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人生の選択肢は多い方がいいとも限らない

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:松井 保孝(ライティング・ゼミ 冬休み集中コース)
 
 
近頃、「人生100年時代」という言葉を耳にしたことがある方は多いであろう。その昔、織田信長が「人間50年」と歌っていたことを考えると、現代人は単純に2倍の人生を生きることになる。
信長が生きた戦乱の世で、多くの命が散ったことと比べれば、長く生きるという点において圧倒的に幸せなのであろう。現代、少なくとも今の日本で戦死するということをイメージはすることは難しいのではないだろうか。
長く生きることは幸せであるが、現代人は生き続けていることについての悩みは過去の時代の人に比べて増していると言えるのかもしれない。
例えば、将来の暮らしのこと。仕事のこと。老後のこと……。
人生が長いが故の悩みは尽きない。
 
 
そんな長い人生において、「人生の選択肢は多い方がいい」という考えは、多くの人にとって概ね肯定的な考えを持つのではないだろうか。
僕自身は、この「選択肢が多い」というキーワードは今までの生きてくるときの判断基準で大きなウェイトを占めるものであった。
大学の学部選択であれば、就職に有利になる学部の方がいい。理由は就職する会社の選択肢が広がるからといいたような考えであった。
社会人になれば、何か興味をひけばちょっとやってみることが多かった。その時の合言葉は当然のように「選択肢は多い方がよい」といったような具合であった。
 
 

そんな考えにふとした疑問が生じたのは、数年前に行ったとあるゴルフのラウンド後のお風呂の中であった。
 
 
ゴルフのルールを知らない人のために、ルールを簡単に説明すると以下の通りである。
・全部で18ホールある。
・カップにボールを入れるまで、何回打ったかを数え、その数か少ない方がいい。
・クラブは全部で14本使用できる。
要は、少ない数でカップにいれると勝ちってことなのである。
 
 
その日、僕はクラブを7本でプレーすることとなった。
ゴルフ上級者なので「今日はハンデつけてやるよ」というたぐいのものではない。
単に前日に練習に行ったときに、別のバッグに入れていたクラブをそのまま忘れてきたのだ。自分だけが悪いミスである。
 
 
「今日はクラブも7本やし、スコアも期待できないな」と戦意を喪失して、臨んだラウンドの結果は、意外なことにアベレージを超えるスコアなのであった。
 
 
前日練習していたクラブは苦手とするクラブであった。
このため、7本は自分の中で相対的に得意なクラブであったため、ある程度武器として使えるものであった。
「クラブの数じゃないんや。ちゃんと武器として使えるクラブが必要なんやな」
僕の中でぼんやりとこんな思いが生じた。
 
 
考えてみると、趣味のゴルフの練習時間は限られている。
その限られた練習時間の中で14本を全てうまく使いこなせるようになっているかと言えば、決してそんなことがない。
もちろん各クラブにはそれぞれ役割があるので、ベストの出番があるにはある。
が、そこで使うクラブが選択肢としてあったとしても、武器として使えるかは別問題なのである。
14本という選択肢よりも、7本という選択肢の方がよいこともあるのである。
 
 
結果、僕は「選択肢は多い方がいいとも限らない」という思いが生まれた。
そう考えると、僕の今までの判断基準は、選択肢の数を増やすということに集中しすぎていたような気がしたのだ。
 
 
仕事のために、新たな分野を勉強する。
それ自体はいいことなのかもしれない。しかし、それをどう武器として生かすかを考えなければ、効果は薄いのかもしれない。
僕も新しい分野を勉強することは多かった。それは、選択肢を増やすために。
だけど、それはいつかどこかで役に立つかもしれないものも多かった気がする。
 
 
例えるなら、登山をすることが目的であるのに、泳ぎの特訓をするようなものだ。
登山しているときに川に落ちて、結果泳ぎの特訓が生きるといったケースも考えられる。が、もし登山するのであれば、岩場等の足場の悪いところを歩く訓練をする方がより効果がありそうな気はしないだろうか。
泳ぎの特訓をするのであれば、水に関係する目的がある時が効果は高くなるだろう。
 
 
もちろん、そういう実利的な話ではなく、身体の中から湧き上がる情熱に突き動かされ場合はまた別の話である。
 
 
さて、2020年も始まったこの時期。この1年、自分自身が何を武器として、何を武器としないのか立ち止まって考えるのもいいのではないだろうか。
人生100年。まだまだ時間はある。
過去に比べて長くなった人生を「武器の選択肢を多くして」生き抜いていきたいものだ。

 
 
 
 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2020-01-09 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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