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『聞き上手』の極意


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:一ノ瀬 朔(ライティング・ゼミ平日コース)
 
昔は、人と会話をしても、大きな盛り上がりを作ることができず、お互いに“あまり、面白くないな”と感じる時間を過ごすことが多かった。
 
「なるほど」「そうなんだ」「うんうん、私もそう思う」「それは知らなかったー」
 
相槌のバリエーションは多めに用意していても、話題が長く続かない。
 
繰り返される沈黙。無駄に水を飲んだり、何度目になるか分からない天気の話をしたり、大して進んでもいない時計を盗み見たり。あからさまに時間稼ぎをするのが息苦しかった。
 
折角、人と会話をする機会があっても、楽しい時間にならなければ、残念に思うし、お互いに次も会いたいとは思わない。
 
このままでは、人との巡り合わせを無駄遣いしてしまうのではないかと不安になった。
 
もったいない。どげんかせねば。
 
危機感を覚えたのがきっかけだった。自分との会話を少しでも面白いと思ってもらえるように、試行錯誤を繰り返し、長い月日をかけ、今では色んな人から“聞き上手”と言ってもらえるようにまでなった。
 
やることは、シンプル。単に、自分が“こういう会話はつらいな”と思うことを相手にやらないようにしただけ。
 
まず初めに、改善させたのは「なんで?」「どうして?」の言い方だった。
 
自分がそう聞かれた時に言葉に詰まることが多かった、というのが改善に至った理由だ。
 
なんで? どうして? は、時と場合によって威圧的に聞こえてしまう厄介な言葉。
 
普通に理由を聞かれているだけなのに、どうしてか、否定されているように感じてしまう。
 
だから、なんで? どうして? と聞きたいときは、丁寧な言い回しや、遠回しな言い方をするように心がけることにした。
 
「そう思うようになったきっかけがあるの?」
「どうしてそう考えるようになったのか、気になるな」
 
みたいな感じに。
 
そうすれば、単純に理由を聞く言葉の中に「私はあなたの考え方に興味があります」というニュアンスが含まれて、相手の考えに寄り添う雰囲気を作ることができるのだ。
 
また、これは久々に会った友人との会話。
 
「この間、パルクールをやってみたんだよね」
 
唐突に話し始めた友人に、私は「パルクールって、どんなやつだっけ?」と首を傾げた。
 
「壁とかポールとかを、駆け上ったり飛び越えたりするやつだよ」
「あぁ! あの忍者っぽくてカッコイイスポーツね!」
「そう! 実際にやってみると想像より難しくてさー」
 
友人とそんな会話をしたとき、私はすでにパルクールというスポーツを知っていた。
 
でもあえて、あまり詳しくない感じに会話をする。
 
知っている話題に対しても、あえて質問形式で会話を進めることで、相手が語りやすい流れに持っていくのだ。
 
相手が持ち出した話題を、知っているからといって奪ってしまっては、つまらないと思ってしまう人は意外と多い。
 
話題泥棒しない方が、相手に楽しいと思ってもらえる確率が上がるのだ。
 
だからと言って、完全に知らないフリをするのは嘘つきになってしまうし、何でもかんでも知らない風を装うのは話題の引き出しがないと思われてしまうから、加減は大事である。
 
もちろん、お互いにマニアックな情報を投げ合って盛り上がりたい、というタイプであれば、話は別。そういう場合は、白熱した会話合戦を存分に楽しもう。
 
「パルクールって、通うといくらくらいなの?」
「一回のレッスンで3,000円くらいだよ」
「なるほど、3,000円かー」
 
単純な相槌。たとえば「なるほど」とか「そうなんだ」、「へぇ」は特に、下がり調子にならないように気をつけている。
 
そんなつもりはなくても、つまらないと思っているように受け取られてしまうからだ。
 
相槌に抑揚をつけるのが苦手な人もいるかもしれない。私も、ちょっと苦手である。
 
そんな人には表情に変化をつけることを意識して相槌をすることをおすすめする。
 
目を丸くさせたり、瞬きをしたり、口角を上げたり。
 
単純だけれど、意識していない人は結構多い。スマホの画面を見ながらの相槌は、今の世の中に大量発生している。
 
逆に、これさえできればトーンを変えずとも会話に彩を添えることができ、自然と会話が盛り上がったりすることもある。
 
「え、そんなに驚くこと?」「いや、驚いてみせただけ」「なんだそりゃ!」
 
みたいな感じに、小さな笑いが生まれたり。
 
ちょっとした顔芸、みたいなものである。
 
会話のスキルが徐々に身についてくる中で、意外な事実も発覚した。
 
実際に、これまで「聞き上手だよね」と言ってくれた人で多かったのが、私とは全く違う価値観を持った人たちだったのだ。
 
聞くところによると、どれだけ意見が違っても否定をしてこないのが、話しやすさに繋がっているとのこと。
 
たしかに、人の意見はどれだけ自分の意見と違っても、「でも」とか「だって」を使わないようにはしていた。もしも、自分が言われたら嫌だから。理由はそれに尽きる。
 
そして、“否定”をしなくなることで、他にも嬉しいことがあった。以前よりも、様々な価値観を聞ける機会が多くなったのだ。
 
否定されないことに安心すると、人は自分の胸の内を多く語ってくれるのだ。
 
自分の力では見つけることのできないか価値観や世界を知れるのは、なかなかに楽しい。
 
“聞き上手”と言ってもらえるようになったことで、豊かな会話をできるようになった。
 
会話はひとりでは成り立たない。
 
だからこそ、この変化を試行錯誤の賜物だと自惚れない。
 
私との会話を楽しんでくれている人たちへの感謝を忘れずに、これからも会話術を磨いていこうと思う。
 
 
 
 
***
 
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2019-12-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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