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時間の感じ方は感情のバロメーター


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:佐々木 慶(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「まだ、これしか経っていないの?」、「もっと時間があればいいのに!」
皆さんが人生で一回は口にするであろう、このフレーズ。
 
そう、全て「時間」というものに向けて発せられている言葉である。
1日は24時間。1時間は60分。1分は60秒。
大人でも知っているだろうし、子どもでも小学生以上であれば誰でも知っていることである。
しかし、同じ時間のはずなのに、あるときは短く、あるときは長く感じられる。
一見普通だが、不思議なこの感覚を抱いてきた人も多いのではないだろうか。
私もその一人である。
 
子どもの時はいたずらをして、よく親に叱られた。
ちょっとしたいたずらであれば、軽く叱られるだけで済んだのだが、大きないたずらや既に注意されたことと同じいたずらを何回もしてしまったときは、それは大変だった。
「おまえは、なんでいたずらばかりするんだ! 反省するまで中から出てくるんじゃありません!」
と、ひどく叱られ、押し入れに入れられたこともしばしば。
 
その時の私にとって、真っ暗な押し入れは時間も空間も閉ざされた、いわばブラックホール。「自分は一生ここに閉じ込められてしまうのでは」とひどくおびえながら押し入れの中で過ごした。
 
やっと許されて、押し入れの中から出られたときは、台風が過ぎた後の澄んだ青空のように、とても晴れやかな気持ちになった。
「一体どれくらい押し入れに入っていたのだろう。あれだけ長く感じたから、きっと2時間ぐらいはいたに違いない」
そう思って部屋の上を見てみると、時計の針は押し入れに入ってから、20分後を指していた。
「えっ、20分しか経ってないの?!」
とても驚いたことを今でもとてもよく覚えている。
 
一方、「時間が足らない」と思うこともよくある。
私の趣味は旅行である。
住んでいる場所と同じ県内はもちろんのこと、北は北海道、南は沖縄まで全国いろいろな場所に行ってきた。
特に、印象に残っているのは、3泊4日で行った徳島旅行。
今まで、四国に足を踏み入れたことはあったが、徳島県への旅行は初。
「阿波おどり会館、大塚国際美術館、渦潮見物、祖谷渓、どこに行こうかな? 迷っちゃうなー」
一緒に行くことになった友人とそんなことを言いながら、徳島県版のガイドブックのページをパラパラとめくったり、スマホで徳島について書いているブログを探したりした。
そして、飛行機に乗っていよいよ初めての徳島旅行へ。阿波おどり会館や大塚国際美術館といった徳島県の有名どころを巡るとともに、魚介類や「すだち」をはじめとした地元の名物や地元の人に愛されている、知られざるお店や場所にたくさん行った。
無事に、帰りの飛行機に乗って、友人と旅行の思い出を語りあった。
友人の口から出てきたのは、「すごく楽しかった! でも、全然時間が足らない!」という言葉。
「きっと時間を忘れるくらい、楽しかったということじゃないかな?」
特に意識もせず、私はこんな言葉を発していた。
 
自分自身の言葉に、妙に納得した。
3泊4日というと、期間としては決して短くない。
「それでも、時間を短く感じたのは、旅行があまりにも楽しすぎて、いつもよりも時間があっという間に感じたからではないか」
そんなことを思いながら、徳島からの帰途に着いたことが今でも忘れられない。
 
「『同じ時間であっても、その時々の感情によって、長くも短くも感じる』、そんな体験をしている人ってけっこう多いんじゃないかな?」
徳島に旅行に行った友人に、後日、そんな疑問をぶつけてみた。
 
「自分もそうだし、多いんじゃないかな。でも、時間の流れは一定だから不思議なんだよね」
と、友人は答えた。
 
たしかに、言われてみればそうだ。
実際に、時間の流れを変えることはできないし、止めることもできない。
「ん、待てよ。ということは、これからもずっと、『辛い時間は長く感じる』しかなくて、『楽しい時間は短く感じる』しかないってこと?」
 
そう、嘆く私に対して、再び、友人が口にした言葉が私の心に刺さった。
「『時間の感じ方は感情のバロメーター』と思えば、そんなに落ち込むこともないんじゃない?」
 
はっとした。
生きていれば、辛いことも楽しいことも、いろいろなことが降りかかり、感情に振り回されて、自分を見失うこともある。
時には、自分の感情がすぐには理解できず、戸惑ってしまうこともあるだろう。
 
そんな時は、時間の感じ方に目を向けてみると良い。
時間の感じ方が長く感じれば、「辛い」気持ちになっていると思えばいい。短く感じれば「楽しい」気持ちであると思えばいい。
 
自分自身を客観的に見ることができれば、一時は感情に振り回されても、すぐに冷静さを取り戻せるし、ましてや自分を見失ってしまうこともなくなる。
 
この話を友人としてから、よく人に言われることがある。
それはこの言葉。
「佐々木さん、前よりなんだか明るくなったね」
 
 
 
 
***
 
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2020-01-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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