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突然のカミングアウト!?


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記事:住山 鈴香(ライティング・ゼミ特講)
 
 
「俺、HSPやと思うねん」
突然、夫から告げられた。
 
私の夫は、些細なことが過剰に気になるタイプだ。
 
例えば、私が少し体調が悪い時。少しでもしんどそうだと、優しさを通りこして過剰に心配してくれる。寝れば回復できるぐらいのことなのに、すぐ病院へ行かそうとする。体調よりも心配されすぎる事が私の負担になるぐらいだ。
夫のことをよく知っている夫婦共通の友人からも、夫は優しいけど、細かいところが面倒くさいと言われている。
 
HSPという言葉すら聞いたことはなかった私は、夫に言われて、初めて、HSPのことを知った。
 
HSPとは「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略で、生まれつき感度が高く、刺激に敏感で、周りからの刺激を過度に受け取ってしまう人のことをいうそうだ。
 
少し前にロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが、ご自身がHSPであることを公表してから、一般的に広く知られるようになり、HSPへの関心も高まっているようだ。
 
HSPは病気ではない。生まれ持った「気質」で、5人に1人、人口の約20%がHSPだそうだ。そして、HSPの特徴としては、・他人に共感しやすい ・人混みが苦手 ・1人時間が必要 ・騒音が苦手 ・眩しい光が苦手 ・痛みに敏感 ・ニュース番組が苦手 ・心が傷つきやすい ・自己肯定感が低いなどがあるようだ。
 
先ほどの私の体調への過剰な心配もそうなのだが、これらのたくさんの項目が夫には当てはまっていたのだ。
 
まず、“音”。
 
彼は、大きい音や不意打ちの音が非常に苦手だ。私がドアを閉める時にたてる音が「うるさい!」とよく注意される。「ドアはハンドルを下げたまま音が鳴らないようにしてから閉めるように」と、ドアの閉め方を指導されるぐらいだ。シンクで洗い物をしているときに不意に鍋を落とした音にも、過剰に反応する。そんな彼を、私は、ちょっと大袈裟目のビビリだと思っていた。
しかし、実は、HSPは大きな音が人一倍苦手だそうだ。騒音が好き、という人はなかなかいないだろうが、HSPは外からの刺激を強く受け止めるため、大きい音に驚いたり、不快感を覚えたりしてしまうそうだ。
 
他にも、“ニュース番組が苦手”も当てはまる。
 
彼は、戦争の映像や大規模災害・ひどい事故などのニュースは絶対に見ない。医療系ドラマも無理だ。私が、好んで見ている医療系ドラマで手術シーンが流れたら、「よくそんなドラマ見れるなぁ。怖くないの?」と私に聞いてくるぐらいだ。「ドラマは作りものだし、人気ドラマやからみんな普通に見てるけど…」と、私には映像がそこまで怖いという感覚が分からないので、彼の感じていることが、血が苦手程度にしか思っていなかった。
しかし、このような映像はHSPにとって刺激が強すぎるものだそうだ。HSPは共感しやすいこともあり、テレビの向こうにいる人々の苦しみを想像し、自分もつらくなってしまう傾向があるそうだ。つまり、私が想像する以上に、映像から怖い思いをしてしまうということなのだろう。
 
そういえば、彼は人が困っていたり、悩んでいたりするのも苦手だ。共感しやすい HSPは人の気持ちを敏感に感じ取ったり空気を読んでしまうので、その分、他人のことでも自分ごとのように辛くなるのだろう。HSPはとても優しい人でもあるのだ。
 
それにしても、周りに過敏ということは非常に大変なことではないのだろうか? 私たちは毎日、様々な環境でたくさんの人と関わっている。通常の人よりいろんなことを敏感に感じてしまうHSPの方は気疲れしやすいだろうし、心が休まる暇もないかもしれない。
「そんなこと気にしなくても」とか、「もうちょっと気楽でいいんじゃない?」というような私のゆるい感覚とは訳が違うのだろう。
 
夫から「HSPと思う」と告げられ、HSPについて調べてたくさんのことを知った。気楽に考えられる私には想像もつかないぐらい、五感が敏感で、人の心や行動に過敏な人がいること。そしてその人たちはその過敏な自分をやめたくてもやめられないし、HSPの人たちは自分と他の人との感覚の違いをとても悩んでいるということ。
 
先ほどの、ドアの音。常識の範囲内と思える程度の音ですら、HSPの夫にとって刺激が強い音だった。HSPの彼にとって自分の感覚と私の感覚との差に悩み、憤りを感じていたようだ。夫自身も自分が HSPで、人より過敏であると理解したことで、少しモヤモヤが晴れたようだ。
 
HSPはセルフチェックで、自分がその傾向にあるかどうかを確認することができる。その診断シートを私もやってみたのだが、私はほぼ全てのチェック項目に該当しなかった。自分でも分かってはいたが、繊細な夫とは真逆だった。
 
私たちは、これからもきっと、お互いの違いに悩み、憤ることがあるだろう。HSPであろうとなかろうと、誰もが人とは違うのだ。お互いの違いを理解し、尊重し合うことはきっとどんな人にも永遠のテーマの1つなのだろう。
 
 
 
 
***
 
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2020-11-15 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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