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どうでもいいけど、会話上手になりたい人ってめちゃくちゃ素敵だよねという話


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:松尾奈々子(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「会話」が上手な人は、果たしているのだろうか。
少なくとも私は苦手だ。話した後に「違う言い方をすれば良かったな」「気に障ってないかな」「余計なことを言ってしまったな」など、長時間、不安に駆られる。相手の言葉や言い方に傷つくことも多々ある。
 
「話すのは得意なんだよね」と言っていた知人がいた。自分の意見を、それっぽく伝えるのは上手だな、と思っていたし、何より言葉数が多い。言葉の羅列がスムーズという点で「話す」のは上手いのかもしれないが、「会話」になっていて、上手か、というと微妙だ。
 
その知人と話していて、会話のキャッチボールが出来ているとは思わないし、自分の意見をダーッと話しているだけに感じてしまう。こちらの意見を少しでも口にしようものなら、「でもさ」「それはさ」から始まり、バッサリ切られてしまうので、この人と話をしたいという気持ちには正直なれない。面倒だし、なんだか疲れてしまうな……と距離を置くのが関の山だ。
 
ここまで、知人の愚痴を書いたところで気づいた。この話を誰かにしたところで、「会話」になるのだろうか、と。
初対面は愚か、久しぶりに会った友人にこの話をしたところで「ふーん」「大変だね」で終わるのではないか。または、「そういう人いるよね!私の周りでもさー」と愚痴の連鎖が始まるのではないか。
「ふーん」「大変だね」と返答せざるを得ない話をしてしまうのは、あまりにも楽しくない。「そういう人いるよね!私の周りでもさー」と愚痴の連鎖が始まってしまっては、あまりにも虚しい。
 
愚痴は、話した人と聞いた人の関係に悪影響を与えると思う。例えば、
 
A「あの人仕事できないよね。使えない」
B「分かる。ミスが多いよね。この前もさー」
 
と会話したとする。
他人の事を「使えない」と表現することに不快感を覚える人もいるだろうし、Bさんの立場で「Aさんは人の事を言えるほど仕事ができるのかな……」と思う場合もあるだろう。
会話の後、AさんなりBさんなりが仕事でミスをした日には、自分を棚に上げて……と不信感を持たれるだろうし、何よりミスをした本人は非常に恥ずかしい。愚痴を話して、良いことは一つもない。
 
最近、「会話」について書かれた本を読んだ。「相槌は大きく!」といったテクニックではなく、すごく雑に抜粋すると「相手はあなたに興味がないし、あなたも相手に興味はない」「どうでもいいような外部の話をしろ」「ツッコむな」ということが書かれていた。
つまるところ、自分と他人とでは、過ごしてきた時間や環境が違い、当たり前のように考え方も異なる。完全に分かち合うことは無理なのだから、同じ時間を共有したり、共通の話をしたりして、お互い機嫌よく過ごしましょうという話だと読み取った。
 
これにハッとし、気持ちがスッとした。
 
誰もが、自分の考え方や日々を肯定してもらいたいだろう、褒めて称えて祭り上げてほしいだろう。少なくとも私はそうしてほしい。
嫌なことがあったら、同調し、なぐさめ「あなたは頑張ってるよ、大丈夫」と言ってほしいだろう。その言葉が喉から手が出るほどほしいのは山々だが、結局、相手にとって他人の身の上話や苦労話など、どうでもいいことだ。自分で解決するしかない。逆も然りで、相手を褒めたり同調したりする必要もない。私にとっては「どうでもいい」ことなのだから。
 
自分と相手は違う人間で、分かり合うことはないし、たいして興味を持ち合わせてはいないことを、悲しく思う人もいるかもしれないが、よく考えてほしい。
 
私があなたに、「結婚適齢期だが彼氏もいなくて、だけど結婚したいわけでもなくて、ただ周りに哀れまれるのが辛い」と話したところで、あなたは困らないだろうか。心底「どうでもいい」と思うのではないだろうか。
海の子か山の子かも分からない人の悩みなど「どうでもいい」し、「その気持ち分かるな」と思い「分かる」と話したところで、問題の解決にはならない。運よく友となったとしても、先に結婚した方を恨み、友人関係が長続きしないのは目に見えている。
 
自分と相手とは分かり合えないことを悲しまず、「どうでもいい」と受け入れることは、「会話」上手のはじめの一歩のように思う。その一歩を踏み出して、「会話」上手を目指すことは、興味のない「どうでもいい」相手だとしても、互いに不快な思いをせず、いい関係を築き保てるように努力することだ。
 
決して「会話」は上手くないけれど、「会話が上手くなりたい」という、優しい気持ちを忘れずにいたい。「どうでもいい」の上で成り立つ、優しさを持ち続けていたいと思うのであった。
 
 
 
 
***
 
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2021-09-22 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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