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メディアグランプリ

約束の街 西武園ゆうえんちの夕日の丘商店街


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:那須 信寛(ライティング・ゼミ8月コース)
 
 
テーマパークにとって一番大切なものは何だと思いますか?
魅力的なキャラクター、華やかなショー、豪華なパレード、ド派手なアトラクション。
こんなイメージを持たれるのではないでしょうか?
 
もちろんこれらも素晴らしい要素だと思います。それら一つ一つをお客様に提供して笑顔になってもらう。それがテーマパークの素晴らしさです。でも、本当にこれらだけで、ディズニーランドのような入った瞬間に、いや、入る前からワクワクするような場所を作り上げることができるでしょうか。そんな素敵な場所を作るための秘密を、一つの遊園地のリニューアルを通して学ばせてもらいました。
 
 
 
 
2021年5月19日、西武園ゆうえんちがリニューアルオープンした。僕が、リニューアルオープンのことを知ったのは、8月に入ってから。新型コロナウィルスの影響で、全国の花火大会が次々と中止になっていく中、都内で唯一、打ち上げ花火を連日上げている場所として、興味を持った。その前に西武園ゆうえんちに行ったのは25年前、小学校の卒業遠足のとき。花火にもリニューアルに興味を持ち、すぐに行くことにした。
 
当日、久々にゲートを抜けると記憶にある遊園地とはまるで違う雰囲気を感じた。入口にあるアーケードが夕日の丘商店街という名前の昭和ノスタルジック満載のエリアになっている。街はかなり作りこまれていて、建物や置いてある車もかなり年季が入っていて、わざと古い演出をしているのがよくわかる。
 
 
今回のリニューアルで西武園ゆうえんちは遊園地からテーマパークへと変わっていた。遊園地とテーマパークの違いは非日常的なテーマを基に作られているかどうか。ディズニーアニメーションを基に作られているディズニーランドが日本最初のテーマパークだと言われる。西武園ゆうえんちのテーマは昭和ノスタルジーだ。それを存分に体験させてもらった。
 
アーケードに入ってすぐのところで、お姉さんに「無料で記念写真をお撮りします!」と声をかけらた。撮ってもらうと2分くらいで写真がもらえた。小さいけどセピア色で昭和の雰囲気が漂う良い写真でした。
 
歩いていると周りの客が巨大な赤い物体を持って口をつけながら歩いているのが目について、近くの従業員に聞くと「リンゴ飴です! あちらのお店で販売しています」
 
店に入ると冷凍ケースの中に大量のりんご飴が入っていた。購入しようとすると「日本円は使えないんですよ~すいません」と言われ売ってもらえなかった。西武園ゆうえんちでは円は使えず、「園」に換金するのである。名前が紛らわしいが、商品の購入には「園」という通貨が必要なのだ。早速換金所に行き園を発行し、お店に戻ってりんご飴を購入した。
 
りんごが丸々使われた巨大なりんご飴だ。食べ応えがすごい。おそらく日本でここでしか食べられないであろうレア感と、周りのみんなと同じものを食べている一体感で非常に満足できる体験だった。
 
 
少し歩いて行くと不思議な看板が目についた。「ポン菓子の実演販売やってます!」ポン菓子? なんだろう? 不思議に思い少し離れた実演販売所まで行ってみると大きい機械をお姉さんがくるくる回している。近くまで行きポン菓子が何か聞いてみた。「お米を圧力で膨らませたお菓子です!」という不思議な説明をされた。大きな機械の中にお米を入れて爆発させるそうだ。機械の中は高温、高圧力らしい。見ているこっちにも熱が伝わってくる。お姉さんが大きな声で「ポン菓子がもうすぐできますよ~」と叫ぶと、辺りから人が集まってきた。「そろそろできあがるので、耳をふさいでください!」
そんなに大きな音がするの? と思いながら耳を塞ぐと、大きな機械にカゴをセットして、大きな木槌で思いっきり機会を叩いた。
「バン!」大きな爆発音が鳴る。その少し後にお米が焼けた香ばしい匂いがあたり一面に広がる。これは買うしかない。ということで、販売列に並んだ。順番がくると「音すごかったでしょ?」と言われたので、音よりも香ばしい香りに感動してどうしても食べたくなったと伝えると「お兄さん、分かってるね~」とお褒めの言葉を頂戴した。食べると、甘くて香ばしく懐かしい味がした。
 
西武園ゆうえんちに新しくできた、夕日の丘商店街。そこは懐かしい昭和の街並みが再現された場所だ。でも、街並みを再現しただけでは、魅力的な場所にはならない。そこには「人」が必要だ。西武園ゆうえんちが最もこだわって作ったのは設備ではなく「人」だと思う。スタッフが生き生きと活躍できるように環境を作り上げていった。でも「人」はスタッフだけではない。スタッフが輝くと、それを見ているお客さんに伝わる。スタッフとお客さん、両方が輝くから魅力的な場所になるのだ。
 
スタッフとお客さんを輝かせるための秘密、それは約束だ。パーク全体を包み込むテーマ、それを全力で伝えるスタッフと受け取るお客。みんなが約束を守るからこそ素敵な場所になるのだ。
 
テーマパーク以外のエンターテイメントでも約束が大切だ。例えば映画では、セットもカメラワークも演技も大切だが見ている人達がみんな寝ていたら良い体験にはならない。良い作品を作る。それをきちんと見る。その約束が守られなければいい映画体験にはならない。漫画でも、表紙が真っ白だったら誰も手に取らないし、読み手が興味がなさそうにパラパラ眺めるだけでは良さは分からない。面白い作品を描き、興味を引く表紙をつけて、読み手に届けて、読み手はきちんと読む。
 
 
どんなすごい設備を作っても、お客さんが受け身のままでいると良い体験にはならない。色んな場面でみんなが約束を守れば、この国のエンターテイメントはますます発展していくと思う。約束がきちんと守られている場所。それが西部園ゆうえんちの夕日の丘商店街だ。
 
 
 
 
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2021-12-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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