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「お母さん」って、魔法使い?


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:森高 正義(ライティング・ゼミ土曜コース)

「ねえ、“お母さん”って、魔法使いみたいじゃない?」

ふとそう思って、隣にいた友人に尋ねてみると、頭に「?」が浮かんでいる。いきなり言われたもんだから、当然の反応ですよね。

「だってさ、お母さんのちょっとした言葉かけで、子ども達って一瞬で変わると思うんだ」

僕は塾講師として、これまでに1000を超えるご家庭と、ご縁あって関わらせていただいたのですが、お母さんが子どもに与える影響の大きさって、本当にすごいなといつも感じています。

これからご紹介するのは、お母さんが言葉かけを変えたことで、学校での成績が一気に上がった、ある小学3年生の女の子「Oちゃん」とそのお母さんとのお話です。

新学期が始まって2ヶ月くらい経った頃のこと。
Oちゃんが、新しく入塾することになりました。

塾に通い始めて、2回目の今日。お母さんと一緒にやって来ました。

Oちゃんが教室に入っていったのを見届けたところで、お母さんからこっそりと相談を受けました。

「実はうちの子、3年生に上がってから、算数の成績が良くないんです! 今まではこんなことなかったのに急に、どうしてでしょう?」

「そうなんですね、わかりました。ちょっと様子を見てみます」

授業中、Oちゃんの算数の問題をやっている様子を少し見ていると、すぐに原因が判明。ただ、「これはお母さんの協力がないと、なかなか大変だ」というのが正直なところでした。

授業が終わる頃、お迎えに来られたOちゃんのお母さんにすぐ声をかけました。

「もしかして、小学1年生の初めの頃くらいから、計算問題やらせてたりしていました?」
「はい、早くから勉強させた方がいいと思って、学習塾に行かせてました」
「やっぱりそうでしたか。ちなみに、算数の成績が悪くなってきてから、家で全部正解するまでやり直しさせたりしていませんか?」
「はい、間違えたところは、全部丸になるまでやり直しをさせます」
「なるほど、正直に言うと、ちょっと重症です。でも、早い段階でご相談いただけて良かったです。今ならまだ、短い期間で改善できるので!」
「え!」
「ただそのために、今から言うことだけ守ってもらうようお願いします。一つは、テストの点数が悪かったり、計算間違いが多くても怒らないこと。そしてもう一つ、絶対に間違えた問題のやり直しをさせないこと。この2つの約束だけ、お願いすることはできますか?」
「わかりました!」

Oちゃんが算数の点数が悪くなった原因は、小学校1年生の頃から計算問題ばかりしていたことにより「数字は1、2、3、と続いていくもの」という認識ができていなかったこと。そして、間違えたら怒られるというプレッシャーと焦りから、計算間違いが多発していたこと。

数字については1年生の内容から再度やればいいものの、「私はダメな子だ」という思い込みを改善し、自己肯定感を育むためには、お母さんの協力が必要不可欠でした。

Oちゃんのお母さんを僕が「すごいな」と思ったポイントは、そのまま実践して下さったところ。
子どもは、関わる大人の意見が分かれた時に、すごく困惑します。例えば、お母さんとお父さんの言うことが違う、お母さんと先生の言うことが違うなど。実はここが、最初の関門でしたがあっさりクリア。

その日から、Oちゃんのお母さんの、家での声かけが変わりました。

今までは、

「なんで同じ間違いするの!」
「その問題、前はできていたでしょう?」
「何度言ったらわかるの? はい、やり直し!」

といった声かけをしていたのが、

「前はできてたから、これはうっかりミスだね」
「惜しい!あと2問だったね!」
「次は全部に丸がつくように、もう1回チャレンジしてみよう!」

と、仮に同じことを指摘するにしても、お母さんの声かけが全然違ったんです。

お母さんの声かけ次第で、子どもの反応が180度変わることも多々あります。
Oちゃんの場合、これまでイヤイヤやっていた算数の宿題も、学校から帰ってくると、自分から進んで取り組むようになりました。

「私はできる!」という自己肯定感があると、子どもは進んで宿題に取り組みます。自分に自信を持っていると、勉強した内容の吸収も早く、成績などの目に見えるところにも変化が表れます。

Oちゃんに聞くと、今では一番好きな科目は「算数」とのこと。
理由は「お母さんと一緒にやって、できるようになったから」だそうです。

子どもの自己肯定感に一番大きな影響を与えるのは、他でもない「お母さん」の声かけです。それこそ、魔法のように子どもを一瞬で変えるほどの力があります。9歳までの子どもだと特に。

でも、だからと言って、お母さんがプレッシャーを感じる必要はありません。

お母さんがついつい強く指摘してしまうのは、愛情の裏返しです。この子が困らないように。みんなから遅れないように。いつも心配をしているからこそ。愛する我が子のことを、心から大切に想っているからこそなんです。

だから、「あ、やっちゃったな」と思うことがあってもいいんです。

僕が、よくお母さん達にお伝えしているのは、「子育てで悩んでしまうことがある時こそ、一人で抱え込まないで下さいね」ということ。

誰だって失敗することはありますし、ついつい感情的になってしまうことだってあります。
それは人間である以上、それは仕方のないことなんです。

だから、もし言葉かけに失敗したなって思ってしまっても、落ち込まなくていいんです。いつでもフォローはできますから。

今でもたくさんのお母さん達から相談を受けることがよくありますが、いつもこれだけは知っておいて欲しいなと思ってお伝えしていることがあります。

それは、

「子ども達は、例えどんなことがあったとしても、ずっとお母さんのことが大好きです」

ということ。

だから、何も気にせず、好きなだけ使ってください!
お母さんだけが使うことのできる、優しくて温かい「愛の魔法」を。

*** この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。 http://tenro-in.com/zemi/66768

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2019-01-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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