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メディアグランプリ

ベリーダンスとケーキ。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:ツキノワ(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
“ラクス・シャルキ”って言葉、聞いたことある方いらっしゃいますか。
……“ベリーダンス”は、いかがでしょう。「あー、あれね」って思ってくださる方が増えた気が。
わたしは週末ベリーダンサーです。控えめに言って、趣味に何本か毛が生えた程度にベリーダンスを嗜んでおります。
趣味はベリーダンスです、と言ったとき返ってくる言葉で多いのが「おなかが出てるセクシーなやつでしょ?」「結構激しいやつだよね」。うーん、、まぁ。そんな感じです。
わたし自身も、どんなダンスか手っ取り早く紹介するときは「あの、ディズニーのアラジンに出てくる、ジャスミンみたいな感じです(衣装が)」と言ったりもします。
ただ、控えめに言って、趣味に何本か毛が生えてしまっている身からすると、そんなやりとりのたび、歯がゆい気持ちになるんです……。多数の方がお持ちの印象と、わたしがハマっていったベリーダンスは、結構大きく違ったんですよね……。
 
露出の大きな衣装で、曲線を描くような動きが印象的なベリーダンスは、セクシーなイメージが先行しがちです。お稽古事、習い事としてベリーダンスを選ぶ動機も「キラキラした衣装」だったり、単なるエクササイズではなく体のラインを出して(出すために)運動することで、「女性らしい身体」をゲットしたい、だったりします。
もちろんセクシーさも魅力のひとつになりますが、そこだけが目について「エロい」「やらしい」という言葉によってしまう場合もあります。
「ベリーダンス=セクシー」という方程式一辺倒にはなって欲しくない! ベリーダンスはもっと深いんです。ケーキみたいなもんです。
何がどうケーキなのか、ベリーダンスってどんなものか、知っていただけたらありがたいなと思います。
 
ベリーダンスは、ざっくり中東の地域、国を挙げるならエジプト発祥の踊りです。諸説ありますが、モノクロ映画ができてきた頃、西洋人と西洋文化が流入してくる中で、社交場・サロンで見せるための娯楽・ショーとして踊られるようになったのが、現在のベリーダンスの原形です。
西洋に対して東洋のもの。冒頭の“ラクス・シャルキ”という言葉はアラビア語で“東方の踊り”を意味します。西洋人から見て、特徴的だったのがおなかの動き、ということで、英語表記で“おなかの踊り”=“ベリーダンス”という名前がついて、こちらが広く使われています。
例えばバレエだと足の置き方から一番、二番……と名前がついていて、決まった動きやポーズがたくさんありますが、ベリーダンスの場合はそんなに多くありません。
腰の左右のスライド、ツイスト。上下に動かすアクセント。膝を小刻みに前後させておなかを震わせるバイブレーションの動き。それくらいです。あとはそれを掛け合わせていくだけ。
特定の動きを表す名前もあるにはありますが、正確に「コレ!」とか「こうやってやる、このくらいやる」というのは実は決まっていません。
なぜなのか。それはエジプト人なら誰でもできることで構成されている踊りだからです。
 
エジプトの人々にとって音楽とダンスは身近なもので、特別な人でなくても誰でも踊れるそうです。踊りはお祭りや冠婚葬祭のような特別なシチュエーションだけ出てくるものではなく、日常生活の中に自然に溶け込んでいます。そもそも人に「見せるため」ではなく、家族や同性の友人といった内輪のコミュニティで踊られていたもの。そんな踊りがショーのトピックとして取り上げられるようになったときも、「魅せるため」に必要とされたのはテクニックよりもダンサー個人の愛嬌でした。
バレエのようにキッチリした形式美として踊りが大成していったのではなく、踊り手個々人のパーソナリティ・オリジナリティが求められたベリーダンス。そうして拡がっていったベリーダンスは、地域のカラーや時代によって様々に変化していますし、本当に、ダンサーによって雰囲気もやってることも全然違う!
一口にロールケーキ、と言ってもスポンジが売りのロールケーキと、クリームが売りのロールケーキが全然違って、フルーツが入ってたり入ってなかったり、お店によって全然味が違うように、ベリーダンスも一口には括れないのです。
また、「エジプト人なら誰でも踊れる」というところもミソで、青森と熊本の民謡は違うんだろうな、と想像がつくように、エジプトでもあっちとこっちではリズムも音楽も違います。そのニュアンスをちゃんと掴んで踊りたい、となったときは、それぞれの民族舞踊を学びたい、という欲求が出てきます。
ロールケーキが気に入ったお店があったら、次はショートケーキ、チーズケーキもムースもチョコレートブラウニーも……と次々試したくなるようなものです。
 
週末ショーをしているエスニック系の飲食店も増えて、何の気なしに入ったレストランでたまたまベリーダンスを目にする、という方も増えました。ただそこでは目的が客寄せなので、若くてキレイなダンサーが場を盛り上げるために踊っていることも多いです。
そのときの印象が好みでなかったとしても、ベリーダンスってこんなもんだ、と終わらないで欲しいな。たまたま初めて食べたケーキがイマイチだったからって、それで一生ケーキを食べなくなるなんて、勿体ないでしょう?
 
 
 
 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2019-12-21 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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