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山の師匠にもらった成功体験


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:ozuka(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
人工物に囲まれて生活すると、メンタルが蝕まれる。
 
田舎出身で、緑に囲まれて育った。
家の裏には山があるし、目に入る風景の7割は緑色をしている。
 
そんな私が都会に来て何年も経つが、このコロナ禍のせいで
体に変調をきたし始めた。
 
まず、リモートワークということもあり、体を動かす機会が減った。
太らない体質だと思い込んでいたが、お腹周りに握れるくらい肉がついた。
 
また、狭い部屋にいる時間が長くなる。
仕事とプライベートの境目が曖昧になり、切り替えが難しい。
ストレスが増えた結果、寝つきが悪くなった。
 
「身体的にも、精神的にもピンチなのかもしれない」
そう思った。
 
その時、いつもハツラツとしている、職場の先輩のことを思い出した。
 
 
彼は「山ホリック」である。
コロナ前は、関東圏を飛び出し、
毎週末、どこかの山にアタックしていると聞いていた。
 
「こないだ、日帰りで山梨に行ってきたよ」
そう聞いた時には、驚きというよりも、呆れたという感情が勝った。
 
そもそも、それが実現可能なスケジュールなのかも、素人の自分には判断できない。
 
彼は言った。
「朝3時に出発して、5時に登り始める。
山頂でお湯を沸かし、ラーメンを食べる瞬間がいい。
13時には下山し、近くにある評判の温泉に入るよ」
 
聞いてみると、たしかに実現はできそうだ。
しかし、実現しようとは思わない。
彼を山に駆り立てるものが何か、理解できなかった。
 
 
今なら、ほんの少しだけその気持ちが分かる。
私の体は自然を、そして、運動のきっかけを欲していた。
 
今まで、ハイキング感覚で山に登ったことはある。
しかし今回は、職場の先輩、もとい「山の師匠」に習い、
少し「本格的な山」にチャレンジしてみたいと思った。
 
師匠に聞いてみた。
「妻と登山に行きたいんです」
「初心者や女性にも安全で、おすすめの山ってありますか」
山ホリックな彼は、キラキラした綺麗な目で、じっくり頷きながら聞いてくれていた。
 
「栃木の、あそこの山がいい、絶対後悔しないよ」
そう勧めてくれると同時に、登山をする上での、様々なアドバイスをもらった。
 
どのルートで登ると、一番楽しめるか。
足の負担を考えた登山靴の選び方。お店の人に登る山を言うと、自分に合った靴を勧めてくれるという。
天候の変化や疲れに備えた、防寒具や軽食の話。
などなど、深い経験に基づいたノウハウを、
「これでもか!」
と、頭に叩き込んでもらった。
 
素人の自分は、登山の師匠の教えを一字一句守り、着々と準備を進めた。
 
 
当日、早朝に登山を開始した。
 
霜が降って、滑りやすくなった急斜面の登山道。スニーカーだったら、困っただろう。
登るにつれて、植物があまりなくなってくる。遮蔽物がないため、風がとても強い。
防寒具をちゃんと準備してきてよかった。
師匠に思いを馳せながら、歩みを進める。
 
大きな岩が、中腹のいたるところにある。これが転げ落ちてきたら、どうなるんだろう。そう一瞬考える。
尾根を歩くと、強風で息ができない。
妻と助け合いながら、少しずつ山頂へ向かって進んでいく。
 
初心者にとって、とてもスリリングな、得難い体験だった。
 
苦労しながら登頂した。
そこで、今まで見たこともない雲海が目に入った。
山頂には大きく凹んだ部分があり、火山だったことが見た目にも分かる。
登山で、こんなにも心を動かされると思わなかった。
そのぐらい、衝撃を受ける景色だった。
 
そこで景色を見ながら、登山の道程を思い出す。
山に登る過程は、冒険家になったような気分だった。
登った後の景色は、映画のワンシーンのようだった。
ロールプレイングゲームの世界に、迷い込んだような気分だった。
 
 
山の師匠に感謝したい。
登山の面白さが、ギュギュっと詰まったような経験を、一回目でさせてもらった。
勇気がもりもりわいてくるような、そんな感覚を味わった。
 
 
この感覚、人生で味わったことがあるな、と思った。
登山における「成功体験」を味わわせてもらった、そう思った。
 
 
成功体験は、ロケットに似ていると思う。
 
ロケットのエンジンに着火した時点では、進む速度はゼロだ。
そこから、少しずつ、少しずつ加速していき、とてつもないスピードに到達する。
やがて大気圏を過ぎ、宇宙空間に突入する。
 
 
チャレンジから目標地点にたどり着くまでは、本来、試行錯誤の連続だ。
その中でも、「始めるとき」が一番困難なハードルだと思う。
最初は、行きたい方角に進んでいるかすら、怪しいことが多いからだ。
 
今回、たまたま身近に「山の師匠」がいた。
しかし、スタート地点で優秀なガイドがいることは珍しい。
 
その時に、
SNSなどで専門家に聞く。
専門家が書いた本を、片っ端から読む。引用文献でさえ全部読んでみる。
セミナーや、オンラインサロンに参加してみる。
その過程で、「この人だ!」と思う師匠に出会えたら、とてもラッキーだ。
 
自分にやる気さえあれば、自分の行きたい方向へガイドしてくれる。
もしかしたら、早い段階で、成功体験を積ませてもらえるかもしれない。
 
成功体験は、目的地点へ行くためのガソリンになる。
モチベーションという名前のガソリンを燃焼させ、目標達成へ向けて、速度を上げられる。
 
チャレンジが成功したら、それが自信になる。
そしてその自信が、次のチャレンジへと向かわせてくれる。
 
 
限りある人生、いろんなチャレンジをしたい。
得たノウハウや、同じチャレンジをする人の価値観に影響され、自分の中の新芽が育つ。
何歳であっても、変化する自分でありたい。
 
 
 
 
***

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2021-07-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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