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メディアグランプリ

天狼院書店のライティング・ゼミに通う私がやるべきたったひとつのこと


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【12月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:徳久 千紗(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「全然本題に入んないじゃん」
足を伸ばす隙もないほどたくさんの人がいる福岡天狼院の一番奥にいた私は、三浦講師の職歴を聞きながら悶々としていた。
 
第1回の講義では「ABCユニット」という三浦さん独自のライティング理論が学べるらしい。申込みのときにもらったチラシに書いてあった。天狼院書店のホームページにも載っていた。しかし、ゼミが始まって1時間、まだ真相が分からない。
 
この4ヶ月で何を得るのか、どう変わるのか、三浦さんは眼鏡を光らせながら、朝、家族のために弁当を作っているお母さんくらいせかせかと早口で話している。なんだかワクワクした。
 
会社の上司に勧められてノリと勢いで参加を決めた私だった。多少は本を読むし、文章を書くのはそれなりに好きだ。といっても、Twitterでポツリとネタっぽいことを呟くか、フェイスブックにありきたりな体験談を投稿する程度である。まあ、いつもよりたくさん「いいね」がつけば、何度も記事を見返してしまう、うぬぼれ屋なところは否めない。
 
「……というのがABCユニットです。これを使えば、文章を最後まで読んでもらえる可能性がぐんと上がります」
やっと、本丸のお出ましだ。私にも使いこなせるだろうか。そんな不安はまだいいや。まずはしっかりメモを残しておこう。
 
そのあと三浦さんは続けてこう言った。
「実は僕がこの時間、講義で喋っていた内容もABCユニットの構造が散りばめられていました。あとで配信動画を見直してみてください」
 
なんだって? やられたー。この小一時間、すでにABCユニットの術中にいたということか。たしかに、飽きずに聞いてたわ。声出して笑っちゃうところもあったわ。くそっ、なんか悔しい……!
 
その後、ワークショップや課題の提出に関しての注意事項などを受け、講義の全てが終了した。もはや、頭の中は「ABCユニット」で独占されていた。
 
何とか「ABCユニット」を隅に追いやり、帰りの電車の中で、脱毛の広告を見つめるふりをして、週1回のペースで提出しなければならない課題について考えた。セミナーは隔週なのに課題は毎週なんて、鬼だぜ天狼院。しかも、テーマがフリーってところがまた、こちらの力量を試すような感じがして、うん、逆に燃える。
 
さて、私は、ここからどうすべきか。
 
パッと思い浮かんだのは、システムキッチンの水滴ひとつないシンクの前に突っ立っている私だ。側にはガスコンロがあり、ありふれた調味料が並んでいる。そして、キッチンの向こうのリビングには、お腹を空かせた天狼院書店のスタッフが無言の微笑みでこちらを見ている。
 
そう、私は、あの方に食わせる飯を作らねばならぬのだ。もう少し丁寧にいうと、完食してもらえる料理を提供しなければならない。
 
あぁ、さすればさっそく、調理に取りかからねば! 思い立ったが吉日とはこのことかと、すぐ後ろにある冷蔵庫を勢いよく開けた。
 
えっ? どういうこと? ブーン……と、コンプレッサーの音だけが響いている。
 
食材が何もないじゃないか! これだけ大きな冷蔵庫を備えたキッチンで食材がないとは何事だ。これじゃ料理が作れない。何かの間違いではないだろうか。どうしよう……。さっきまでの闘士はどこえやら、冷蔵庫の扉をぱたりと力なく元に戻す。
 
冷蔵庫の取手に軽く触れたまま考えた。なぜ、食材がないのか。答えは簡単だった。ライティング・ゼミに出席することで調理器具や調味料は手に入るが、食材自体は自分自身で用意しなければならないのだ。
 
それが「テーマフリー」であり、2000字を埋められるかの実力を試されるところなのである。
 
冷蔵庫に食材が増える、つまり、書くネタが増えると、天狼院書店のライティング・ゼミで教わったことをより一層高度に体感できるわけだ。
 
「今回の課題、実は使いたい食材があるんだよねー」
そう言えるようになりたい。
 
電車も最寄駅にたどり着き、家路まで歩きながらハッとした。それは、自分の中に意外と考えや思いがないという事実だった。いや、考えや思いが明確化されていないと表現した方が近いかもしれない。はて、私はどんな視点で生きてきたのだろうか、誰に何を伝えたいのか、何のために文章を書くのか。そこがないと何も始まらないことに気づかされた。
 
これまで生きてきた中で喜怒哀楽の4文字では決して表せないいろんな思いを感じてきたはずである。ちょっと聞いてよ、この前さぁ……と、誰かに話したこともたくさんあった。今こそ、その思いを文章にするべきではないだろうか。この講座に通うことで新しく掴める感性もきっとあるはずだ。
 
帰る道中で行った脳内アウトプットのせいで気持ちが高ぶり、なかなか寝付けない時間で決めたことがある。明日から、ふと疑問に思ったことや感じたこと、人と話して気になることがあればスマホのメモ機能に言葉を残そう! そう決めた。
 
これが天狼院書店のライティング・ゼミに通う私がやるべきたったひとつのことなのである。
 
それが、調理するに値する食材なのかは分からない。中には熟成させると美味しくなる代物もあるかもしれない。逆に、鮮度が重要な一品もあるかもしれない。もしかしたら、まだ見ぬ食材と掛け合わせると絶品になるのかもしれない。いつ手をつけるか、どう手を加えるかはシェフの私次第だ。
 
 
 
 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2019-11-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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