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怪談話にはごく稀に、ありがたい「人生の教訓」が紛れ込んでいる


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記事:松本 梨江子(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
突然だが、私は怪談話が大好物だ。
 
怪談といえば、身体に汗がジットリとまとわりつくような真夏の夜、映画「リング」の貞子のような髪の長い女幽霊が出る気味の悪い話を聞いて、ブルブル震えながら肝を冷やすもの。夏の風物詩や娯楽のようなもの、と思うかもしれない。
 
怪談話が苦手な人も多いだろう。
 
しかし実は、怪談話の中に、お寺の住職がしてくれる説法のような人生の教訓がこっそり潜んでいることがあるのだ。
 
当たり前だが、自分の意思を人に伝えたりコミュニケーションを取るために、私たちは日常的に言葉を使っている。
 
日本で生まれ育ってきた日本人からしてみれば、日本語など使い慣れたものだし、何気なく発する言葉に対して深く考えることはないかもしれない。
 
だが、この言葉は慎重に扱わなければ、予期せぬ形で自分に跳ね返ってくることがある。
 
怪談話で幽霊以外でよく耳にするのは、生き霊に関するお話だ。
 
生き霊とは、生きた人間の霊魂が体外に出て本人の意思に関係なく自由に動き回るもの。(と言われている。)
 
よく聞く生き霊のお話はこうだ。
 
ここ数日の間、就寝中の金縛りに悩まされるようになった高校生のA子さん。
夜中2時。ふと目が覚めた、と同時に金縛りに襲われた。
体が締め付けられる恐怖に一生懸命耐えていた。
 
すると、自分が寝ているベッド脇に人影が見えたような気がした。
 
目を凝らしてじっとみてみると、ちょうど1週間前に、お互いのちょっとした発言で喧嘩になってしまったクラスメイトのBちゃんが立っており、こちらを睨みつけている。
 
翌日、勇気を出してBちゃんに謝罪したら、Bちゃんからも謝ってくれて無事に仲直りできた。
「ねえBちゃん、昨日の夜、私の部屋にいた?」と冗談めいて聞いてみたが、そんな時間にはとっくに寝ていたし来ていない、という。
それ以降、BちゃんがA子ちゃんの部屋に現れることは無くなった。
気のせいかもしれないが、あの夜A子ちゃんのベッド脇に立っていたのは、もしかしたらBちゃんの生き霊だったのかもしれない。
この怪談話は私が作ったフィクションである。
だが、些細なことがきっかけで人間関係がもつれ、恨みを買ってしまったことが原因となり、相手の生き霊が飛んで来て恐怖体験をするというパターンを怪談話ではよく耳にする。
 
この手の話を聞いた時に感じるのは、人間関係のもつれが起こる原因の一つに、主観的な言葉がきっかけで相手との関係を拗らせることが往々にしてある、ということだ。
 
日本語には似たような言葉でも微妙に意味が違う類語や、同じ言葉でも状況や相手の受け取り方次第で意味合いが変化する語感があるため、言葉選びの大切さを忘れてはいけない。
 
相手の気持ちや状況を察して、その瞬間、その場所に合わせたふさわしい言葉選びと、相手に伝えるときの言い回し方には十分な注意を払わなければ、ふとした一言でもこちらの意図した内容とは真逆に受け取られる可能性だってあるのだ。
 
例えであげた生き霊のお話のように、ほんのちょっとした発言のせいで、人から恨み・妬みなどネガティブな感情を買ってしまうことだって十分あり得るのだ。
 
(時には、相手の勝手な解釈や思い込みで、こちらはまったくの冤罪であることもしばしばあるが。)
 
自分の発言した言葉が、予期せぬところで一人歩きしてしまう可能性だってある。
 
『相手の気持ちを考え、思いやる気持ちを大切にしましょう』とはよく言ったものだが、生きているとこれが結構難しいことがわかってくる。
 
人間は、どうしたって自分が一番カワイイし、擁護したくなる。
他人よりも、自分を優先したい気持ちが勝ることだって大いにある。
 
『思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから』
 
これは有名な言葉だが、普段から自分中心の考え方をしていると、それが自然と言葉にも出てくるということだ。
 
この社会で生き抜くには、最低限の人間関係は必要だ。
 
相手との関係が浅かろうが深かろうが関係なく、人間関係は円滑であるにこしたことはないだろう。
 
この表現は受け取り手にとってキツイ表現になっていないか。
この言い方は、相手を不快に思わせないだろうか。
 
言葉を操りコミュニケーションをとっている私たちは、人間関係を円滑に保ちながら人生を生き抜くためにも、相手を思いやる気持ちを常に心がけ、言葉選びには十分気を遣わなければいけない。
 
この世をすでに去ってしまった幽霊なんかより、生きている人間同士のもつれの方が厄介だ。
 
このように時として怪談話には、ありがたく感じる人生の教訓が隠されていることがある。
 
怪談話もただ怖がるだけではなく、違う視点から見てみるとまた違った楽しみ方ができるのだ。
 
 
 
 
***
 
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2020-10-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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