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メディアグランプリ

「かく」ことで、生かされている


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:mihana(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「たまには気分転換に、映画でも行こうかな……」
先日、休みの日に予定がなく、ふと近所のミニシアターに行こうと思い立った。
 
インターネットで調べると、当日見られる映画の中に、1つだけ海外のアニメ作品がある。「海外作品はあまり見ないけど、アニメなら気軽に楽しめるかもしれない」そう思い、あまり映画の内容を確認しないまま、私は現地に向かった。
 
到着すると、ミニシアターの入り口に、ポスターが貼られていた。これから見るのは、『ジュゼップ 戦場の画家』というタイトルの映画らしい。ジュゼップ・バルトリという、実在のスペイン人画家の生涯を描いた作品だ。
 
ジュゼップは、1939年、スペイン内戦のとき、フランスに避難した。しかし、避難先のフランスで、強制収容所に入れられて、難民生活を余儀なくされてしまう……というストーリーのようだった。
 
「気分転換に見ようと思った映画にしては、内容が重いな……」そう思ったが、せっかくミニシアターに来たのだ。チケットを買い、自動販売機でお茶を準備して、後方の見やすそうな席に陣取った。館内が暗くなり、予告編に続き、本編が始まった。
 
「描く」ということが、一つの大きなテーマになっている作品だった。
 
強制収容所という劣悪な環境で、ジュゼップら難民は、寒さや飢え、フランス人の憲兵からの暴力に耐えて、日々を過ごしていた。そんな中でも、ジュゼップは、強制収容所の砂や壁に、絵を描き続けた。
 
そして、その姿を見たフランス人の憲兵セルジュは、心を動かされ、次第に2人は絆を深めることになる。もし、ジュゼップが絵を描いていなければ、セルジュとの交流は生まれなかっただろう。
 
その後、ジュゼップはメキシコへ亡命し、自身が体験した惨状を描いた、イラスト集を出版する。白黒で描かれたイラストは、一目見るだけで、悲惨な強制収容所での生活を想起させるものであった。
 
このイラスト集がなければ、フランスに避難したスペインの難民たちが、強制収容所でどのような扱いを受けていたのか、後世の人々は、知ることが出来なかったに違いない。
 
ジュゼップが描いた絵は、彼自身の人生を変え、周囲の人々に影響を与えた。ジュゼップは、描くことで、その生涯を生き抜いた人物であった。
 
この映画の監督は、オーレルという、フランス人のイラストレーターだ。彼は、ジュゼップの絵や、その波瀾万丈な人生を知り、感銘を受けた。そして、作品に残したいと思い、この映画を作ったそうだ。
 
オーレルの作品には、彼が「伝えたい」と思った“ジュゼップ”の全てが詰まっていて、私は大きく心を動かされた。
 
画家としてペンを取り続け、自身の体験を表現した、ジュゼップ。そのジュゼップの人生を伝えたいと思い、映画作ったイラストレーター、オーレル。表現をすることで、彼らは、大切な何かを、私たちに伝えようとしている。
 
その姿が、天狼院書店が主催している“天狼院ライティング・ゼミ”を受講して、「書く」ことを続けている、自分の姿に重なった。
 
ライティング・ゼミでは、4ヶ月間、毎週2000字の文章を書いて提出するという課題がある。当初、何を書けば良いのか分からず、毎日頭を悩ませていた。週に1つの文章を書くのがやっとだったし、「どうやったら、上手な文章を書けるだろう」と考え続けるのは、少し苦しかった。
 
しかし、3ヶ月ほど経った今では、以前よりも気負わずに、文章を書くことが出来るようになった。もちろん、慣れてきたのもあるが、「上手い下手は関係なく、自分の思いを書いて表現することは、相手に何かを伝えることが出来る、楽しいことだ」と思えるようになったのが、大きな理由かもしれない。
 
自分が知っている知識や、積み重ねてきた経験。楽しかった記憶や、辛かった過去の体験。今を生きているからこそ感じることや、心を動かされることが、誰にだってある。けれど、それを自分で表現しなければ、誰にも伝わらない。
 
ジュゼップやオーレルのように、私も自分が伝えられることを、文章という形で、丁寧に表現していきたい。そして、私がこの映画に偶然出会ったように、私の文章に偶然出会った誰かが、少しでも何かを感じてくれれば、それは私の喜びにも繋がる。私自身が、明日を生きる活力になる。
 
誰かのために表現をすることで、実は、表現者自身が生かされているのかもしれない。私は、この映画に触れて、そう感じ、これからも書き続けていきたいと、思いを新たにした。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

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2021-11-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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