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メディアグランプリ

自分の道を見失った人には周年事業を


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:山本和輝 (ライティング・ゼミ平日コース)

「この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ。危ぶめば道は無し。踏み出せばその一歩が道となり、その一足が道となる。迷わず行けよ。行けばわかるさ。」

1998年4月4日、プロレスラーアントニオ猪木の引退試合の日、私は東京ドームにいた。そして引退セレモニーの最後にその言葉を聞いた。無骨ながら心に強く残る言葉だった。
あれから20年が過ぎ、私は還暦まで3年を切った。サラリーマンとしても社会の仕組みから外されつつある今、この言葉が妙に心に響いている。

最近の世の中は、人生100年時代だの、1億人総活躍社会だの、働き方改革だの自分の生きがいを見つけるのが人の道だと言わんばかりの風潮だ。
「人生やりたいことをやりなさい」
「夢や目標を持って進んでいきなさい」
そういう言葉がここかしこで聞こえる。
自分のなりたい将来を描いて、それに向かって進んでいくことには何の異論もない。

でも、どうなのだ?

「あなたの本当にやりやいことは何なの?」

そう聞かれてもほとんどの人は返答に困ってしまうのではないだろうか?
私も間違いなくその一人だ。

ただ、仕事で積み重ねた経験から、少なくとも自分の信条に合ったことや、方向を定め目標を設定することだけは、できるようになってきた。

私の場合、個人的なことがらでも仕事で用いてきた手法を応用して、考えを整理したり、目標を定めたりしている。その方が頭の中だけで悩み続けるより、はるかに効率的だからだ。ちょうど年初ということもあり、その手法について少し書いてみたいと思う。

企業の場合でも、将来の目標やビジョンがパッとしない会社は沢山ある。
2020年の仕事始め、あなたの会社のトップは年始挨拶でどんな話をしただろうか?
売り上げや利益目標などお金の話しかしないようだったら、ヤバい兆候だ。

また、創業から何十年も経過した企業もそうなりがちだ。創業者存命の頃はよかったが、カリスマ的存在がいなくなり、時代も人も移り変わり、社会に対する役割や将来どこに向かってくのか、社内の意見もバラバラで一体感が消滅してしまったりする。

でも、そんなとき企業運営にはそれを解決するいくつかの方法がある。
「周年事業」や「インターナルブランディング」といったものだ。
あまり聞きなれない言葉だと思うが、私自身の経験を元に少し説明をしてみたいと思う。

簡単に言えば、自分たちの歩んできた道や歴史を振り返って、企業の成り立ち、社会に与えてきた価値、従業員の思いを確かめ、「自己アイデンティティ」と「企業価値」を再確認するというものだ。自分自身が見えてくると、どのような周囲の期待に応え、この先どこに向かっていくべきか考えやすくなる。

私がこれに携わったのは、現在の会社が10周年を迎える年だった。これまで企業を支えてくれてきれた、お客様への感謝や自分たちの将来ビジョンを組み立てようという社長の意向があり、それを受けて全社の周年事業プロジェクトとして実施した。

過去の歴史をひもといていくことは、自分と向き合う作業でもある。
起業の理由、チャレンジしたこと、成功したこと、失敗したことなど、年を追って一つひとつを時系列で追っていくと、その時々で考えたことや学んだこと、どう判断したか?何を選択したのかなど、意外に細かなことまで記憶の倉庫から引っ張り出されてくる。
そしてそれをワークショップ形式のミーティングで言葉にまとめていくのだ。

人数が多い組織であったとしても、中に居るのは人だ。出来事をこまかく分解していくと人の考えや価値観が見えてくる。そしてその積み重ねでたどり着いた現在。
自分たちが存在する理由「自己アイデンティティ」がつまびらかになっていく。

そして、それをベースにして将来自分たちがどうなっていきたいか、社会の中でどんな価値のある存在になっていきたいかを組み立てていくのだ。

ただ、この作業をするにあたって、注意しなければならないルールがある。
それは「人の出した意見や考えを茶化したり、否定したりしないこと」
些細なアイディアの中にこそ、意外なお宝が眠っていることがあるからだ。

私が携わったプロジェクトでは、話し合った内容を元に企業スローガンを策定し、新しい企業ロゴ、シンボルマークのデザインまで行った。そして、その企業アイデンティティと将来目標を、10周年事業の感謝イベントでお客様に披露した。
その時のプロジェクトスタッフの間で共有した高揚感、一体感は今でも忘れることができない。過去の振り返りと自己アイデンティティ再確認が、自分や周囲の人に変化を与えることを実感できた貴重な体験であった。

この事業に携わりながら、私の心の中に芽生えた思いがあった。
この、自分の歩んできた道を振り返ることは、そのまま自分の人生にも応用できるのではないかということだ。

人間は、誰しも幼いころから育った環境、家族や学校や友人関係。つらかったこと、楽しかったこと、夢中になったこと、成功や失敗した体験を通して今の自分がある。
進学する学校を選んだ時、就活の時、恋人との出会いや別れの時、結婚の時、人生の節目では必ず自分の考えや判断した理由があったはずだ。

もし、あなたが自分のやりたいことがわからない、将来の進む道で悩んでいるのであれば、ぜひあなた自身の周年事業をやってみることをお勧めする。
そうすれば、きっと自分が大切にしてきた信条や心地よいと思うこと、判断基準の手がかりをつかむことができる可能性が高い。

また、自分が十分に振り返るに足る過去の経験が無いのであれば、今いる場所から動き出すことを考えてほしい。

「踏み出せばその一歩が道となり、その一足が道となる。迷わず行けよ。行けばわかるさ。」
アントニオ猪木の言葉の通り、人は動く時、必ず自分の心の中の大切にしているものを糧として決意をするものだ。動けば、自分の振り返るべき道ができる。

私はそう信じて、2020年も生きていく。

*** この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2020-01-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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