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ジャズは大人のための高級料理ではなかった

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:石渡泰裕(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
突然ですが、皆さん、興味はあるけれども、「なんか難しそうだな」、「ハードルが高そう」と、一歩踏み出せずにいることはないでしょうか?
 
私にとって、ジャズがその一つでした。ジャズのイメージは、バーでお酒を飲みながら聴く大人のオシャレな音楽。そんなオシャレな大人の世界に憧れから飛び込み、ジャズという音楽に魅了された10代の頃の体験を通じて、皆さんにもジャズという音楽に興味を持って聴いていただけたら嬉しいです。
 
まず、皆さんに知っていただきたいことは、ジャズという音楽、実は、日常生活の中で耳にしている機会が多いということです。バーやレストランだけでなく、カフェや居酒屋、テレビ番組でも使われていたりします。他にも、「スウィングガールズ」、「坂道のアポロン」など、映画やアニメを通じて聞いたことがある方もいるかもしれません。
 
私が本格的にジャズを聴くようになったきっかけは、ジャズのカッコよさに憧れて、大学のJAZZ研究部に入部したことでした。
 
私が入部して初めて弾いたのは「Autumn Leaves」というシャンソンの代表的な曲で、ジャズのスタンダードナンバーです。10年間ピアノを習っていたのもあり、譜面は読めるのですが、譜面を見て驚いたのが、学校の音楽の授業でも、もっと複雑ではないかと思うぐらいシンプルな音譜が五線譜に書かれていました。
 
「これなら弾ける!」と思い、譜面通りに弾いてみたのですが、のっぺりした感じでジャズっぽさはありませんでした。私の演奏には、譜面に表れていないスウィングと呼ばれるジャズ特有のリズムが欠けていたのです。料理で、和食とかイタリア料理とか、各ジャンルの特徴があるように、このスウィングというリズムがジャズという音楽の大きな特徴の一つです。
 
先輩に連れられ、隣のセッション部屋に行くと、先程、私が弾いていた曲を先輩が演奏していました。譜面を手元に置きながら演奏を聴いていたのですが、「何がどうなってるの?」と驚きました。今度はスウィングのリズムで演奏しているだけでなく、譜面にない音が聴こえてくるのです。
 
私が演奏してきたクラシックやポップスは、楽譜に最初から最後まで演奏する音が譜面に書かれていましたが、ジャズは演奏者によって、音の長さを変えたり、音を足したり引いたりしています。同じ料理でも、料理する人によって使う調味料の割合が違ったり、入れる隠し味が違うような感じです。
 
そして、ジャズの魅力は、なんと言っても、ソロパートです。私が組んでいたバンドはコンボと呼ばれる少人数編成で、テーマと呼ばれる主題から始まり、主題が終わると何人かがソロを演奏して、また主題に返って来るという基本の流れがあります。主題は32小節で構成されている曲が多く見られますが、ソロを演奏するときに、この32小節を何回繰り返して次の人に渡すか、演奏する人によって異なる即興演奏です。
 
ソロパートは真っ白な譜面に自分の音を載せていくように自由に演奏します。実際には、曲のコード進行があり、それが土台となっているのですが、演奏中に違うコードを使ったり、テンポを変えたり、演奏中にアレンジすることもあります。
 
しかも、演奏者のアレンジに他の演奏者も合わせて演奏するのが非常に面白いポイントです。演奏前に「ここをこうしよう!」とか、演奏中に「今からこうするね」といった会話をすることなく、目で合図をしたり、相手の演奏を聴きながら、その場で合わせて全員で一つの演奏を作っていきます。
 
ソロ演奏中、演奏する側としては、音と音の合間をドラムに埋めてほしいとか、ピアノやギターなどの和音で合わせてほしいと思うことがあるのですが、欲しいところにピタッと合わさると非常に気持ちが良いです。そして、これを合わせられる人は、演奏スキルが高いこともそうですが、相手が何を欲しいと思っているのか、この後、どうしようとしているのか察知することができるコミュニケーション能力の高さや人間性を持っているように個人的には思います。
 
演奏中に何をしているのか本当に理解するのは、どんな調理方法で調理されていて、どの調味料が入っているのか当てるぐらい難しいと思っているのですが、こういう風に進行しているとか、演奏中にこんなことが行われているということを頭に入れて聴くと、楽しめるポイントが増えると思います。
 
結局、私がジャズに魅了されたポイントは、ジャズのリズムの心地よさ、複雑に構成された音、シンプルだけと奥深さと豊かさを感じさせる音などもありながら、シンプルに聴いていて楽しかったことでした。高級料理のように、ちょっと遠くの大人の世界に思えていたジャズを難しくしていたのは私のイメージだけで、味わってみたら、日常でも気軽に楽しめるし、特別な時にも楽しめる料理のようで、人生の楽しみが広がりました。
始めは、どの曲、どの演奏者が良いかはわからないかもしれませんが、自分の好みの音楽は自分が良く知っていると思います。音楽アプリで配信されていることも多いので、まずは聴いてみて、気に入った曲を見つけたら、是非、聞き比べをしてみてください。演奏者が変われば同じ曲でも印象が変わりますし、演奏をいくつか聴いて1枚のCDの中に同じ曲が複数バージョン収録されていたり、ワインのビンテージのように演奏されている年代を変えて聴き比べる楽しみもあり、きっと、あなただけのお気に入りの曲や演奏者が見つかると思います。
 
 
 
 
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この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

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2020-10-25 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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