚すれば一緒にいられる時間も増えるだろうし、彼をしあわせにできるチャンスが増えるのかもな~と思うようになりました。
 
しかし、彼は長男です。
ずっと祖母の言うとおりにはしないつもりでいたけれど、実際に長男の人との結婚を考えるとなると、なんだか悪いことをしているような気分になります。
きっと、子供のころから「跡取りなんだから」「婿さんをもらいなさい」と散々刷り込まれてきたせいなのでしょう。気にしてしまっている自分が悔しくて仕方ありません。
このままでは祖母の思う壺になってしまいます。絶対にこんなのおかしい! と思っているのに……。
 
しばらくの間悩んでいたのですが、私は自分なりに1つの答えを出しました。
“長女は跡取りだから長男と結婚してはいけない”というルールは、“総天然色”のようなものだと思うのです。
 
モノクロの映画が主流だった時代、カラー映画の宣伝には総天然色という言葉が使われていたそうです。
その時代にカラー映画はめずらしかったからなのでしょう。しかし、カラー映画が当たり前になった今では、もうそんなことをあえて言う必要はないし、この総天然色という言葉自体に違和感があります。
結婚にまつわるルールも一緒です。その昔には当たり前だったことなのかもしれないですが、今は家を継いで守ることよりも個人の自由が尊重されている時代です。現代社会にはそぐわない考え方で、違和感があるのです。
「時代が違うんだ、時代のせいだ」と思えば、祖母のことも自分自身も責めずに済みます。誰も悪くないし、仕方がないことなのです。
母や伯母はこの考えに賛同してくれました。
 
これは母から聞いた話なのですが、母の友人には娘さんが3人いらっしゃる方がいて、長女のAさんに父方の祖父母が「跡取りとして分かっているだろうな」という感じで200万円の札束を差し出したことがあったそうです。
お金を使ってお嫁に行かないことを約束させようとしたらしいのですが、Aさんは「そんなお金はもらいません」と受け取りを拒否して、その後長男の人と結婚してしあわせに暮らしているとのことでした。(ちなみに、次女・三女もお嫁に行ったそうです)
私はこの話を聞いてちょっと嬉しくなりました。長女の結婚にまつわる問題は我が家だけに限ったものではなかったのです。
しかも、長男と結婚してしあわせに暮らしている長女がいると知って、未来が明るくなったように感じました。
 
この問題に悩んでいる長女は日本中にたくさんいるのかもしれません。
もちろん、それぞれの家の事情があるだろうとは思うのですが、やはりこの理不尽なルールは時代遅れです。時代が違うのだから、もう過去のものにしていいと思います。
 
そう思えるようになったけれど、もし彼氏と結婚することになったら祖母がどんなリアクションをするのかは少し不安です。
悲しそうにするかもしれないし、困ってしまうかもしれません。
祖母と私は生きてきた時代が違うので、考え方の違いは仕方ないと思います。
けれど、やさしい祖母なので私がしあわせになるためにした選択ならば、きっと理解してくれるでしょう。
 
まぁ、彼氏と結婚についての具体的な話はまだ全然してないんですけどね!
 
 
 
 
***
 
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2019-10-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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