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こんな時だからこそ小さな旅をしよう。


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:Shota Hitomi(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「早く旅がしたい」
この一年何度その言葉を聞いたのだろうか。
そして、一体何人の日本人がそう思ったのだろうか。
 
とかく昨今のコロナ禍に喘ぐ旅人は少なくない。
何を隠そう、僕もその1人だ。
 
海外旅行はもちろん、国内の旅行ですらためらう今、どうしたらその思いを昇華できるのか?
 
長らく答えが出ず、悶々としてきたが、最近になってようやく答えが出た。
 
「こんな時だからこそ小さな旅をしよう」である。
 

 
それは春の訪れを感じる暖かさだった、ある日のこと。
 
寒さが苦手で、毎年冬は出不精になりがちな僕だが、寒さが和らいだその日の夕方頃、久々に散歩に出かけた。
 
家を出て近所の坂を登り、山の小道を歩いていた。すると左手、国道沿いのパチンコ店が目に入った。どこにでもある普通のパチンコ店。毎朝ランニングがてら見かけているのでなんら感じるものはないはず。
 
だが、この日は違った。
夕日は沈みきり、手前の住宅街は暗く静けさが漂っている。そのため、唯一光を放つパチンコ店が目立って見えた。かつてこれほどパチンコ店に惹きつけられたことはなかった。それもそのはず、この時間帯にパチンコ店を見たことはほとんどなかったし、もっと言えばこんな山の小道から眺めたことなど一度もないからだ。
 
なんの特徴も無い近所で新しい感覚を体験した。
その体験は、専門学校時代のある言葉を思い起こさせた。
 
写真の学校に通っていた時、尊敬する写真家の講師がいた。
講師は世界100カ国以上を旅しながら写真作品を発表する、根っからの旅人である。旅好きな僕はここぞとばかりに質問した。
 
「国内旅行ってどこに行っても同じに感じますし海外に行きたいんですが、今まで先生が行った国でどこかオススメの国はありますか?」
 
そんな青二才に対し講師は、
 
「僕はそうは思わないな」と一蹴し、こう続けた。
 
「国内でもそれぞれの街にそれぞれの街並みがある。地域によって方言は違うし、顔の形だって違う。もしかするとそれらは、普通に過ごしていたら見逃してしまうようなものかもしれない。でも、そんなみんなが見落としてしまうような違いにも気付き、『面白い』と思える感性を持ち続けるのが大切なんじゃないのかな」
 
この言葉は僕の旅の価値観をひっくり返した。
 
そして今、また新たな1ページを導き出そうとしている。
 
ここで一度考えておきたい。
「旅とは?」について。
 
それは「距離」かもしれない。海を越え、国境を越えることでしか得られない興奮がある。
それは「出会い」かもしれない。見知らぬ地でもらった温もりは生涯忘れないであろう。
 
きっと人の数だけ答えはあるし、正解も不正解もない。その前提を踏まえ、あえて僕なりの答えを出すとするなら、「巡り合う瞬間瞬間に『すごい』『面白い』と感動すること」だと思う。
 
そう思うと、海外の旅はまさしく「面白い」。
異なる言語、異なる文化、異なる人種。自分との違いに気付きやすい海外の旅は、見るもの見るものが新鮮で、毎秒「面白い」に溢れている。いるだけで満たされるなんてこともあるだろう。
 
だが、用意されているだけが「旅」なのだろうか? 自分だけの「視点」「感性」「考え」を持って、自ら「面白い」を見つけていくのも面白いのではないだろうか? 前のめりな姿勢は、ありきたりな近所だって新鮮な世界に変えることができる。そうやって旅を生み出せれば、昨今のような状況でも旅に困らない。何より、自ら「面白い」を生み出すこ力は、大きな旅に出かけるよりも簡単に人生を豊かさにしてくれる気さえする。
 
パチンコ屋にワクワクした日から数日後、再び散歩をした。雨上がりの21時。立ちこめる地面の香りと、暗さで怪しさを帯びた近隣家屋に、僕はいつになくドキドキした。
 
変えたのは時間帯や天候といったごくありふれた条件。たったそれだけでよく見知った田舎道が「新世界」に変わった。「近所だから」「旅に出られないから」と諦めていたら、この感覚には出合えなかった。
散歩じゃなくてもいい。自転車を漕いでいる時でも、買い物の時でも。
自分の見方や意識次第で、それらはいつでも「旅」にできるのではないだろうか。
 

 
もう一つ、別の先生がこんなことを言っていた。
 
「小さな旅をしろ」
 
家の周りでもいい、通学路でもいい。草花を見て「美しい」と感じたり、いつもとは違う道を通って新しい発見をしたり、いつもの日常の中に「面白い」を見つけようと意識することが大切なんだ、ということだった。
 
繰り返しになるが、昨今のパンデミック事情により僕たちは足踏みしなければならない時間が続いている。当たり前に国内を旅行したり、海外を満喫していた時期がもはや懐かしくさえ思える。そんな当たり前じゃない時だからこそ、小さな旅に出かけてみてはどうだろう。いつもと違った角度から近所を見つめてみたり、面白くしようと意識することで新しい感動に出会えるはず。
 
人生を豊かにする「旅」の始まりは、きっとあなたのそばにも転がっているはず。
 
 
 
 
***
 
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2021-04-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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