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ドイツが好きな理由なんて必要ない。


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:西部十翔(チーム天狼院)
 
 

今、どこかに飛んでいけるとしたら、どこに行きたい?
 
今こう聞かれたら、おそらく僕は「ドイツに行きたい」と答えるだろう。
 
なんで、ドイツなの?
 
そう返されると、ちょっと返答に困る。
 
もちろん、ドイツの好きなところはいっぱいある。
ただ、その中の一つを掻い摘んで説明しても、それが決定打になり得る要因かと言うと、なんか違う。全部挙げても、相手には納得してもらえるかもしれないけど、結局、一番の理由が何なのかわからない。
 
そもそも僕がドイツという国を意識するようになったのは、高校3年生のとき。
 
高校卒業後に進学予定の大学では、国際系の学部に所属することが決まっていて、専攻言語を何語にしようか悩んでいた。
スペイン、ロシア、中国、フランス、ドイツ。
 
どの国にも縁やゆかりがあるわけはなく、サッカー一筋で生きてきた僕はサッカー文化が盛んで、ドイツ代表のユニフォームがかっこいいからという不純な動機でドイツ語を選択した。
 
それから大学に入学して、ドイツ語を学んでいく。
結論、大学在学中にドイツ現地に二度、行くことになる。
 
一度目は大学2年次に4ヶ月間、ドイツに留学する機会を頂いた。
ホームステイをしながら、平日の半日は語学学校の授業をこなし、残りは自由時間。当時の僕のドイツ語は、日常会話レベルの語学力だったので、もっともっと話す実践の機会がほしい。そんな想いから、Facebookで周辺地域にある10クラブに入団させてほしいとメッセージをひたすらに送る。その中で唯一、快諾してくれたドイツ7部のサッカークラブのもとで練習や試合に参加させてもらうことができた。ドイツサッカー協会の制度上、試合に出ることはできなかったけど、見ず知らずの日本人を温かく迎え入れ、いつも明るく振る舞ってくれたチームの皆んなには今でも心から感謝している。約3ヶ月という短い期間だったけど、言語を目的ではなく、サッカーでプレイしていくための手段として過ごせたのは僕にとって非常に有意義な時間となった。ホームステイのホストファミリーも、気さくで温かいひとたちで、僕にとって初めてのドイツ滞在は一生忘れられないものとなった。
 
二度目は、大学三年次に内閣府のプログラムの一員として、2週間現地に滞在した。このプログラムは、ドイツと日本の青年20人ずつが両国を訪問して、さまざまな先進的な取り組みが行われている施設の見学や、ディスカッションなどを行うものだった。特にディスカッションでは、同世代のドイツ青年の視座の高さと考え、知識量に圧倒され、たくさんの刺激と感銘を受けた。ドイツでは、家族や友人と、政治や環境問題など社会の事象に対して、お互いが意見や考えをぶつけ合い、議論を深め合うことが日常茶飯事。
 
「君の意見は? これについてどう思っているの?」
僕がずっと過ごしてきた日本では、親しい間柄の人たちとこんな会話をすることなんてごく稀なこと。むしろ、周りを見ていると、政治などの社会的な話をすることは割とタブー視されている感じがして、少し話しただけで意識高い系と認定されてしまう。
ドイツでは、自分の意見や考えを隠す必要がない。
ありのままの自分でいられるんだ。
それから、より一層ドイツに憧れを抱くようになった。
 
このような感じでつらつらと、僕がドイツで過ごした時間を思い起こしてみた。ドイツのことが好きになっていくポイントは何個かあったように感じる。
 
話を少し始めに戻そう。
今の周りを見ていると、理由や背景を求められることが本当に多いなと感じる。
 
「なんで、それが好きなの?」
 
「その活動をすることに至った、原体験は何だったの?」
 
確かにWhyを突き詰めることは、個人や組織の価値観・存在意義などを整理するにあたっても非常に重要な作業だと思う。僕が今している就活でも、この作業を怠ると、面接で直ぐ言葉が詰まってしまい、一発アウトだろう。
 
ただ、本当に全てに理由って必要なのだろうか。
何かを好きになったり、始めるにしても確固たる理由や背景が無いといけないみたいな空気が流れている時、僕自身息苦しさを感じてしまうことがある。
 
たまたま現地に訪れてみたら、好きになっちゃったとか。
 
なんかよくわからないけど、これなら自分は熱中できそうな気がするとか。
 
そんな偶然の出逢いや直感で始まるストーリーも、僕は素敵だなぁと思う。
 
最後に、ドイツが好きな理由をあえて言語化するのであれば、たまたま学生時代に、異国で長期滞在した国がドイツで、人や文化、雰囲気がなんとなく心地よかったから。
これに尽きる。もし違う国を留学の行き先として選んでいたら、その国のことが一番好きになっていたかもしれない。
 
それでも、必ずしも根っこが生えた理由を持つ必要はないけど、理由に代わる自分なりの意味や意義を見出していくことが重要ではないかと思う。
とりあえず、突き進んでみてその結果、後講釈でものを言っても良いと思う。
 
なんてことを思いながら、僕は30歳までにドイツに移住する計画をじわじわと進めている。
 
 
 
 
****

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2021-04-03 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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