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うちの子は勉強ができない。と決める前に


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:霜丘麻依(ライティング・ゼミ集中コース)
 
 
「あの先生の教えかたきらい」
 
次女は小学校4年生から、先生への目線が厳しかった。
自分ができない、という意識以前に先生を評価する視点がおもしろくて、よく話をきいていた。
特に、彼女が困るのは算数の時間が多かった。
 
今どきの小学校では、算数についてはふだんのクラスではなく、習熟度別という名目で少人数に分かれる。
そのグループ分けは1年に数回あり、そのたびに違う先生に教わるらしい。
算数が得意な子は、先生の教え方の細かな違いで困ることは多くないかもしれない。
次女にとっては、算数の時間が楽しくなるか、混乱と憤慨で終わるかの大問題なのだそうだ。
 
次女いわく、いちばん問題なのは「先生が頭がよすぎること」だという。
「頭がよすぎる先生はね、わかんなくなる子の気持ちがわかんないんだよ」
ごもっともである。
 
たとえば分度器で図ったはずの線が少しでもずれていると、やり直したくなる。その間に授業が進んでしまう。
先生が図を二つ書いて、一つしか説明しないまま先に進んでしまう。さっきのはなに? と混乱する。
一斉作業で、やっている途中に、「できた人は次のプリントとりにきて~」という指示が入る。あせらされる。
 
ああよかった、と心から思う。
彼女はわからなかったり作業が人より遅い自分が、ものすごくイヤなのだ。
こんなはずかしめに遭わせてくる先生はひどい。そう思える鼻っ柱のおかげで、何に困っているのか、その思いのたけを、逐一表現できたのだと思う。
もし、わからなくても気にしなかったら、授業をぼんやり過ごすことを選び、結果算数がより嫌いになっていくだろう。そのように、不得意科目をつくっていくお子さんはきっとたくさんいる。
あなたも子ども時代を振り返ると、思い当たることはないだろうか?
 
認知スタイルの偏りは、実は思っているよりも多くの人にある。
初めての場所への道筋を説明するときに、「駅から出て、目の前の信号を右に曲がって……」と順番に説明する人は、次女と同じ継次処理タイプである。
わたしは逆のタイプだ。この手の説明をされるのが非常に苦手で、きくのが苦痛で途中で遮ってしまう。
「ごめん、住所を教えて。マップで見たいから」
とても親切に、歩く順番を教えてくれようとしていた人は、鳩が豆鉄砲を食ったような顔になる。
また、聴覚か、視覚か、あるいはそれ以外の感覚が優位かでインプットにはかなりばらつきがあるようだ。わたしは動画や音声コンテンツでの情報収集がとても苦手で、文字起こしが読みたい。究極はすべて箇条書きにしてほしい。
そして反対に、文字が読みたくなくて、動画さいこう! という人も知っている。
 
自分と違う人のことは大変に想像しづらい。
ましてほとんどの子どもは、何に困っているかを自分で言えない。
 
先生は教えるプロなので、もちろんいろんなタイプの子たちが理解できるように、多くの工夫をしてくださっている。
しかしそれでも、見過ごされてしまう子は多い。
教育熱心な保護者の皆さんも、子どもの成績がふるわないとき、まずは自分のやり方で教えてしまうのではないだろうか。
それでうまくいかないと、「この子はできない」と思いこんでしまう。そして周囲の大人がそう思うと、本人も、自分はできないというレッテルを貼ってしまう。これはかなりもったいないことである。
 
子どものつまづきは目に見えづらい。
いつのまにか始まって、本人が自主的に勉強を始めようという頃にはすでにかなり進行していることもある。
仕事で公立中学の巡回にいくのだが、教室で同じように授業を受けているように見える子たちの成績は悲劇的にバラバラである。
特に、熱心にノートをとり、長時間勉強をしているのに成績がふるわない子たちについては、先生たちからよく相談を受ける。
すごくがんばっているのに伸びない。先生が熱心に指導しても変わらない。そのうち本人も先生も、そういうものと思ってしまう。
彼ら、彼女らは勉強ができないのではない。ただ合うやり方と出会っていないだけである。
 
子どもは大人と違って吸収力が高い。本人に合うやり方で少しでも「これはできる!」と思ったものはどんどん能力を伸ばせる。
先生の話がよくわからない、と気づいた段階でできることはいくつもある。どんなタイプの子にもものすごく効果が高いのは教科書の先読みだ。
つまり予習なのだが、あまりきちきちととらえてしまうと本人も付き合う保護者もハードルがあがってしまうので、遊び感覚で音読してもらうのがよい。
実は音読にはすごい学習効果がある。ちょっと読み違えたら、大人がさりげなく正しい読み方を教えてあげることで理解度がぐんと上がる。
国語以外でも、すべての科目に使える方法なので、だまされたと思ってやってみてほしい。
 
これを読んでくれている大人の皆さんも、何か苦手なことがあったとき、別のやり方があるのかもと考えるのはどうだろう。
「できない」と決めるのをやめれば、世界はいつからでも広げられる。
 
 
 
 
***
 
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2020-11-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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