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衝動の波にのってみる


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

 
記事:竹本美沙子(ライティング・ライブ大阪会場)
 
 
やらないといけないことがあるのに、急に別のことをしたくなる。
そんなことはありませんか?
 
例えば、テスト前なのに、急に部屋の掃除がしたくなるとか。
 
私も読みたい本も溜まってきたし、買い物したレシートもまとめておきたい。
やった方がいいことが、すでに頭の中にいくつか浮かんでいる。
わかっている、わかっているけど!
 
今、まさに細かいことやりたくて仕方がない。
 
最初は、1週間ほど前に壊れたピアス。
ふらりと立ち寄ったマルシェで、半年ほど前に購入したものだ。
白い石が付いた、シンプルなピアスで、動くと左右に揺れてかわいい。
毎日ではないけど、出かける時に選ぶのは、そのピアス。
 
いつものように、つけようとしたら、ポロンと石の部分が落ちた。
仕方なく戻そうとして、引き出しを開け目についたのは、同じように片方だけ、使えなくなったピアスたち。
 
もう、6個も溜まっている。
 
購入したお店も覚えていない。
買ったピアスも高いものではないから、修理に出すのは気が引ける。
 
下手をすると、修理代の方が高い。
けれど、捨てるには、愛着がある。
 
「自分で、直せないかな」
 
そう思った時から、自然とアクセサリーが目に付くようになった。
デパート、雑貨屋、同僚のしているピアス、100円ショップのハンドメイドコーナー。
 
思い切って手が伸ばせないのは、学生時代家庭科の授業で、苦い思い出があるからだ。
家庭科の課題で「パジャマを作る」というのがあった。
 
私は、ミシンが苦手だった。
当時のミシンは、足でペダルを踏むと、ダダダーッと勢いよくミシンが動いた。
私は、その加減がうまくできなった。
力加減が分からないので、勢いよくペダルを踏んで、布がすでにない所でも針は動き続け、よく糸を絡まらせた。
ボビンケースから下糸を引き上げるのも苦手で、同じ班の友人に毎回、やってもらっていた。
 
結局、白地に黒の水玉だったはずのパジャマは、グレー地に黒の水玉になり、ボタンとボタンホールがズレていた。
提出した私の顔を見た、先生の複雑な顔は、今でも覚えている。
 
この経験から「パジャマは買うもの」という教訓ができた。
パジャマだけではなく、家庭科で作るエプロンやティッシュケースですら、私はうまくできなかった。
 
そんな私が、ハンドメイドという、煌びやかな世界に足を踏み込んでよいものか。
悩ましい。
 
でも、なんとなく気になる。
引き出しを覗くたびに、ピアスが訴えかけてくるような気がする。
 
「一度やってみるか」
 
まずは、どこから始めていいのか分からないので、誰かに教えて貰うことに決める。
私の場合、自力でやるより、誰かにコツ教えて貰う方が早いからだ。
 
アクセサリーのパーツを扱っている店では、体験ができるらしいが、店内外から丸見えだ。
しかも、複数人でするので、超初心者の私が入るにはハードルが高すぎる。
 
そこで、マンツーマンで教えて貰える先生を探した。
見つかったのは、福岡の先生。
「オンライン可」と書いてある。
 
私は、入念に自分が「超初心者」で「不器用」であることを伝えで、それでも受講できそうかと確認をした。
先生から「大丈夫」との返事と、初心者でもできるピアスのパーツと、必要な工具を送ってくれるという。
 
なんて優しい先生なのだろう!
 
届いたパーツは、9種類。
ピアス1つに、こんなにも多くのパーツが使われているとは、驚きだ。
工具は、4種類5本。平ヤットコ、丸ヤットコ、ニッパーと目打ち。
平ヤットコが2本も入っていた。
 
当日は、3時間の長丁場にも関わらず、先生はとても我慢強く、そして優しかった。
ビーズとビーズを、細いTピンや丸カンで繋げていくのだが、丸カンが小さい。
直径が3mmとか4mm。
これを2本の平ヤットコで隙間を作り、ビーズを入れて、閉じる。
 
両手でヤットコを扱うので、利き手ではない左手が、なかなか言うこときかない。
餌を細かく裂いて食べるカニを、想像していただきたい。
 
何度もパーツを床に落とし、左手がつりそうになりながら、黙々とパーツを繋げる。
先生に繋げた部分を写真で送る。
この辺りは、オンライン講座ならではの進め方で、先生のチェックがしっかりと入る。
 
「ちょっと、閉じたカンに隙間があるのでもう少し、詰めてくださいね」
写真は簡単に拡大できるので、粗がすぐに見破られてしまう。
 
私は、またカニに戻り、せっせと丸カンの間を詰める。
 
終了時間ギリギリに、ピアスは完成した。
ちゃんと、ピアスとして耳に通すこともできた。
 
私にしては、上出来。
何より、完成させることができた喜びは大きい。
 
たまには、自分の衝動のままに行動してみると、楽しい時間を過ごせるかもしれない。
やりたいと思ったことができたので、気持ちもスッキリしている。
 
まずは、レシートを整理してから、引き出しの中のピアスを直してみよう。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
 

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2021-11-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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