fbpx
メディアグランプリ

男子は「名乗り」がお好き?


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【2月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:高橋 志穂(ライティング・ゼミ土曜コース)

私の家族は、4人。
私とダンナ、そして6歳の長男と4歳の次男がいる。
二人の息子は、サッカーが大好き。
日曜の朝になると、テレビにかじりつくようにして、人気アニメ「キャプテン翼」を、みている。
そんな二人に引っ張られるように、私とダンナも一緒にテレビを見る。
実は、私たちは小学校低学年の時に「キャプテン翼」を見ていた世代。いわば「キャプ翼(キャプツバ)世代」だ。
ダンナは、サッカー少年ではなかったが、それでも「キャプテン翼」は、毎週必ず見ていたという。
多感な年頃に影響を受けたアニメだけあって、ダンナは、ストーリーはもちろん、登場人物、得意技の名前、セリフなどを、はっきりと覚えているようだ。
今も昔も変わらない前向きなサッカー少年・大空翼くん。
現代のサッカー少年の我が息子たちも、テレビの前に正座して見ている。毎回、録画して見直すほどだ。
いつしかこちらも、次回の放送日が待ち遠しいほどに。

「もしかして今日。あの、伝説の名ゼリフ。出るんじゃない?」

と、ダンナ。
子どもたちも、
「なんていうの? パパぁ。教えてよ」
と、ワクワク。目を輝かせて楽しそう。

主人公・大空翼くんのライバル、日向小次郎が登場する回のことだ。
なにやら、伝説の名ゼリフがあるらしい。
「そんなセリフあったっけ?」
と、私。
確かに、子供の頃、日向小次郎の真似をして、Tシャツを肩までまくり上げていた男子がいたっけなぁ。私の記憶はそんな程度。
セリフまでは覚えていない。
どんな名ゼリフなのだろう。気になって仕方がない。

「いよいよ、出るんじゃない?」
と、ダンナ。
いいところでCMが入るのは昔と変わらない。それが「キャプテン翼」。

「出るんじゃない? 出るんじゃない?」
子供たちも一緒にダンナの真似をして言う。

いよいよ、日向小次郎が登場。ゴールポストの上に腰掛けている。
そこで、日向くんがセリフを放つ。

「明和FC。日向小次郎!」

「出ーたー! ウィえーい!」
と、ダンナと子供たちは、めっちゃくちゃ嬉しそう。

「え、名のっただけじゃん……」
と、私。
「なに言ってんの? こんな名シーンないでしょう。伝説の名ゼリフですよ」
と、興奮気味のダンナ。
「名ゼリフっていうか、名のっただけ……」
もう、しらけたこと言わないでくれよ、とでも言いたげなダンナ。
盛り上がる男たち。
子供たちが、何度も繰り返す。

「明和FC。日向小次郎!」
「めーわえふしー。ひゅーがこじろー!」
すっかりキメ顔を作って、日向小次郎になりきっている。

男子にとって「名乗り」は「名ゼリフ」なのか……。

いやいや、冷静になると、やはり「名乗り」は、セリフというより自己紹介だ。
でも、男子にとって名乗りのシーンは、カッコイイもののようだ。
ダンナがリアルタイムでキャプテン翼を見ていた頃から数えると、おそらく30年以上経っている。それでもなお、この名ゼリフを鮮明に覚えている。
そして、今、日向小次郎の名ゼリフを聞けたことで、すごく喜んでいる。
男たちの盛り上がりを見て、冷静に思った。

男子は「名乗り」が好きなのか……。

そういえば、男子が好きな「戦隊ヒーローもの」には、必ず名乗りのシーンがある。
敵と戦う前には、必ず名を名乗るのだ。
現在放送中の「ルパンレンジャーVSパトレンジャー」を例にあげると、
「ルパンレッド!」
「ルパンブルー!」
「ルパンイエロー!」
「あんたのお宝、いただくぜ!」
と名乗る。
お茶の間では「待ってました! ウィえーい!」である。
この間、敵は攻撃の手を止めて、待っていてくれる。

やっぱり、男子は「名乗り」が好きである。

時代劇もクライマックスは、だいたい「名乗り」だ。
「水戸黄門」ならば、
「ここにおわすお方をどなたと心得る。こちらにおわすお方は、先の副将軍。水戸光圀公にあらせられるぞ〜」であり、マンガ『魁!!男塾』なら「わしが男塾塾長! 江田島平八であーる」だ。

「名乗り」は、武士の作法だった。
昔の武士は、いくさの時、
「やあやあ我こそは、〇〇の〇〇なり!」
と名乗ってから、敵と戦ったようだ。

名乗っている間は、敵も攻撃せずに待つ。
「礼に始まり、礼に終わる」武道の精神がここにある。

現代の「戦隊ヒーローもの」も、これと同じである。
「名乗り」の間、敵は攻撃せずに待ってくれる。

戦隊ヒーローの「名乗り」に憧れる男子の中には、武士のDNAが脈々と受け継がれているのかもしれない。
そういえば、次男はすぐに名乗る。
場所をわきまえず、誰にでも名乗る。それが、大人だろうが子供だろうが、お構いなし。
いつも「うるさいなぁ」と思うのだが、これも武士のDNAゆえと思えば、仕方がないのかもしれない。

そして、長男はもうすぐ小学生デビュー。
「名乗り」のチャンス到来だ。
第一印象は、友達を作るのに大事なポイント。ゴールポストの上から名乗る必要はないが、かっこいい「名乗り」ができたら、クラスのみんなの印象に残るに違いない。
少なくとも、男子には。
ガンバレ! 一年生。

*** この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。 http://tenro-in.com/zemi/66768

天狼院書店「東京天狼院」 〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F 東京天狼院への行き方詳細はこちら

天狼院書店「福岡天狼院」 〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階

天狼院書店「京都天狼院」2017.1.27 OPEN 〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5

【天狼院書店へのお問い合わせ】

【天狼院公式Facebookページ】 天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


2019-01-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事