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旅、それはまるで詰め将棋


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:成田陸(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「日本一周の旅ってどうでした?」
「はじめまして」が多い飲み会。自己紹介をすると聞かれるのが多いこの質問。だいたい「どう思いますか?」と聞き返す。質問に質問を返すのは悪手かもしれないが、ほとんどの人が気にせずにこう答える。
「楽しそう。自由に気ままに予定が組めそう。一度やってみたいよね~」
 
実際にやると、予定は自由に組め、とても楽しいです。
 
一昨年、私は大学を1年休学して日本一周の旅に出た。しかも観光地を巡るような旅ではなく、林業経営、山村の地域おこしの現場を取材する旅だった。おそらく、同じことをした人間はそう多くない。実行したからこそ評価はされたが、始める前、なんなら旅の途中まで、評価するどころか、否定されることが多かった。
 
「お前は何を考えているんだ?」と、指導教官にバカを見るように忠告され。
「どうせノープランでしょ? お気楽でいいね~」と、周囲のデキる大人から励まされ。
「まぁ、頑張ってね」と、理解できない何かを見るように同級生から言われた。
 
こんなことを言ってきた人たちは、「どうせお前には無理だからあきらめろ」もしくは、「バカなことをやっているね」などなことを思っているが。思っているだけでは飽き足らず、直接言ってくるありがたい~お方もいた。
 
これらの言葉の全部は、私が日本一周にでて、終えるまでに言われたことだった。
 
だいたい私は言われると、「ご心配いただき、ありがとうございます」と笑顔でお礼を言い、内心では「……うるせぇ、勝手に思ってろ!」そんなことを思ったことは数え知れない。
 
もちろん、応援の言葉をくれる方は一部いたが、周りの8割9割はネガティブ発言をする人だった。挑戦しようとすると、足を引っ張ってくる人がいるのを知った瞬間でもあった。
 
それに挫けず日本一周をしたわけだが。終わったとき、私が感じたのは。
「日本一周自体には価値がそこまで無いな」という確信を得たことだった。もっというと日本一周が目的の旅になる。
 
よくよく考えてみてほしい。
現代は交通網が発展したのと、物価が下がっているのも相まって、日本一周するコストがとても下がっている。調べてみるとだいたい50万円あればできるそうだ。まじめに1年働ければ、だいたい貯金できる金額になる。プラス時間さえあれば理論的には実行できる社会になっている。まぁ、そのお金と時間を用意するのが難しいのだが……。
 
つまり日本一周の経験は少々特殊かもしれないが、本気で探せば経験者はかなり居ると思う。私の身近な友人でも5人は思い当たる。日本一周のコミュニティなどに入ったら、それこそわんさか居るのではないか。そう思えてならない。
 
論点が少しズレるが、コロナ以前、コロナ終息後の社会人の営業職などの出張が多い部署にいる人であれば、会社のお金で日本一周を達成している人も多くいるだろう。
 
やはり、そう考えると日本一周の価値はコモディティ化しやすいと言わざるを得ない。つまり評価はされづらい。もちろん自己満足の範疇であれば、なんの問題もない。が、そこに少なくない“時間”と“資金”を“投資”する以上、リターンを回収したいと思うのは、自然な感情だろう。
 
私は大学2年の夏、インターン先のセミナーで「何かを生み出すときには、組み合わせることが大事だよ」と教えてもらった。まさに目から鱗が落ちた。
 
そこからだ。
私が日本一周に組み合わせるものを探しはじめたのは。幸いなことに天の邪鬼な性格が功を奏し、「人がやったことなさそうなことをやってみればいいんだ」と気づいた。
 
ただそれも人がなぜ取り組んでいないかを分析する必要がある。それは難易度が高くて、誰もやっていないことなのか? それともスマフォの時代なのに、電話ボックスを普及させるような、時代に逆行する取り組みかを考える必要がある。難易度が高ければ挑戦するべきだが、時代に逆行するのであれば、その挑戦から身を引くべきだろう。明らかな負け戦なのだから。
 
私の日本一周の旅ではある3点を意識していた。
一点目は若さだ。大学生という若さを利用した。新鮮さ、無鉄砲さと言い換えてもいいかもしれない。林業の平均年齢は50歳を超えている。そのなかで21歳の若造がちょろちょろと動いていれば、かなり目立つ。だから武器になった。
 
2点目は実際に体験することだった。ただ取材するだけだったら、空論になりがちだ。だから実際に林業で利益を上げている企業の作業員のインターンを申し込み、計3か月間、汗水をたらした。実際に経験をしたことで、取材先の言葉が理解するのが早くなり、私が扱う言葉にも厚みがでてきたようだ。
 
3点目は木材の流通を見ることだった。林業は主に丸太を生産する。長さ4m、直径30㎝の丸太を、普通の人がそのまま使うことはまず不可能だ。丸太を帯鋸という機械などで切断して、角材や板材にして、初めて家や家具に使えたりする。丸太を切断は製材会社が、家は工務店や設計士、家具は家具会社や木工職人がそれぞれ行っている。
私はそれらの全過程を取材した。森林から出た丸太がどのような経路をたどり、変化して、消費者の手に届く商品になるかを見聞きした。いわゆる川上から川下を理解することだった。この考えは様々な業種を見るときの基礎になり、目の前の裏側を考えられるようになったのは大きかった。
 
おもにこれらが、私が組み合わせた要素で、得た学びであった。
 
さすがにこれらの要素を行き当たりばったりで仕上げたわけではない。必要な要素を考え、行動し始めた。そして、その行動の裏にあったのは、つたないが戦略と呼べるものだった。
 
それはまるで詰め将棋のようだった。将棋で相手の玉を詰ますように、私は何者かになりたかった。そのために勉強も人脈づくりも、無駄な一手がないよう、常に王手を意識して動いた。
 
結果、私は日本一周を成し遂げることができた。それも他の人がやったことが無いようなユニークな旅をしたという実績付きで。
 
旅も詰め将棋と一緒で、何か目標を設定して、戦略を用意すること重要だ。もしあなたがコロナ終息後、日本一周に出たいのなら、目標と戦略を持つことをオススメする。きっと旅がうんと楽しくなる。
 
 
 
 
***
 
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2020-09-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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