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自分の体調を管理することで生きやすくなった話~低用量ピルを服用してみて~


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:林明澄(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
女性ならば、きっと誰しもが女性ホルモンに振り回された経験があるだろう。「生理前には食欲が抑えられないよね」「生理中ってどうしてもイライラして人にあたってしまうのよね」女性の間では、こんな症状はごく当たり前に語られる。程度に個人差はあるものの、生理や女性ホルモンの周期は女性の体や心に様々な影響を及ぼす。自分のコントロールできないところで。
 
私自身も、そのホルモンバランスに長く振り回されてきた。私には、生理前に理由なく悲しくなる期間があった。その時期には、誘因なく突然、とてつもない不安が自分を襲い、生きている意味を感じられなくなった。その憂鬱な時期は生理の始まりとともに嘘だったかのように改善した。
 
医療系の大学に通っていた私は、産婦人科の先生の講義でPMS(月経前症候群)について聴いて驚いた。先生が話していたことが、まさに自分の症状だったからだ。
「生理直前の黄体期という時期に、イライラしたり抑うつ状態になったりなどの精神症状がでるPMS(月経前症候群)という病気があります。症状はほかにも、頭痛、むくみなど体に出ることもあります」何となく、生理が始まると症状が改善すると気づいていたものの、それが病気として名前がついている事を知らなかった。
 
他にも、生理前には朝方まで寝られないこともあった。カフェインをたくさん飲んだ訳ではなく、緊張している訳でもなかったのに。そういう日はホットミルクを飲んでもリラックスできる音楽を聴いても寝付けなかった。布団の中で、ただただ朝が来るのを待つのは苦痛だった。
その一方で、生理前には朝から夕方まで1日中寝てしまう日もあった。やっとの思いでカラダを起こしてもまた数十分後には寝てしまう。あまりに眠そうで友達に心配されるほどだった。
学生のころはそれでも何とか過ごしていたけれど、働き始めてからは仕事中に寝てしまうわけにはいかない。「何とかしなきゃ」という思いが強くなった。
 
「生理前、とてつもなく眠くなって大変なんよね。どうしたらいいんだろう」勇気を出してそう打ち明けた私に友達は言った。
「私、実は子宮内膜症の治療でピル飲んでるよ。生理来なくなって、楽になったよ」
「私もすごく眠いのよ、気持ちわかるよ。辛いよね」
「ルナルナというアプリがおすすめだよ。自分のホルモン周期とそれによって起こる症状を教えてくれて、結構それがあたるんよ」
 
その日から、私は早速“ルナルナ”というアプリを始めた。ルナルナは、過去の生理が来た日を入力することで排卵日や生理開始日の予測を教えてくれる。「この時期のあなたは、食欲が多めかもしれません」「水分を欲し、むくみやすくなるかもしれません」「この時期はダイエットにむいています」などといった具合だ。
アプリを初めて数か月が経過したころ、私は新たなことに気付いた。「何となく体が重くて調子が悪い」と感じた日にルナルナを見ると、それはいつも排卵日前後だった。ホルモンバランスに振り回されて仕事で成果を発揮できないのは生理前だけだと思っていたが、排卵日前後もだと気づいたときには驚いた。その予測は、まるでよく当たる占いのように、私に安心感を与えてくれた。
 
その頃、私は手術の麻酔をかける部署で2か月間仕事をしていた。手術中に注意が必要となる薬や、服用していると手術を受けることができない薬がある関係で、その時期、私は毎日担当する患者さまに飲んでいる薬を伺っていた。話を伺う中で“特別なことだ”と思っていたピルの服用が、実は若い女性においては比較的多いことを知った。
 
ピルは、リスクばかりが目に付いて“何となく怖いもの”と思っていた。よくわからないものを服用するのは怖くて、PMSを「どうにかしたい」と思いながらも「飲んでみたい」とは思えなかった。けれど、ピルを服用している人たちは意外と身近なところに多くいたという事実は私を勇気づけた。数日後、私は婦人科を受診し漢方薬と低用量ピルを内服し始めた。
 
低用量ピルを内服し始めて1週間は胃のむかつきが続いた。食欲が出ず、体がだるい感覚もあり、飲むことの意義を感じられなかった。けれど、毎日飲み続けて2週間が経過したころから、その違和感は落ち着いてきた。そして1か月が経過したころ、私は自分の心が安定していることに気が付いた。突然気分が落ち込んだり悲しくなったりという気持ちの変動が少なくなり、毎日が過ごしやすくなった。夜寝付けない日や日中眠くて何もできない日もなくなった。
 
もちろん、薬にはいい効果だけではなくリスク(副作用が起こる可能性)もある。ピルには血栓(血管内の血の塊)ができやすくなるという副作用がある。長く飛行機に乗る時など、長時間動かずにいるときには血液が足に溜まってその副作用が出やすくなるので注意が必要だ。もし万一、血栓ができて血管に詰まってしまったら、片足だけが腫れたり息苦しさを感じたりという症状が出る。そういう症状がないか、自分でも注意する必要があるし、気になったことがあれば医療機関を受診した方がいい。
 
それでも、薬がもたらしてくれる効果は大きかった。私自身は、自分の体調を自分でコントロールできるようになってとても心と体が楽になった。副作用も理解したうえで、勇気を出して始めて良かった。
 
この経験を経て、私は一人でも多くの女性にホルモンバランスに振り回されることなく快適に過ごして欲しいと思うようになった。今の状況を何とかしたいと感じている方がいたら、ぜひ自分に合った方法を探してみて欲しい。この経験が、同じように苦しむ方の背中を押すきっかけになればいいな。
 
 
 
 
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2021-11-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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