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その孤独感で、孤独にならないで


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:谷河しげお(ライティング・ゼミ集中コース)
 
 
大学4年生になったばかりの頃でした。
 
大学の構内には新入生が溢れ、咲き誇る桜の下、
キラキラしたエネルギーがキャンパスに満ち溢れています。
 
そんな中、私はアパートの部屋に篭り、一人ベッドの上で孤独と戦っていました。
 
大学生活に馴染めず、打ち解けられる友人もいない。
変な人間に見られるのではないか、浮いてしまうのではないか。
そんな怖さから、人と積極的にコミュニケーションをとることができず、
気づけば、思い描いていた華やかなキャンパスライフは、
無味乾燥なまま流れ去りつつある。
 
「自分は孤独だ」
「自分は一人だ」
 
そんな寂しさ、悲しさに耐えかねて、
布団に顔を押し付けて涙を流したことを覚えています。
 
もし今あなたが、かつての私と同じような寂しさ、悲しみ、不安の中で苦しんでいるのなら。
そんなあなたに、少しだけ、お伝えしたいことがあります。
 
あなたが苦しんでいるのは、「孤独」という事実があるからではありません。
あなたは、「私は孤独なのだ」と感じる心、すなわち、「孤独感」によって苦しめられているのです。
 
いきなりなんだ、と思われたかもしれませんね。
「孤独」も「孤独感」も同じじゃないか、と仰りたい方もいるかもしれません。
もう少しだけ、お付き合いいただければ嬉しいです。
 
さて、「孤独感」と似たようなものに「罪悪感」があります。
まずはこちらでお話をさせてください。
 
私たちは、日々の生活を送る中で、
「あんなことを言ったから、あの人を傷つけてしまった」
「私の態度が、あの人を悲しませた」
そんな罪の意識に苛まれることがあります。
 
では、そんな時、あなたは本当に「罪」を犯したのでしょうか。
……違いますよね。
もし本当に罪を犯したのであれば、あなたは既に司法の手で裁かれているはずです。
 
あなたは罪人でもなんでもありません。
でも、
「あんなことを言ったから、あの人を傷つけてしまった(と感じている)」
「私の態度が、あの人を悲しませた(と感じている)」
と、あたかも「罪人であるかのように感じる」ことで、自分を責めているのです。
 
「自分はひとりぼっちだ」
「私には誰も味方がいない」
そんな風に思うとき、人は「私は孤独だ」と感じ、苦しみます。
寂しさや切なさで、目の前が真っ暗になることもあるでしょう。
 
でも。
本当に本当に、あなたは「孤独」なのでしょうか。
外の世界に、あなたの味方は一人もいないのでしょうか。
 
大学時代の私の、その後の話をさせてください。
 
一人きりの孤独感に耐えきれなくなった私は、
爆発しそうな心の内を吐き出す場を求め、ネットの海を彷徨いました。
そして、自分の大学に学生向けのカウンセラーがいることを発見したのです。
 
私はそのカウンセラーに連絡を取り、悩みを相談しました。
情けない自分の姿を全てさらけ出す、
それだけで、ずいぶん心がすっきりしたことを覚えています。
 
「誰も自分の話なんて聞いてくれない、わかってくれない」
それは、自分の心が見せていた幻だったのだと、今は思います。
 
そしてもう一つ、大きな影響を与えてくれたものがありました。
新しい世界、演劇との出会いです。
 
私が当時住んでいた京都市では、
「初心者を集め、プロの演出家の下で公演を行おう!」という企画がありました。
たまたま自転車のカゴにそのチラシを見つけ、応募してみたのです。
 
年齢、性別、生い立ち、それぞれが全く異なる人々で協力し合い、一つの作品を作る。
その試みは、それまで私が依存してきた学校や学生という世界が、
必ずしも絶対のものではないのだ、ということに気づかせてくれました。
 
そうして演劇の世界に魅了された私は、
別の公演に役者として参加したり、知り合った仲間と観劇に回ったり。
 
新しい世界に居場所を見つけたことで、
一つの場所には馴染めなかった自分を、肯定して生きられるようになりました。
 
その後、紆余曲折を経て会社員となった私は、
心理カウンセリングの民間資格を取り、時々、人のお悩みを伺ったりしています。
演劇の世界で培った、話を聞いたり、想いを伝える技術を生かしながら。
 
孤独感が募ると、人は誰しも自分の殻に閉じこもりたくなります。
あたかも、自分が本当に孤独であるように。
 
でも、あなたは決して一人ではありません。
あなたの話に耳を傾けてくれる人は必ずいます。
 
もし必要であれば、行政の支援も受けましょう。
「行政の支援を受けるための支援」を行っている団体も存在しています。
 
そして、そうやって少し元気が出たら、
ぜひ、あなたが今まで知らなかった世界に触れてみてください。
 
あなたを受け入れ、
あなた自身が関わりたいと思える世界がきっと存在しているはずです。
 
その孤独感で、孤独にならないでください。
頼って、甘えて、泣きついて。
そして、その先にある世界の優しさを、感じてみてください。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
 


 
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2021-05-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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