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感謝のワーク


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:キムラアヤ(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
それは、ちょうど3ヶ月前のこと。
「空間デザイン心理学」という、空間と環境が人のココロにどのように影響するのか、ということを学ぶ講座の最終日。
 
「今日から毎日5個、感謝できることをFacebookのグループページに投稿するように。これから1年間続けてくださいね」
 
「えー、1年間、それも毎日……」
 
先生から出された宿題に、Zoomのなかの受講生は各々感想を漏らしていた。
 
「空間と環境と心理学に、感謝が関係するのかな」
 
私もこの宿題の第一印象は、そんな感想だった。
 
私は、空間をデザインする仕事をしている。この業界で20年以上、日々「空間」というものに向き合っている。
「空間」と一言で言っても、いろいろなものがある。
住まいに、オフィスに、店舗に、駅に……と、建物だけでなく、外部の公園なども「空間」になる。
私たちが日々過ごしているところ、そこは全て「空間」なのだ。
 
この仕事に携わって、モヤモヤっと感じていることがあった。
空間は、私たちの生活にとって切っても切り離せない関係だ。それなのに、そこで過ごす「人」にあまり重きを置かれていないのではないかという疑問。
この漠然とした疑問は、ずっと私の中にあって、でもそれが何なのかはよくわからないまま過ごしてきた。
 
そして、コロナで日本もロックダウンになり、一気に今までの環境が変わらざるを得なくなった。
人々は家の中に閉じ込められて、行きたいところにも行かれず、会いたい人にも会えなかった。
家の中にオフィスが入ってきて、家族が一日中同じ空間にいる。
 
これは、空間を創り出す仕事をしている私たちにとって、大きな転換期だと思った。
そんな時に出会ったのが、「空間デザイン心理学」だった。
 
毎日5個の感謝を見つけること、これを「感謝のワーク」と私たちは呼んでいる。
 
「えーっと、今日は朝から何したっけ」
 
毎晩、寝る前の儀式みたいになっていた。最初のうちは、何か感謝できることはないかと、いいこと探しをしているような感覚だった。
 
「一緒に講座を受講している、みんなとの出会いに感謝でしょ。先生にも感謝だね。そして、応援してくれる家族や友達に……」
 
「健康に感謝で、学びの時間があることにも感謝。他には、えーっと」
 
最初は周囲の人々への感謝で、次に、環境への感謝と身の回りで思いつくようなことから、ワークは始まった。
 
ただ、毎日毎日そうそういいことばかりが起こるわけではない。しかも、5個も。
そうなってくると、段々と「こじつけ」に近いような感じの感謝のワークになっていった。
 
「良く眠れたことに、感謝。変化できることに、感謝。直感を信じられる自分に、感謝」
 
そんな時、受講生に向けて、先生のメッセージが入った。
 
「感謝のワークは、ポジティブなことばかりでなくてもいいんです。ネガティブなことでも、それを感じる気持ちがあるということに気が付けることが、大切なんです」
 
「例えば、電車を降りようとした時に、強引に乗ってくる人の肩がぶつかって痛かった。そんな時、誰でも苛立ちを覚えると思うんです。
その時は、「苛立つ感情が自分にはある」ということを受け入れて、感じられることに感謝する」
 
最初は先生のおっしゃっていることが、あまりピンとこなかった。
しかし、いままでだったらあまり気にも留めず、一過性にしか思っていなかった自分の「いま感じている感情」について留意してみると、意外な発見があった。
今までは、わかっているつもりになっていた「わたし」に、違う一面を見た。
 
健康と運動不足の解消のために、夜、ウォーキングをしている。
住み慣れた街を夜な夜な歩いていると、昼間とは違う街の顔に出会うことがある。
新しいレストランを発見したり、昼間はサラリーマンであふれている大通りも、人通りが少なるとすごく広く見えたり。昔はここをどんな人が歩いていたのだろうかと思いを馳せたりする。
こんな風に違う一面を発見した時、私は住み慣れた街に愛着を感じるし、愛おしく思う。
 
感謝のワークも同じなんだと、3ヶ月やってみて思う。
日々、当たり前でなんの気にも留めないことに少し目を向けてみる。自分が感じていることに、耳を傾けてみる。
そうすると、不思議と自分を知ること、発見することができて楽しい。
例え、ネガティブな感情でも、そう思う気持ちがあるということを知ることによって、自分を受け入れられるようになる。
 
最近、よく「自己肯定感」とか「自己重要感」という言葉を目にする。
コロナ禍において、先の見えない不安感を多くの人が持っているから、余計に注目されているワードなのかもしれない。
 
私もこのコロナ禍で仕事を辞めた一人で、不安を抱えてきた。
でも、この「感謝のワーク」を通じて、自分を認め受け入れることの大切さと、それが幸福感につながることを体験している。
 
空間デザイン心理学の根本には、「まず自らが幸せになり、そして人々の幸せづくりのお手伝いをする」という理念がある。
空間と何ら関係のないと思っていた「感謝のワーク」はこの出発点だったのだと、今ならわかる。
 
もし、今この先のことを考えると不安で一杯になってしまう人がいたら、この「感謝のワーク」をやってみるのもいいかもしれない。
思いの外、自分の周りには感謝できる幸せなことが結構あることに気が付く。
 
きっと新しい自分を発見でき、新しい視界が開けると思うから。
 
 
 
 
***
 
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2020-11-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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