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組織は身体


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:鎌田良子(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
漢方薬を飲んだことがあるだろうか。
苦いに違いないと思いこんでいた。あの時までは。
 
「お腹が暖かくなってきた。大丈夫」
20年近く前、子供を授からず、授かっても継続出来なかった頃、漢方の名医に言われた言葉。様々な検査をしたが原因は見つからず途方に暮れていた。わらをも掴む思いで訪れた名医の診察は、呆気ないほどあっという間で、お腹を触っただけだった。西洋医学の最新医療に疲れ切っていた私は、その東洋医学の先生に言われた通り、処方された漢方薬を飲んで、よく歩くようにした。最後の希望だった。煎じて飲む漢方薬は苦くなくて甘かった。匂いは決して良くなかったけど、身体の隅々に染みていくようだった。それまでの病院通いと違い、おじいちゃん先生に会いに行くのは心が軽く、頂く言葉は毎回ありがたかった。そして、ほどなく本当に我が子を抱く事が出来た。先生がいつもおっしゃっていたのは、身体の中の水のめぐり、血のめぐり、気のめぐり、どこが滞っても良くないですよというような事だった。副産物とでもいうのであろうか。花粉症は軽くなり、冷え性はなくなって、今でも手足は冬でもポカポカである。体質改善というものであろう。
 
この時の体験は、自分の原点になった。西洋医療では、排卵誘発剤なども使う。しかし、東洋医学では身体が整っていなければ、それだけではうまくいかないと考える。私の場合、周囲からのプレッシャーやストレスは、身体だけでなく仕事へも影響し、人間関係も悪くなる要因になっていた。末端冷え性で血のめぐりは悪く、そのような状態では気のめぐりも良い訳がなかった。女性特有の機能だけに着目するのではなく、身体全体、もっというと周囲の環境や自身の心持ちが全て整って初めて、赤ちゃんはやってくるのだという事を、身をもって実感した。天から授かるものであるという事を知った瞬間だった。
 
その後、社会保険労務士になった。この時も、なかなか合格せず、自分の不器用さが悲しかったが、今なら本当の意味で人の役に立てるかもしれないと心から思えた時、資格を授かったような感覚があった。
 
会社が持続的に発展するには、お金やモノももちろん大切であるけれど、一番大切なのは人ではないかと信じている。でも、問題が起きて傷つくのも人である。労働法だけでなく民法など沢山の法律も学んだ。でも、結局それだけでは解決出来ない事が多かった。何故なのかはよくわからなかった。そんな時に組織開発やチームの力も学ぶようになった。
先輩に言われてハッとした事がある。「組織は身体と一緒。いきなり手術したりはしないでしょ。」何だか懐かしいこの感覚。何だろう。20年経って1周回ってまた東洋医学的アプローチ、漢方薬に出会ってしまった。組織に効く漢方薬。
 
身体は細胞や血管、筋肉や神経、それらが繋がって機能する。どこかが詰まっていてもうまくいかないし、流れが悪くなると滞る。水分でむくんでも良くないし、コレステロールが溜まって血の流れが滞ってもいけない。毎日ストレスばかりで気が流れないのもよろしくない。心の声を聴く事も大切な気がする。
 
会社で起こっている事も同じ。個人とチーム、上司と部下、会社の目的と個人の目標も全部繋がっている。承認されていない、仕事を任されていないと感じていると、まず関係性が滞る。それがパフォーマンスにも影響する。上司が部下を思ってかけたはずの一言が、パワハラと捉えられる事もあるし、裁判までこじれた事例も見てきた。どこかが目詰まりを起こすと、循環しなくなる。
 
同時に、人は悩むとどうしても視野が狭くなる。目の前しか見えなくなったり、言葉に強く反応してしまったり。私だってそうだ。この仕事には、鳥の目が必要らしい。職場の近くに庭園が美しい都立公園がある。煮詰まると、昼休みにそこに行って散歩をする。
 
組織も身体と同じと考えれば、仕事で適度なストレッチ目標を設定するのもきっと有効だ。引っ張ったり引っ張られたり。励ましたり励まされたり。関係性が冷えないように温めながら、リラックスして仕事が出来たら効率も良くなりそうだ。
 
関係性を温めたいと思ったら、簡単に出来るオススメが2つある。
 
1つは、趣味や大切にしている事を聞いてみる。武勇伝的な昔話でも構わない。意外な一面を知ると、その人の言葉の背景や歴史を想像することが出来る。想像するとその先が見えたりする。
 
2つめは、アイ(eyeとI)を意識する事。見る、観察する。あなたは○○だよね、という決めつけではなく、私はこう見えるよ。と話してみる。
 
身体に漢方薬が効いてくるのに時間がかかるように、会社が変わっていくには時間がかかる。それでも会社で過ごす時間は人生の中で意外と長い。そして人生は思ったより短い。少しでもご機嫌に過ごせた方が楽しそうである。試しに、少し視線を上げて、身近な人や目の前の人に興味をもってみてはいかがであろうか。
 
 
 
 
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2021-02-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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