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メディアグランプリ

新聞はオワコンなのか?


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【2月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:神東美希(ライティング・ゼミ 冬休み集中コース)
 
 
「カタン」「ブルルルルー」
 
 
郵便受けに新聞が入り、配達のバイクが去っていく音。
 
 
朦朧としながら時計を見ると、早朝5時。
 
 
「配達のおじさん、毎朝ご苦労さまです」
 
 
そう心の中でつぶやいて、ふたたび眠りにつく。
 
 
新聞に目を通すことで私の一日はスタートする。
朝寝坊して時間のない場合は、職場に持参して読むようにしている。
 
 
子どもの頃から、郵便受けに新聞を取りに行くのが私の役目だった。
新聞休刊日はどこか手持ちぶさた。
朝の時間がやけに長く感じたりしたものだ。
 
 
気に入った記事をスクラップしていた時期もあった。
 
 
しかし、私の生活の中で欠かせない存在となっている「新聞」が、危機に瀕しているというのだ。
 
 
日本新聞協会によると、新聞発行部数は15年連続で減少傾向にあり、ピーク時の4分の3にまでなってしまったのだとか。
 
 
特に若い世代の購読率が低く、20代では1割にも満たないという。
 
 
わざわざ新聞を買わなくても、インターネットで即時にニュースを知ることができる。しかも無料で。
 
 
一部では「新聞はオワコンだ」なんて言われている始末。
 
 
新聞好きの私は、そんな言葉を聞くと悲しくなる。
 
 
そりゃ、情報の速さや手軽さではインターネットには敵わない。
でも新聞には新聞の良さがあるはずだ。
 
 
ずっと地方紙を購読してきた私は、政治・経済・社会面よりも、文化・暮らし・地域面に愛着を持っている。
 
 
特に地域面は隅から隅まで読んでいる。
 
 
例えばこんな感じ。
 
 
・カピバラ愛好家による写真展を開催
・60年ぶり大祭盛大に 佐澤薬師堂 良縁成就願う
・「2代目伊達直人」ら善意 磐田市に図書カード
・熱海高生、旅行運営に挑戦 訪問先選びやツアーガイドも
 
 
見出しだけを見ても「なんのこっちゃ!?」だろう。
 
 
世間を賑わすような派手な話題こそないが、地域で頑張っている人の記事に励まされたり、季節や動物ネタでほのぼのした気持ちになったりする。
 
 
自分の住んでいる町の話題や知っている人が掲載されると嬉しいものだ。
 
 
地方の新聞購読率が高い理由の一つは、私のような読者が多いからとも考えられる。
都市部ではどうか分からないが、地方では新聞への信頼度は高い。
 
 
私も今まで、新聞記事がきっかけで何度も行動を起こしてきた。
 
 
ある日「苔の魅力にハマる人、増殖中」という記事を読んだ。
 
 
全国的には、苔を観察するツアーや苔専門店があることは知っていた。
実はひそかに苔関連のインスタグラムをフォローしていたりするほど。
 
 
しかし、まさか静岡県内で苔テラリウム(ガラス容器の中で苔を育てる)教室が開催されているなんて!
しかも意外と近場だった。
 
 
「行きたい、やってみたい!」
 
 
「隠れ苔ガール」の私は居ても立ってもいられず、すぐに教室名をネット検索した。
 
 
そしてその翌週にはちゃっかりワークショップに参加していた。
現在、我が家のリビングには私の力作が飾られ、眺めては癒される日々だ。
 
 
他にも、おもしろそうなイベント情報を見て申し込んだり、他地域での新たな町おこしの取り組みを知れば視察に行ってみたり……。
 
 
予期せぬところから情報を得ることができ、それが次の行動につながるのも新聞ならではかもしれない。
 
 
新聞との「縁」と言えば、こんなことがあった。
 
 
昨年末、愛媛の実家に帰省した際、押し入れの奥から古く黄ばんだヨレヨレの新聞が出てきた。
どう見てもここ数年のものではない。
 
 
日付を確認すると「昭和〇〇年、〇月〇日」
なんと私の生まれた日の愛媛新聞だった!
 
 
母の記憶によると、私が産まれた病院でもらったらしい。
ウン十年もの間、よくぞ取っておいてくれました!
 
 
自分がこの世に生を受けた日に起きた出来事に興味津々。
紙を破らないよう、丁寧に丁寧にページをめくって読みふけった。
(紙面の内容を書くと年齢がバレてしまうので、あえて割愛さえていただく)
 
 
今では「誕生日新聞」や「記念日新聞」といって、指定した日付の紙面をプリントしてくれるサービスもある。
特別な人へのプレゼントとして好まれているようだ。
 
 
しかし、あくまでこれはデータをプリントしたものだ。
私のように実物で残っているパターンは珍しいのではないか。
 
 
この新聞は私の宝物になった。
 
 
「産まれたときから新聞好きになる運命だったのかな?」なんて、不思議な縁を感じたりして……。
 
 
さて、新聞を好きな理由はもう一つ。
 
 
何といっても新聞には「ぬくもり」があるではないか。
 
 
紙面をめくるときの「パリンパリン」という小気味よい音。
ほのかにインクの匂い。
硬すぎず柔らかすぎずの質感。
 
 
雨の日も風の日も、朝早くから配達してくれる人の存在。
多くの人の手を経てようやく我が家にたどり着く。
 
 
これらは無機質なネット記事では感じることはできない。
 
 
しかし、そんなノスタルジックな理由を挙げたところで「古い人間」と思われるだけかもしれない。
 
 
それに私は新聞社の回し者でも何でもないので、ここで「新聞を読みましょう!」なんて声高に言うつもりはない。
 
 
確かに今は情報を「受ける」より「取りに行く」時代。
ましてや個人でいくらでも「発信できる」時代だ。
 
 
かくいう私だって調べものがあればすぐにスマホで検索するし、SNSを活用したりもしている。
 
 
時代の変化に応じて、新聞の存在意義も変わっていくのだろう。
 
 
でも私にとって新聞は決して「オワコン」ではない!
貴重な情報源であり、新しい世界への扉なのだ。
 
 
お正月の特集紙面で「旅×本」という見出しを見つけた。
 
 
本に囲まれて「暮らす」ように滞在できる箱根の宿。
そこでしか買えないオリジナル本を限定販売している城崎温泉。
 
 
折りしも「人生を変えるライティング講座 冬休み集中コース」の真っただ中。本への興味がムクムクと沸いてきたタイミングだ。
 
 
「行ってみたい!」という衝動を止められそうもない。
すぐさま記事を切り抜いてスケジュール帳に挟んだ。
 
 
まだまだ「オワコン」なんて言わせない!

 
 
 
 
***
 
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2020-01-09 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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