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メディアグランプリ

お金のブロックが外れている友人から学んだこと


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:大原亜希(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「すっごく行きたいコンサートがあるんだけど、交通費もろもろ払ったら、貯金5万円切っちゃうんだよね。どう思う?」
 
彼女は弾んだ声で、電話越しにそう尋ねた。
おいおい、貯金が5万円切るって中々やんちゃな使い方だな、と私は内心吹き出しそうになった。
独り身とか学生ならまだ分かるけれど。
 
「どこなの? コンサート」
「それがさ、埼玉なんだよね。東京までの往復の新幹線代がかかるでしょ。東京なんて久しぶりだし、どうせなら一泊したいでしょ。だったら、次の日の朝ごはんは、オシャレなカフェでモーニングとかしたいし!!!!」
 
そこまで、ば~っとまくしたてると、彼女はもう一度こう言った。
「行ってもいいと思う?」
電話の向こうで、チワワのように目をキラキラさせている彼女が、目に浮かぶ。
 
「すごい行きたいんだよね?」
「そうなの! 小さい頃から好きだったアメリカ人のアーティストでね、そんなに大きくない会場だから、距離もすごく近いの! こんなチャンス、もう一生無いかもしれないでしょ!?」
 
彼女の声はさらに勢いを増している。
というか、どう思う? と聞いた割には、もう心が決まっているようにも聞こえるんだけど。
 
「いいんじゃないの? 借金するわけじゃないし。いつも頑張ってるんだから、息抜きは必要だよ」
「そうだよね!」
 
確信するようにそう言ってから、買い物もしたいなあ、どこで夕飯食べようかなあ、と彼女は楽しそうに旅のプランを話し始めた。
 
彼女は私の幼馴染で、大人になってからも仲良くしている親友のひとりだ。
シングルマザーで、仕事をしながら二人の子供を育てている。
横から見ていても、よくやっているなあ、と私はいつも思う。
まだまだやんちゃ盛りの子供たちは、とっても自由にすくすく育っている。
 
そんな彼女は、中々にお金の使い方の思い切りがいい。
自分が好きなことにも、子供たちを喜ばせることにも、はたまた友人を喜ばせることにも、ぽーんと気前よくお金を使ってしまう。
 
一度私が仕事の人間関係で疲れていた時には、気分転換して!とベランダにおけるハンモックを送ってくれたこともある。
どこかに出かけたら、必ず家族や知り合いにお土産を買って帰るし、子供たちの思い出になるようにと、盛大なバースデーパーティーをやったりする。
 
コツコツ貯金する、という概念はあまりないらしくて、銀行口座のお金が底をつきそう、ピーンチ!! みたいな状況もしばしばやってくる。
はたから見ていると、綱渡りして生きているようにも見えるが、本人はあまり心配してるように見えない。
どちらかというと、めちゃめちゃ幸せそう。
 
彼女がすごいのはここからである。
先日のコンサートに行きたい、という話の数日後にも、電話をかけてきてこう言った。
「ねえ聞いて! なんかね、お父さんが東京で美味しいものでも食べなさいってお小遣いくれたの」
 
お小遣いと呼ぶには、とても大きな、数万円をもらったらしい。
それだけではなく、たまたまその月だけ市からの補助が早めに入金されたり、他にも臨時収入があったそうな。
 
一度や二度ではない。
彼女の周りではいつもこういうことが起きる。
必要な時に、ちゃんと必要な分だけ入ってくるような。
 
一体どうやるとこんな風にお金が回るのか、不思議でならなかったのだけど、彼女を見ていて気づいたことがある。
彼女は「究極の受取上手」なのだ。
 
お金に限らず、物でも、褒め言葉でも、貰うものに対して
「ありがとう!」
と言って、素直に受け取る。
本当に嬉しそうなので、周りはつい、また何かあげたくなる。
彼女の周りで色んな物が、循環する。
 
もっと言うと、自分でお金を使った時の受け取り方も上手い。
お金を出すということは、商品やサービスを代わりに受け取るわけだけど、それを全力で喜ぶと言うか。
しかも値段の大小に関係なく、スーパーでお気に入りのチョコレートを買うのも、お気に入りのアーティストのコンサートに行くのも、同じレベル感で喜んでいるように見える。
 
「私はこれを受け取る価値があるだろうか?」
なんて考えたりすること、これっぽちも無いんじゃないだろうか。
 
お金のブロック、つまり「お金を使うことへの罪悪感」は、実際にはお金という道具を通して見える、自分の存在価値の捉え方だと思う。
私の幼馴染は「自分には受け取る価値がある」と、しっかり認めている人で、だからこそ色々なものを受け取ることが出来るのだ。
 
最近、彼女に影響を受けた私は、「受け取る」ことを、日々の生活の中で意識するようになった。
褒めてもらったら、謙遜せずに「ありがとう!」と受け取る。
自分が買い物をするときにも妥協せず、本当に受け取りたいものを選ぶ。
そうすると、彼女のように面白いタイミングで、お金や物が私のところにも循環するようになったのである。
 
嬉しくなった私は、幼馴染にこのことを報告した。
すると、電話越しにも分かるテンション高めの声で、彼女はこう返してくれた。
 
「良かったね!!!!!」
う~む、彼女ぐらいのレベルになると、誰かの幸せも受け取れるらしい。
日々学ばせてくれる人が近くにいるってありがたいなあ、と思う今日この頃である。
 
 
 
 
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2019-11-21 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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