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ショックなことを引きずる粘着質な私でも何とかなった


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:藤野ナオミ(ライティング・ゼミ集中コース)
 
 
「ナオミは、バカで、のろまで、肝心な時に役に立たない」
それが、私に対する母の最期の言葉でした。
 
弟に対しては、身体をいたわり、「お前のお陰で兄弟三人が仲良く過ごしている」と感謝を伝える。
妹に対しては、将来のことを心配し、弟に後をたくす。
ひとしきり語った母は眠りにつき、2日後に息を引き取りました。
 
あなたなら、こんな時、どうやって気持ちを切り替えますか。
 
弟からは「タイミングが悪かっただけだよ」、父からは「愚痴だと思え」と言われました。
柔軟に対応できる人なら、他の人の言葉に耳を傾け、「そうだよね」と気を取り直し、前を向いていくのでしょう。
嫌なことは水に流して忘れてしまう人もいるかもしれません。
羨ましいです。
 
私は小さい頃から失敗ばかりで、しょっちゅう母に怒られていました。
だからこそ、「いつか母に認めてほしい」と思い、私なりに頑張ってきたのです。
母が亡くなっただけでも悲しいのに、私だけ否定されて終わるなんて悲しすぎる。
そんな思いに凝り固まってしまいます。
 
粘着質な私は、うまく気持ちの切り替えができないので、手順を踏んで、気持ちを整えていくことにしました。
 
まず、声をあげて泣きました。
独りの時はお風呂で、許される時は仲間を前にして。
悲しい、悔しい、切ない、苦しい。
涙をボロボロとこぼして泣くと、そうした感情が発散されます。
 
大人になると、簡単に泣いてはいけない気がしますが、泣くと気持ちがスッキリします。
「涙活」といって、意識的に泣くことでストレス解消を図る活動も広がっているそうです。
独りで泣くのも悪くありませんが、誰かと一緒に泣くと、もっとスカッとします。
 
次に、「出来事のマイナス面だけでなく、プラスの側面を見出して、心のバランスを整える」という方法にトライします。
 
マイナスの側面は、簡単に出てきます。
母にはもう会えない。
母から認められることは、もう二度とない。
 
プラスの側面は、すぐには出てこないので、準備体操がわりに母との嬉しい思い出をたぐり寄せてみます。
私が小3の時、弟には内緒で、二人きりでソフトクリームを食べた。
私が息子を産んだ時、仕事を休んだことのない母が、休みをとって私の世話をしてくれた。
 
嬉しい思い出にひたると、心がほぐれてプラスの側面が見えてきます。
母は、私のことを思ってくれている。
だからこそ、私を否定する言葉を投げかけて、「新しい何かを見つけなさい」って愛のムチをくれたんじゃないかな。
「正解」にまではたどり着かない感じですが、気持ちがすっと整い、母への感謝を広がります。
 
嫌なことがあると、どうしてもマイナス面にばかり目が行ってしまいます。
原始時代には、嫌なことをしっかり覚えていた人類のほうが、危険を避け、生き残る確率が高かったことの名残でしょう。
 
でも、今は現代。
命を失うほどの嫌なことは滅多に起きません。
物事のマイナス面は努力をしなくても見えるものなので、プラスの側面に注目するように心がけると、バランスが取れ、気持ちが整います。
 
そして、私の究極技が「自分の体験に納得のいく解釈を与える」です。
ただ、ここにたどり着くのは、ちょっと手間がかかります。
 
基本は、今流行りの「マインドフルネス」。
「マインドフルネス」のやり方は、いたってシンプル。
目を閉じ、ゆっくりと深呼吸をしながら、自分の身体に何が起きているかを感じていきます。
身体の中をマインドで満たしていくから「マインドフルネス」。
身体の感覚、感情、考え、イメージ。
身体の中で起きてくることを1つ1つ丁寧にとらえていく。
そんな体験を何度も何度も重ねていくと、自分にとって必要な解釈、私の場合はイメージが浮かび上がってきます。
自分の中の深い知恵とつながる感じです。
 
長い長い紆余曲折を経てたどり着いた私のイメージが、こちら。
 
天空に浮かぶ大きな白い光の玉。
亡くなった母の魂です。
そこから、白い光の筋が流れ星のように流れ落ちてくる。
落ちてきた光が地面にぶつかると、ぶつかった地点が明るく輝き、母の声が聞こえてきます。
 
寝る時は腹巻をしないとダメ。
ナオミはだらしないから、一生結婚できずに孤独死する。
ナオミは、バカで、のろまで、肝心な時に役に立たない。
 
これまでは、押しつけがましくて、言葉がきつくて、言われると嫌だった言葉ばかり。
でも、地面にぶつかって弾け飛ぶ光と一緒に、言葉に込められた母の思いが伝わってくるのです。
 
お腹が冷えて病気になったら大変。
ナオミには、ちゃんとした子になって、結婚して幸せになってほしい。
ナオミを残して死ぬのは、心配でならない。
 
母の思いは、ものすごい数の流れ星となって、私の行く先々に降り注ぎます。
流れ星が落ちた地点が、次々と明るく輝いていく。
最終的に、光が地球全体を包み込むほどに。
 
ああ、母は私のことを本当に大切に思ってくれていたんだ。
ただ、愛情が強すぎるのと、伝え方がハードだから、私には伝わりづらかったんだ。
流れ星や隕石に当たったら、相当痛いからね。
 
自分の中から生み出された解釈は、当たり前ですが自分にフィットし、自分を癒します。
私の場合は、母の愛を全身で感じ、「私はこのままでいいんだ」という思いを感じることができました。
 
先日、母の三回忌を迎えました。
私は、嫌なことがあると、相変わらず、怒ったり、泣いたりしますが、以前ほど引きずらなくなりました。
何か良いことがあると、「天国の母がご褒美をくれた」と感謝します。
母だけでなく、身近な人から遠くにいる人まで、たくさんの人の恩や思いを受けて生きてきた私自身を感じるようになってきました。
 
多くの人は、嫌なことがあっても、うまく気分転換をしたり、受け流したりして、嫌なことを引きずらずに過ごしているのではないでしょうか。
私の夫はこのタイプです。
毎日、楽しそうに過ごしています。
 
一方の私は、粘着質で、嫌なことがあると引きずりがちです。
どう見ても生きづらいタイプ。
夫にも「考えすぎだよ」って言われます。
 
でも、少数派の粘着質のみなさん。
何とかなります。
粘着質なタイプでも、上手に工夫をしながら、自分に合ったやり方を見つけていけば、嫌なことを受け入れることができるようになります。
嫌なことの裏に隠された大切なメッセージにも気づくことができます。
まずは、できることから試してみませんか。
 
 
 
 
***
 
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2021-08-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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