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メディアグランプリ

日本最北の村で、街コンに初挑戦!

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:やま(ライティング・ゼミ特講)
 
 
「北の国からが好きな人に悪い人はいないと思って」
人生初めて参加した街コンで見事カップル成立となった彼に、「私のどこに惹かれて、私の名前を書いてくれたの?」と後から聞いた時の返答である。
笑ってしまった。なんかほっこりした。確かにと思った。なぜなら2時間強の婚活パーティーで私たちが話したのは、お互いの自己紹介の3分くらいだったからである。
女性の3倍男性がいる婚活パーティーで(あとから聞いたことだが、その少ない10人くらいの女性のうち6人は地元の保育士さんなどで、運営者から頼まれて参加したサクラなのであった)女性2人に対して男性が5人くらいのグループで自己紹介をする時間があった。集団面接のような感じでメンバーを変えて5回転くらいしたような気がする。私は仕事上の関係者に会ったら嫌なので、本名も職業も住んでいる場所も隠して参加した。自己紹介では個人が特定されないようなことを話していたが、イントネーションが違ったからなのか出身地の話になり、私は「道外出身で、北の国からが大好きであんな景色に憧れて北海道に住むことを決めた」と話した。あとはたくさんの男性の話を聞き第1部の集団面接は終了した。彼と話したのはほんとにその自己紹介だけである。
なぜならこの後のフリータイムが立食焼き肉だったからだ。一回肉を焼き出したらみんなその場から動かない。話していても肉の状態が気になるから話の途中でも裏返したり、いいぐらいで肉を食べなければいけない。いろんな人と話をする目的では焼き肉ハウスの会場は向いていないんじゃないかと分析した。しかしそんなこと私にはどうでもよかった。私の今回の1番の目的は、ホタテなのだ。日本最北の村猿払村のホタテといえば北海道ではブランドである。関係者の中では本州でも知られているし、最近ではEUにも輸出されている。猿払のホタテは高級で、猿払村の漁港沿いを走っているとホタテ御殿と高級車がたくさん並んでいる。ホタテ漁師さんの家なのだ。そんな猿払ホタテを何年か前愛知から両親が来た時にこの道の駅のバーベキューハウスで1個350円のホタテを焼いて食べた。肉厚で甘みがあって柔らかくて、こんなホタテ食べたことないと感動したのをよく覚えている。だから私は今回の街コンの案内を見たときに「女性1000円」に惹かれて申し込んだ。
「3個食べたら元がとれる。ホタテの刺身も出るかもしれない」
大好きなホタテを1000円で食べれてそして宿泊も2000円でできるとのこと。1泊2食3000円で猿払ホタテ食べ放題!それを楽しみに参加した。
運営者の猿払村観光協会さんには大変申し訳ないが、結婚願望はまったくなく、特に彼氏がほしいと思っている時期でもなかったので、美味しい目的での申し込みだった。だから合コンに行く時のように女の子らしい恰好を無理してすることもなく、いつも通りの服装で行った。普段から服装にもメイクにもあまり関心がなく、機能性重視で動きやすい服(正直言うとたくさん食べられるゆったりした服)をいつも通りに着てきてしまった。他の参加者のお姉さんたちはワンピースなどを着ていていい年なのにTPOに合っていない服を着てきてしまったと反省したが、男性はジーパンの人やラフな格好の人もたくさんいて安心した。
そんなわけで、私は念願の猿払ホタテを焼きながら待っている間、ホタテの刺身を食べることを繰り返し、美味しすぎて大満足だった。女性の人数が少ないので、村の男性が何人か話しかけてくれ、ホタテを食べながら当たりさわりなく話をしていた。
ホタテの刺身に加え鯛の刺身が並べられていたがみんな焼き肉や会話で盛り上がっているのであんまり刺身が減っていなかった。地元の人は普段美味しい刺身を食べられるからかなどとも思いながら遠慮なく好きなだけ鯛もホタテも食べた。その鯛の刺身が美味しすぎて、オホーツク海側でも鯛がとれるのか気になって運営者の人に熱心に質問した。街コンの中で自分から興味をもって人に質問をしていたのは実はこの場面だけで、一緒に参加してもらった同僚にも笑われた。そんな大満足の会も終了に近づき、お見合いのテレビなどでお気まりのカップリングタイムがあった。参加者全員が、気にいった相手の名前を書かなければいけないというルールだった。「鯛」と書きたいところだったがこんな素敵な会に参加させてもらった村の人の運営者に申し訳ないので、あえていうならと、自己紹介タイムの時に「笑顔がいいな」と思った男性の名前を書くことにした。申し訳ないが名前を覚えておらず、名簿を見てもまったくピンとこないため少し近くに行き名札をチラっと見て「のんべえさん」と書いた。
まさかこの1年半後この人と結婚し、猿払村が本籍になるなんて思いもしなかった。帆立が有名な猿払村だが、広大な牧草地があり、そこでのびのびと牛が放牧されている。見ているとゆったりした気分になり心が柔らかくなる。そんな牛からとれた猿払牛乳と、そのミルクから作られたプリン「さるっぷりん」は最高だ。婚活パーティーのお土産にももらったこのプリン、食べると幸せな気持ちになるプリンだ。猿払村の大自然で美味しいものを食べて飾らない温かい旦那がいて、優しい気持ちになっていくのを実感する。普段の仕事で疲れても、猿払村に帰ってくるとなんか心がほぐれる。自然体でいられる。最初から自然体で参加しようと思った猿払村のお導きだ。不純な動機での参加だったが、猿払村の人口増加に貢献し、猿払村の大ファンになったからきっと許してもらえるだろう。日本最北の村の街コンならぬ村コンに感謝している。
 
 
 
 
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2020-01-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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