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メディアグランプリ

女性はラッピングを巧妙に使う


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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小林れい(ライティング・ゼミ 平日コース)
 
持ち込みラッピング専門店を経営している私。驚かれるのだが、男女比は男性8、女性2、と圧倒的に男性が多い。男性は彼女や妻へのサプライズとしてラッピングを依頼する。しかし女性は、圧倒的に「見栄」で利用される。
一番多いのは芸能人へのプレゼント。これはとてもほほえましいし、私も
「え? このプレゼント、○○さんに渡すんですか? じゃあ頑張らないと」
という会話をしながらノリノリになる。
一方でげんなりするのは家にあった不用品をラッピングしなおして欲しい、という依頼。初めは驚いた。
「このお皿、いいお皿なんだけど、使わないんで。お友達のお嬢さんが結婚するっていうから差し上げようと思って。箱が汚いから、何か箱、あります?」
と、せめて払ってから来たらいいのに、と思うほどの埃がカピカピになった箱持参で来るご婦人。決して名のある骨董品ではない。
家にあったけど、着ない服。家にあったけど、使わない花瓶。家にあったけど、使わない調理器具。
新品ならまだいい。絶対数回使っただろう?というようなものも
「有料でもいいので、箱にいれてください」
と言われるのだ。
用途は決まって「お友達のお嬢さんの結婚祝い」
ご依頼主は、住所で分かる、京都のお金持ちエリアのご婦人。着物、またはブランド品で身を固めた、品のある女性。1人2人の属性ではなく、何十人もそういった顧客様がいらっしゃる。関係性が透けて見える。いやいや、気の置けない友達なのかもしれない、と想像しながら、包む。
先日もなかなかのパンチの効いた贈り物をご持参くださった依頼主があった。
「30年前に内祝いでもらった風呂敷を、お孫さんの出産祝いとして本人にお渡しする」
とのこと。一瞬、意味が理解できず、聞き間違えたのかな、関係性を理解出来ていないのかな、と思った。
でもやはり聞いてみると、言葉の通りのご依頼だった。
クリーニングのタグが付いている、使いジワの取れていない風呂敷・・・
丁寧に有料の箱に入れてお包みした私。なるほど、皆、いろんなサプライズを考えるものなのだなあと感心したのである。
開業して13年だが、男性で「家にあったから」というプレゼントを持ってきた人は、皆無だが女性は半分以上がその様なご依頼。女性は本当に世渡りがうまい。しかし残念ながらご来店いただいても、顧客様にならない人もいらっしゃる。来店しても、やっぱりやめる、というお客様である。それは、「値段が高い」からだ。
そういう方がご持参くださるのは、某ファストファッション店などでワンコイン程度にまで値下げされたタグが付いた洋服や雑貨。それをプレゼントしたい気持ちがあるなら、どんな価格でもショップのものでもいいと思う。
「定価以上に見せたいんです」
なるほど、ならば、と私は当店のシステムを張り切ってお伝えする。
当店のラッピングはサイズと紙の種類で技術料と材料費込みで、最低でも800円、洋服なら1500円程度、花やキラキラしたパーツをつければ2000円くらいになるが、絶対見栄えはいい。もちろんこれはホームページやブログにも常時記載されているので、ご予約を下さるお客様は承知している。しかしこのようなお客様は大抵飛び込み。グーグルで見つけ、飛び込んだ、という人が圧倒的に多いので、料金や仕組みをご存じない。
丁寧に当店の料金や仕組みをお伝えすると、
「え?! 高いですね。それじゃあ、商品より高くなっちゃう。ラッピングって普通のお店だと有料でも100円くらいですよね?」
と仰る。ご予算的に厳しいのであれば・・・とセールで3本100円のリボンと、デッドストックの包装紙1枚100円をお勧めする。ただし技術を売りにしているので、それをお買い上げいただいたところで、私たちはラッピングできない。
技術料をいただければやります、とお伝えする。
「え?! ラッピングできないから来てるんですけど。じゃあ、私がここでやるんで、教えてもらえますか?」
しかし、ラッピング教室も併設している当店、マンツーマンレッスンだと1時間8000円くらいになってしまう旨をお伝えする。
だんだん、笑えてくる。
「簡単なラッピングを教えてくれるだけでいいのに8000円も取るんですか?! セール品のラッピング用品に200円も出せないので失礼します。100円ショップに行きます!」
女性は顔を真っ赤にして怒鳴る。
「かしこまりました、またのご来店お待ちしております」
繰り返しになるが、こういう方が珍しいのではない。月に一回くらいはいらっしゃる。
そうか、女性ってこうやってしなやかに世を渡っていくのだな、と理解した。本当に世間の女性は頭がいい。義父へのプレゼント、友達への誕生日プレゼント、友達の結婚祝いに頭を悩ませていた私には目から鱗。
ありがたくも、年々認知され、ご来店が増える私の店。きっと今年のクリスマスにはもっと斬新なアイデアを持った女性客が増えることだろう。
私の目下の悩みはクリスマスの義父へのプレゼント、友達への誕生日プレゼント、夫、子供へのプレゼントではなく、このようなご依頼の方を気持ちよくお断りするトークはどのようにしたらいいかな、ということである。
 
 
 
 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2019-11-21 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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