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メディアグランプリ

お金持ちになるどころか実はとっても貧乏になっていた話


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:綿谷しふみ(ライティング・ゼミ超通信コース)
 
 
「あれが野村證券よ!」と丘の上から金色に輝くビルを指さしツアーガイドが言った。これはイギリスから中国に返還される少し前に香港に旅行した時の話だ。
 
そのビルはちょっと成金ちっくに見えたけれど、日本の強さそのものだったのだ。
 
その頃、もうすでにバブルは弾けていたとはいえ、まだまだ日本は経済的に強い国だった。
 
日本人はお金持ちで、香港に来るとブランド品を買いあさり、普通のOLが100万円くらい買い物をして帰国するのは当たり前の時代。
 
私は何一つバブルの恩恵を受けていないけれど確かにそういう時代が日本にはあった。
 
香港旅行中の私と友人はその後の日本を暗示していたのかもしれない。なぜかってあまりにもお金を使わないから、ガイドに嫌味を言われ挙句の果てにはおどされ叱られるという憂いきめにあったのだ。
 
その当時、相当な金額を香港に落としていった若い女性とは一線を画していた私たちは、とにかくけちん坊だった。
 
ツアーに組み込まれている土産物屋に連れていかれても、即抜け出し車内で待機。
 
必要なもの以外は買わないと決め込んでいたので、何一つ買わなかった。土産物屋で客が買い物をするとその一部がガイドにも支払われる仕組みになっていたのかもしれない。
 
車内で待機している私たちを見つけすごい剣幕で「私だからこの程度で済むけれど、他のガイドはみな気が強いから、物凄くしかり飛ばされるよ」と言われた。
 
「いやいや、あなたも十分怖いですよ」と思ったけれど、「はーい」と返事をしていう事を聞かず、次の土産物屋でも脱出しコンビニで時間をつぶしていた。
 
帰国する間際には「あなた達はまだ若い。お金持ちと結婚するはチャンスあるから頑張って」と捨て台詞を言われた始末。
 
ちなみにこのツアー、私と友人二人だけで、ぼろぼろの車と運転手そしてガイド付きというある意味至れり尽くせりの旅だった。ガイドの怒りを買いどこか遠い異国の地に売り飛ばされはしないかとヒヤヒヤものではあったけれど。
 
日本がまだ最強の経済大国だった頃を懐かしんでいたら、とんでもないことを思い出し書いてしまった。
 
今の日本はどうだろう。最強日本は何処に行ったのか。今やデフレ大国。賃金は上がらず安い物にあふれている。
 
「安いんだからいいんじゃないの?」と思うのは早計だ。
 
つい最近までそう思っていたけれども、実はよろしくないのだ。今までずっと下の方にいると思っていた国にも追い抜かれ、逆転現象が起きているではないか。
 
コロナ前、インバウンドで日本は潤い高級果物屋の前ではたくさんフルーツをひっさげ、うろちょろしている外国の方々がたくさんいた。
 
恥ずかしい話、その方々はその国のお金持ちなのだろうと思っていた。よくもまあこんな高い果物を買いあさることができるものだと、感心したりもした。
 
「お金持ちはいいなー」とうらやんだ。
 
いやしかし、高級品を買いあさる海外の方々が特別お金持ちなのではなく、日本人が貧乏になっただけの話なのだ。
 
デフレ大国日本は、賃金が上がらないために、高級品が買えなくなってしまっていたのだ。
 
今や世界はグルーバル。日本の多くのモノは輸入に頼っている。
 
「買い負け」という言葉をご存知だろうか。グローバル相場に日本はついていけず、結局、他国に負けて欲しい物が手に入らない現象のこと。
物価が安いことを喜んではいられないのだ。いつか欲しくても手に入らない日が確実に来る。
 
で、私たちはどうすべきなのかと考えてみた。自己防衛が必要だ。日本がどうすべきだとかなんていう壮大な話はひとまず脇においといて、自分の身は自分で守らなければいけない。
 
日本の国力は少しずつ数十年かけて衰えてきた。そのことに早く気付いた人は、早目に手を打てたはず。
 
私は残念ながらデフレ万歳と物価が安いことを喜んでいた大バカ者である。
 
このことを深く反省し、アンテナを高くたて物事の本質を見極めなければいけないと思っている。
 
自分の身を守るには何はさておき、判断材料となる情報が必要なのだ。
 
そして、「なぜ」を追求することも。
 
日本の現状を知り、ぬるま湯につかっていた自分に活を入れつつも、あまり興味がなかった世界情勢について好奇心が湧き出てきたことは、大きな収穫だと思うことにしよう。
 
そして日本の国力の衰えについてのニュースは、ぼんやりしていた私を奮い立たせてくれた吉報であったのかもしれないとも思う。
 
今何ができるのか、1人1人が考える事で、以前の華やかだった日本に返り咲くことができるのかもしれない。
 
 
 
 
***

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2021-07-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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