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大人しい自分を変えた「ささやかな挑戦」の効能


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:はるあや(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「お笑い係」
小学3年生の係決めで、最もやりたくないと思っていた係に、じゃんけんで負けた私はやむなく任命されてしまった。
「お笑い係」とはクラスを盛り上げるために「面白いことをする係」として、小学3年の皆で話し合って新設された謎の係だったと記憶している。
負けたからにはしょうがないので、前に出て黒板の「お笑い係」の下に自分の名前を書く。
正直、泣きそうだった。そんなの恥ずかしすぎる。私にはできない……。
でもそんなこと言い出せない。
どうしようもなくて、涙をこらえていたら、男子からからかわれて、こらえていた涙が思わずぽろぽろとクラス皆の前でこぼれだしてしまった。
それくらい私は、恥ずかしがりやであったし、「お笑い」に連想されるような、人の前で「面白い」ことをするのは本当に苦手だった。
実は家では「ひょうきん」と言われるような性格であったが、外にでると自ら人を笑わせることができるような明るくて積極的な子とは正反対の「大人しい子」であった。初対面の人と話すことも得意ではなかった。
きっと周りも自分のことを「大人しい子」と思っているだろうと、自分自身が思っていたし、それを覆すような行動をとるのは非常に抵抗があった。
 
今でも例えば急に「一発芸やって」と言われても断ってしまうかもれない。
そう考えると幼少期から自分は大きくは変わっていないのかもしれない。
とはいえ今の私は、小学生の私には思いもつかなかった「営業職」で、多い時で1日100件程電話をかけ、自らアポイントをとり、経営者の方等いろんな方と話し商品を販売することで、お客様の課題解決を目指すことを仕事としている。更に成績は上位で同期の中では一番早くに課長職に昇進もした。
恥ずかしがりやで大人しく、引っ込み思案だった昔の自分が聞いたら、本当に驚くだろう。
何か大きな出来事があって、ガラッと変わったのか。
そんなことはない。
本当にささやかな1つ1つの挑戦の積み重ねで、少しずつ、少しずつ、自分の殻を破っていったのである。
 
一番最初のきっかけは「お笑い係」
……ではなく、お笑い係任命から2年後の小学5年生の時に友達数名でアイドルグループのダンスを練習してクラスの皆に向けて披露したことである。
当時爆裂に流行ったアイドルグループがあり、友達はみんなそれを真似して歌ったり踊ったりしていた。
私もそのアイドルが大好きだったが、友達の前で歌ったり踊ったりするのは恥ずかしくて、それを披露するのは家族の前だけだった。
ところがある日、仲の良い友達の1人が「ダンスを練習して、体育館でクラスのみんなに披露しよう」と言い出した。
周りの友達のほとんどはそれに賛成した。
「ヤバイ。本当は興味はあるけど、ちょっと恥ずかしいな」
心の中で迷っていると、私と同じく踊りそうにない子は「私はいいや」と断った。
一緒に私も断ろうか……。
迷ったあげく、友達のほとんどがやるのであれば参加しないのも寂しいため、勇気をふり絞って参加することにした。
当時の私にとっては大きな決断である。
 
それからは、友達の家に遊びに行っては、録画していた音楽番組を何回も巻き戻しながら、練習を重ねた。
最初は友達の前で踊ることさえ恥ずかしかったが、周りにあわせて思い切って踊ってみると、想像の何倍も楽しかったのだ。
練習して踊れるようになると、どんどん自信もついた。
そして、本番(ただクラスの皆に披露するだけだが)も恥ずかしさは忘れて、とても楽しく踊ることができたのだ。
なにより、私は自分の殻を一つ破った感覚があった。
なんと爽快!!新たな自分になれたようだった。
幼いながら「あの時、思い切って挑戦してよかった」本気でそう思った。
 
今思い返しても、本当に「ささやかな挑戦」である。
しかし、その挑戦は確かに自分を少しだけ変える効能があったのだ。
大人しい自分が、いきなり「お笑い係」はハードルが高すぎたが、「友達と好きなアイドルのダンスを踊る」という、自分にギリギリ挑戦できるハードルを1つ超えることで、また新たな挑戦をする勇気が湧いていった。
そうして私は、少しずつ、少しずつ、活発になっていった。
 
自分を変えるために、無理やり最初から大きなことに挑戦しなくてもいい。
ほんの少しでも「やってみよう」と思える、小さなハードルを超えることで、少しだけ違った世界が見え、それを積み重ねることで、思ってもみなかった未来が待っているのかもしれない。
 
皆さんも「ささやかな挑戦」をした経験はあるだろうか。
きっと思い返してみると、今に繋がっている出来事がたくさんあるだろう。
皆さんの中にも眠る「ささやかな挑戦」を応援歌にして、ぜひ自分を励ましてほしい。
 
余談ではあるが、その後涙ながらに「お笑い係」に任命された私は、苦し紛れに「面白いこと」を自らするのではなく、クラスであった面白いことを新聞にすることで、なんとかその係を全うしようと試みたのであった。
これも1つのささやかな挑戦。
今ライティング・ゼミで文章を書く私の最初の一歩になっているのかもしれない。
そして、このライティング・ゼミをきっかけに更に未来は大きく変わるかもしれない、と今日もあの日の勇気を思い出しては、文章を書き綴るのだ。
 
 
 
 
***

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2021-05-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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