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心が通い合う友だちと出会うために


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:藤野ナオミ(ライティング・ゼミ2021年夏期集中コース)
 
 
「友だちがいないのがツライ。一日、誰とも話さないで過ごすことがある。気の合う友だちがほしい」
中学生、高校生から、そんな話をよく聞きます。
 
現在、スクールカウンセラーをしている私。
私自身も同じような経験があるので、そういった話を聞くたびに胸が痛みます。
 
私は、中学を卒業後、県立高校へ進学しました。
中学の時に仲良くしていた友だちと同じクラスだったので、ひと安心。
その子に誘われ、何も考えずにテニス部に入ります。
 
私は、その子とずっと仲良く過ごせるものだと思っていました。
でも、その子は、別な中学からきた友だちと交流を深めていき、気がつけば、私とは、あまり関わらなくなりました。
今から思えば、避けられたとか、外されたとかではなく、彼女にもっと気の合う友だちが見つかったから、自然に離れていっただけなのです。
 
「友だちから嫌われた」と勝手に傷つき、人と関わることが怖くなった私。
高校1年の1学期末でテニス部を退部。
自分から人に話しかけることもなくなりました。
 
1人取り残された私。
とりあえず、一番優しそうな女子2人組に、金魚のフンのようにくっついて回りました。
 
クラス替えになっても、適当なグループの隅っこに入る、くっついて回るという方法で、3年間を乗りきりました。
よっぽどつらかったのか、高校での出来事は、おぼろげにしか覚えていません。
 
家でも居場所がなく、楽しみといったら、アニメ、ラジオドラマ、読書、靴磨き。
そんな私に、母は大学へ進学することを勧めます。
早く家を出たかった私は、「東京の大学でもいいわよ」という母の言葉で、一念発起。
 
「東京の大学へ入って、楽しい学校生活を送ってみたい! 心が通い合う友だちがほしい!」
大学での生活を夢見ることが、私の心の支えでした。
 
でも、高校入学時に無気力だったこともあって、成績は学年でも下位ランク。
頑張っても頑張っても成績が上がりません。
高校3年の中頃には、学校へ行く意欲がなくなり、「頭が痛い」と嘘をついて学校を休むようになりました。
ただ、私の嘘に気づいた母の力づくの押し出しにより、1週間ほどで登校を再開します。
 
高校3年の秋ぐらいからようやく成績が伸び始め、なんとか、東京の大学に合格。
不安と期待が入り混じる大学生活が始まります。
 
根暗な自分を変えたかった私は、大学の演劇サークルへ入部。
当時、声優に憧れていて、演技を体験してみたかったのです。
 
ところが、入部してしまったのは、一風変わった演劇サークル。
体育会系の超ハードな肉体トレーニングをさせられたり、鉄パイプでテントを作って野外公演をしたり、公演前は授業に出られなかったり……。
先輩たちが語る演劇論もチンプンカンプン。
サークルの仲間たちと過ごす時間は充実していましたが、私自身は肩に力が入っていました。
 
そして、大学3年の時。
サークルを引退した2歳年上の女性から、「新しい劇団を作るんだ。一緒にやらない?」と声をかけられます。
 
女性8人ほどで作られた劇団。
初回公演を銭湯で行ったので、劇団名は「銭湯芝居」。
サークルではダメ出しばかりだった私のド下手な演技を「面白いよね」と認めてくれました。
お互いの家に泊まったり、恋愛話に興じたり、夢を語ったり、親のグチをこぼしたり。
「心が通い合うって、こういう感じなんだ!」と心がほどけていきます。
 
「銭湯芝居」での活動は5年ほど続き、主催者の出産を機に劇団は解散しました。
ただ、「銭湯芝居」で一緒だった仲間たちは、深い絆で結ばれ、解散後、25年近く経った今も交流が続いています。
年1回は集まって、食事をしたり、おしゃべりをしたり。
たまに会っても何の違和感もない、家族のような不思議な関係を保っています。
 
その後も、私の興味がある領域に飛び込むと、心が通い合う友だちに出会いました。
数は少ないものの、今は素敵な友だちに囲まれています。
 
そんな私は、生徒たちから友だちについて相談されると、こう言います。
 
友だちがいないって、本当にツライ。
自分ひとりぼっちなのが寂しいけど、「周りから必要とされてない自分」を感じると、身が切られるようにツライ。
親とか先生は、「自分から積極的に関わってみたら」とか、「気にせず、勉強に励みなさい」なんて言うけど、そんなことできたら、とっくにしてる。
 
友だちは、絶対に持たないといけないものではない。
でも、どうせ付き合うなら心が通い合う友だちがいい。
 
ただ、本当に気が合う友だちは、100人に1人とか、1,000人に1人ぐらい。
たまたま、同じ地域とか、同じぐらいの偏差値だから集まってくる生徒の中で、気が合う人が見つかったら、その幸運に感謝しないといけないレベル。
 
とりあえず、自分がツラくない程度に工夫しながら、学校生活を送ろう。
どこかのグループにくっついてもいいし、休み時間は図書室で過ごしてもいい。
良ければ、ここ(カウンセリングルーム)に遊びにおいで。
保健室の先生も、話を聞いてくれるよ。
 
あと、心が通い合う友だちがほしい時は、自分の好きなこと、興味のあることを求めていくといい気がする。
本当に興味があることって、魂に近い場所にあると思う。
趣味でも、サークルでも、勉強でも。
自分が興味のあることに集まる人たちは、自分と魂の色が近い人たちだから、心が通い合う確率が高くなるはず。
 
生徒は、「魂だなんて、宗教っぽくてコワい」と言いますが、笑顔になります。
毎週、昼休みにやってきて、好きな動物について語ってくれる男子生徒もいます。
私も、動物の生態に詳しくなりました。
 
私が、生徒たちにちょっと偉そうに言っていること。
たぶん、高校生だった私に伝えたいことです。
だから、スクールカウンセラーの仕事をしているのかもしれません。
 
 
 
 
***
 
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2021-08-13 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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