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不器用な主婦がライティング・ゼミで学ぶ理由

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【12月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:近藤 美里(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
私は、多くの人が当たり前にこなせるであろう事に、いちいち躓いてしまう。
例えば、3歳の子どもを時間通りに幼稚園に送り届けることが、難しい。もちろん、朝は戦争だ、と多くの母親が言うだろう。マイペースな幼稚園児や小学生に朝の支度をさせるのは言わずもがな。中学生や高校生、大人だって朝はバタバタするものだ。
とはいえ、「お母さんのお弁当作りが間に合わなくて今日は遅刻」「お母さんが鍵を探し回っていて今日も遅刻」「お母さんが洗濯を忘れてタオルがない」「お母さん、お弁当にフォーク入ってなかったよ!」そんな事が毎日のように続くのを、バタバタと同列には語れない。時間とTO DOに追われて殺気立っているのは同じでも、「時間内に忘れ物なく送り出す」というミッションを遂行できていないのだから。
「本当にだらしなくって嫌になる!あたしは母親失格だ!」そんな自己評価を下したら最後、もはや立ち直れる気がしない。「あたし本当にそそっかしくて~!」そんな風にテヘっと笑っていれば、それ以上は誰も何も言わないが、問題は何も解決しない。
この現状を打破するために必要なのは、排水溝の詰まりを取り除くように、問題の原因を突き止めて、そこにアプローチすることだ。それも水切りカゴに入った生ゴミのように、一目で分かるものではなく、パイプの奥の手入れが必要だ。
「お弁当作りのために、もっと早起きしよう!」
「鍵は置く場所を決めておこう!」
「持ち物のリストも作らなきゃ!」
こうした事は、全部「水切りカゴ」でパイプの奥にはもっと根本的な問題が隠れていた。
 
いわゆる広汎性発達障害の診断を受けて、はじめて、朝、子どもと出掛ける支度をすることに、こうも苦労する原因を突き止めることができたのだ。
お弁当に詰める夕食の残り物を温め直す。ご飯を炊いておにぎりを作る。朝食用も茶碗によそってお味噌汁を温める。自分の着替えやメイクを済ませ、子どもを起こす。着替えや朝ごはんを促しながら、自分の食事と持ち物の確認。お弁当をランチボックスに詰めたら園バッグに入れて、靴を履かせ、家の鍵を閉めて、自転車置き場へと向かう。
こんな、一見何でもない事に毎日どこかしら綻びが生じるのは、私のワーキングメモリの働きの弱さゆえらしい。重たいアプリを同時に開くと強制終了するPCのように、1度に処理できるタスクの数に限界があるのは誰しも同じだが、私はそのキャパが相対的に小さいのだ。
 
それ故、決まった時間内に複数のタスクをこなさなければいけない場面では、「ママー!今日のお弁当なに入れるの?」なんて、微笑ましい問い掛けに応じることすら、キャパオーバーの引き金だ。
脳内で処理しなければならない情報が私のキャパを超えた瞬間、手元が狂って料理をこぼしたり、必要なTO DOがスッポリ抜け落ちたり、パニックから怒りの感情の支配されたりと、とかく厄介な事態が起こる。
この場合、「手元を良く見る」とか「TO DOリストを作る」とか「深呼吸をする」といった目に見える問題に対して対処することは、所詮は対症療法だ。どんなに水切りカゴを綺麗にしても、パイプの奥の「キャパオーバー」の問題に対処しない限り、イタチごっこのように、違った厄介事に悩まされる。
その構造を自覚して、ようやく打つことができた手は、TO DOを極限まで絞り込むことだった。子どもの着替えや送迎は基本的に夫の任せることにして、私はお弁当作りだけをすればいい。そんな環境を設定するには、それなりのエネルギーを必要としたが、効果はやはり抜群だった。
「3行程以内」だと、覚えやすく、混乱もしにくいと事は、よく知られているが、「①おかずを温める」「②おにぎりを握る」「③ランチボックスに詰める」の3つの行程に集中できるようになって、ようやく状況が改善した。息子は遅刻もしていないし、持ち物もしっかりそろっている。
夫と子どもを送り出して、1人でホッと一息ついてから、朝食をとって、パートに出かける支度をする。大黒柱である夫を転職までさせて手に入れた、綻びにくいシステムだ。
そしてパートに出てみて実感したのは、主婦業の難易度の高さである。資格もいらなければ、面接に合格する必要すらなくて、誰でもできると錯覚しがちな主婦業は、マルチタスクの度合い高く、優先順位や段取りなど様々な判断を求められるゆえ、私のようなタイプの人間には、もっとも不向きな職業だった。
家事だけに焦点を当てると本当に不器用さが目立つのだが、私のようなタイプの人は能力に凸凹が激しいだけで「何をやってもダメ」な訳ではなかったりする。そういう人は、女だから、母親だからといった属性に捉われることなく、家事や育児よりも得意な事を突き詰めて生きていく方が、周りにとっても良いだろう。
だから、私はここにいる。広汎性発達障害という、特殊な経験をコンテンツ化することで、ライターとして生きられないか? とにかく、不器用で何気ない日常のTO DOにいちいち躓くからこそ、どこに躓いているのかを考察する。そんな考察が、同じように躓いているヒントになればいい。
 
雇用されずに仕事を生み出すためのベースとなる考え方として、尊敬する師に授けられた「悩んだこと、苦しんだことは、同じことで困っている人を助ける糧になる」という言葉。
 
この言葉は、結婚して妻になり、子どもが生まれて母になり、ライフステージが変化する度に躓いてきた不器用な私の折れそうな心をずっと支えてきてくれた。だが、「表現力」が伴わないと、この教えを体現することは、現実的でないことに、3年掛かって、気づいてきた。
私が何を経験し、何を提供できるのか、必要としている人に届かなければ意味がない。
何に対してどう悩み、苦しみ、解決したのかを、第三者にも分かりやすく伝えるべく、書いたものを最後まで読み進んでもらうスキルが必要なのは明らかだ。だから、私は4ヵ月、天狼院のライティング・ゼミで学ぶ。人生を変える、この書店で。
 
 
 
 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2019-11-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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