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包丁研ぎが趣味な少年から学んだこと。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:ココヒロ(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
テレビで、とある少年の話を見た。その子は子供にしてはとても珍しい趣味を持っていた。それは、包丁を研ぐこと。画面の中で、一生懸命に包丁を研いでいる。しかも、研ぎ方の理論がしっかりしていて、どうしてこの洗剤でなければならないのかなどをはじめとして、その他のこともちゃんと理解しており流暢に説明をしていた。
 
彼は山村留学に1年間行ったときに、そこで包丁の研ぎ方を教わったのだそうだ。山村留学が終わって家に戻り、お母さんが台所で切れの悪い包丁を使っていた時に、山村留学で包丁の研ぎ方を習ったのなら、この包丁も研いでみてくれない? と、お母さんから頼まれたのがきっかけだったそうだ。
 
あまりにもよく切れるようになったので、お母さんは大喜びに喜んだ。その喜んでくれる姿を見て、こんなに喜んでくれるのなら、他の人の包丁も研いであげたいなぁと思ったという。
 
それから噂が噂を呼び、今では全国からその少年に、包丁研ぎの依頼がどんどんと来ているらしい。そして、この1年半で研いだ包丁は、1500本以上になったというからとても驚いた。さらに驚いたことは、その子は、全部「無料」でそれを行なっているというのだ。
 
まだ、小学生だし、お金をもらうにはまだ早いと思っているのかもしれないな。もし、お金をもらっていたら、いくら包丁を研ぐことが大好きだとは言っても、ここまで純粋に取り組むことは難しいかもしれないな。などと、勝手にそう思いながら見ていたのだが、次にその子が言った言葉を聞いて、私は思わず、「へぇ〜」と、うなずいてしまった。
 
「包丁の切れ味が良くなって、その持ち主の方が喜んでいるところを、いつも想像しながら研いでいます」
 
もう、凄いの一言である。彼にとっては、お金をもらうとか、もらわないとかはまったく関係ないのだ。もちろん、研ぐことが大好きだということはあるだろうが、この包丁を研ぎながら、この包丁の持ち主が喜んでいるところを想像しているというのは、なんと素晴らしいことか。この子の人間性には、頭が下がる思いがした。
 
きっとはじめて包丁を研いだ時に、よっぽどお母さんが喜んでくれたに違いない。その時、この少年は、そのお母さんの喜ぶ姿が目に焼きついて離れないのだろう。そして、それがものすごく嬉しかったのだろう。
 
人間というのは自分のために行動している時は、大した力は発揮できないが、他人のために行動している時は、比べものにならないほどの大きなエネルギーが出るということを聞いたことがある。自分の包丁ではなく他人の包丁を研いでいる時のこの少年には、きっとそのような大きなエネルギーが出ているのかもしれない。
 
また、この少年は毎回包丁を研いでいる時、ゾーンに入っているのではないだろうかとも思った。きっと夢中になって楽しくてしょうがない時間を過ごしているのに違いないのでは?
 
そこで、考えてみた。私にはそんな時が、今まであっただろうか? と。私はいろんなことにおいて、いつも自分を中心にして考え、行動してきたのではなかっただろうか。頭ではわかっていても、なかなかできないことだし、特に自分が行なっているビジネスにおいては、利益のことだけを考えて行動してきたので、なおさらのことである。
 
この商品が売れるようにするにはどうしたらいいかなとか、売るためにどうやってアピールしようかなとか、そんなことばかり考えていて、それはそれで間違ってはいないとは思うが、でもお客様の喜ぶところを想像しながら、そんなことを考えてみるということは、正直、今までほとんど意識していなかった。
 
ビジネスをやりながら自然体で夢中になれたなら、しかも、夢中になりながら自分で自分のエネルギーが最大限に出ていると感じることができたなら、アドレナリンが出まくっていて、気持ちがいい充実した毎日を過ごすことができるようになれたなら。
 
もしかすると、この少年から、とても凄い秘訣を学んだかもしれない。そう思うと私はとてもワクワクしてきた。そして、この少年が行なっていることと同じように、自分のビジネスにおいても「相手が喜んでくれているところを想像しながら考える」ということをやってみようと思ったのだ。
 
いや、ビジネスの場合だけではない。普段の生活においてもこの考え方はとても大切なことだと思う。家族に対して、友人、知人に対して同じようなことができたなら、どんなに素晴らしいだろう。
 
この包丁研ぎが趣味な少年から、改めてそのことに気づかせてもらい、学ばせてもらったことは、私自身にとってとても大きなことだった。
 
 
 
 
***
 
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2021-12-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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