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映画『竜とそばかすの姫』の世界で生きる


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記事:徳丸あす香(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
デジタルな世界で、まるでそこに存在するように体があって、いろんな体験できたらどんなにいいのだろう?
 
映画『竜とそばかすの姫』を観て最初に思ったことだ。
 
地元は緊急事態宣言も出ていなかったし、テレビで流れているCMは映像の綺麗さと曲で惹きつけられるし、なにより細田守監督は映画『サマーウォーズ』以来チェックしている大注目の監督だ。
 
だから、感染対策用に替えの不織布マスクとアルコール消毒を用意して、恐る恐る映画館に向かった。正直、映画館に着くまでにげっそり疲れた。
 
世の中、コロナ禍。リアルではなかなか行きたいところには行けないし、SNSで文字や声のやりとりはあってもすでに飽きている。そんな中でついつい我慢できずに観に行ったのが『竜とそばかすの姫』だった。
 
映画の内容はちょっと『サマーウォーズ』に似ていた。リアルな世界とかなり生活にリンクしたデジタルの世界のトラブルがリンクして、主人公たちが協力して乗り越えるというオーソドックスなストーリー。
 
その中で一番魅力的だったのが、『U』と言われる仮想空間。というよりも、仮想空間に連れて行ってくれるデバイスだ。映画の中ではどうやらイヤフォン型のデバイスを耳につけたら勝手に自分をスキャンして分身が生成されて、現実とかけ離れたデジタルの世界で自由に動ける設定になっていた。しかもイヤフォンだけで視覚も触覚、嗅覚など五感も共有できるらしい。
 
このデバイスがあったら、『U』という仮想空間があったら、だいぶ心は穏やかになるのではないだろうか?
 
だって、デジタルな体だったら感染することもないし、仮想空間ならビーチだって、南極だって、宇宙だっていけるかもしれない。ある意味どこでもドアのように今朝はハワイですごして、夜は国際宇宙ステーションで眠るとかもできるかもしれない。五感が再現できるなら、満漢全席やりながら心ゆくまで朝まで飲み会もできるかもしれない。そしたら、暑さと湿気に耐えながら、缶ビールで路上飲みしている人も減るだろう。
 
妄想すればするほど、そのデバイスが魔法のアイテムに思えてきた。いや、もう魔法だ! ストーリーについての妄想はそっちのけで「Uに行くことができるデバイス」について考えながら久々の映画館に満足して帰宅した。主人公の歌もすごく良かったし、主人公と幼なじみの今後の関係も気になるけど、やっぱり最終的にはずっとその「U」に連れて行ってくれるデバイスについて考えていた。
 
そして、翌日仕事をしていてふと気付いた。実は、あのデバイスに近いものはもうあるじゃないか!
 
実は最近、私は転職した。今はVRのコンテンツを作っている。よくよく考えたらこれが結構「U」の世界の始まりじゃないかと気付いてしまったのだ。
VRって「仮想現実」と訳されることが多いだが、ざっくり言うと「360度見渡せる映像」だ。私は、実写の映像コンテンツを作っているが、映画の仮想空間「U」は多分3DCGでデジタル空間を作ったもの。コロナ禍になってVRの技術が注目され始めていて、実は今バーチャル渋谷とか仮想現実の空間はでき始めている。デバイスの普及の問題でアクセスできる人はまだ少ないけれど、結構『竜とそばかすの姫』の世界は魔法ではなく、現実からかけ離れていないのかもしれない。
 
ちなみに、うちにはOculus Quest というVRのゲームデバイスがあり(今はOculus Quest 2が最新機)、VRゴーグルをかけてみると360度デジタルな空間で、ちょっと異世界にいる気分になってくる。すでに、近いことは体験していたのかも。
 
さらに、ゲームで遊んでいる時に何かに触れる、叩いたらコントローラーがブルブルと震える。そうすると、だんだんと本当に何かを触っていたり、叩いていたりする気に脳が勘違いしはじめるということがよくある。気付いたら思ったよりも長くプレイしてしまっている。
 
どうも視界を360度支配されると脳は騙されるみたいだ。そういえば、VRが出始めた時に、ゴーグルかけた人がジェットコースターの映像見て「ぎゃー」と騒いだり、高層ビルから飛び出た鉄骨にいる映像を見ていると、その人だけ床がちゃんとあるのに細いラインをおそるおそる歩いたりして、その姿をみて周りの人がゲラゲラ笑うとかバラエティーでやっていた。
 
映画で出てきたイヤフォン型のデバイスにはまだ到達していなけど、視界を支配しての圧倒的な没入感っていうのはもう現実にはある。そして、まだ熱いとか冷たいとかまでは再現できていないが、何かを触っているという触感はできている。とりあえずVRゴーグルさえあれば『竜とそばかすの姫』の世界に近づけているような気がする。
 
そういえば最近、AppleもVRデバイスについての技術の特許を出し始めたらしい。もしかしたら、もうすぐ本当にiPhone並みにデバイスが普及して、「U」の世界でちょっと外出がしづらくても、我慢せずにいろんな体験ができる日々が来るかもしれない。
 
 
 
 
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2021-09-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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