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またおひとりさまに強くなってしまった


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:川端彩香(ライティング・ゼミ10月コース)
 
 
一人旅、一人焼き肉、一人映画……などなど。様々なものが「おひとりさま」で利用することが普通になってきている。独身の私も、おひとりさまで行動することがある。
 
そんな私が先日デビューしたのが、一人カラオケだ。興味はあったのだが、「え、こいつ一人でカラオケ来てますやん……クスッ」と思われるのが怖かったので、なかなか踏み出せなかった。
 
一人カフェは、もはや珍しくとも何ともないので気負うことはない。ビジネスマンがパソコンで作業をしていたり、学生が勉強をしていたり、一人で居てもなんら違和感がないからだ。
一人旅も、私が学生だった10年ほど前に流行った。「海外一人旅」や「女一人旅」のような文言の入った書籍やブログもよく見かけた。実際それに憧れた私も一人旅をした。旅先では見知らぬ人が多いし、一期一会でもう会うことがない人がほとんどだし、海外なんて特に言葉も通じないから、独り言で毒を吐いても大丈夫だ。
 
でもカラオケはハードルが高いと思った。
 
まず受付で一人であるということを申告し、入室するまでの間「あの人、一人でカラオケ来てやんの」と思われているかもしれない数々の視線と、自分の被害妄想に耐えながら与えられた部屋まで向かわなければならない。ドリンクバーでは、大学生グループや会社の仲良い同僚グループの後ろで順番を待たなければいけない。
 
非陽キャ、人見知り、被害妄想激しめの私には、めちゃくちゃに高いハードルだった。
 
高校時代の友人と京都を散策した日だった。
仕事イヤだー。ストレス発散したいー。と嘆く私に、友人は一人カラオケを勧めてきた。「いや、でも……」と一人カラオケがイヤな理由をツラツラと並べる私に友人は言った。
 
「いやいや、今そんなんちゃうで。コロナ渦やし、アプリで予約して誰とも会話せんと入室から退室までできるんやで」
 
え、まじか。行けるやん。
 
帰りの電車でアプリを起動し、そのまま最寄りのカラオケ店へ入店した。
 
入店すると、店員さんがスタッフルームから出てきて「いらっしゃいませ」と言っただけで、すぐに戻っていった。ドリンクバーは目の前にあるし、幸い大学生のリア充グループも会社の仲良し同僚グループとも鉢合わせなかった。……勝った。ウーロン茶を勢いよくグラスに注いで、アプリで指定された番号の部屋へ向かった。
 
入室したら歌い続けるのみで、スマホでアップルミュージックを起動させ、最近聴いている曲を片っ端から予約していった。何も考えずに予約していったら、リストに20曲くらい溜まっていた。
 
誰もいない、自分だけの空間。
何を歌っても良い。なんでそんなん歌うねん! ノリ悪いなー、と言われることもない。
何回同じ歌を歌っても良い。お前何回それ歌うねん! と言われることもない。
踊っても良い。え、なんかこの人テンション変なんですけど……、と引かれることもない。
音痴でも良い。その歌声を聴いて、リアクションに困る人は誰もいない。
なんなら採点機能を入れて、最高点が出るまで極めてしまっても良い。何こいつ、歌上手いの自慢してんのかよ、と嫌味に思われることもない。
 
一人カラオケ、めっちゃ居心地良い……!
 
仕事の業務に対してストレスはもちろん感じていたのだけれど、もしかしたら違うところにもストレスを感じていたのかもしれない。それは恐らく、必要以上に他人の目を気にしすぎてしまっているところだったのかな思う。
 
「ああ言ったけれど、自分は正しいことを言ったつもりだったけれど、あれは周りから見てどう思われているのだろうか?」とか、「良かれと思って手助けしたけど、あれで本当に良かったのだろうか? 迷惑に思われてないだろうか?」とか。
 
「もっと自信持ったらいいのに」とか「そんなネガティブにならんでも」と思う人もいるだろうが、そう思ってしまうのだから仕方ない。そして、こういうものって、直そうと思って直せるものでもないのだ。上手く言えないが、自信がないとか、ネガティブとか、そういうんじゃないのだ。
 
おひとりさまでも、カフェや映画は挑戦しやすい方だと思うが、この二つは貸し切りでもしない限り、常に周りの目がある。カフェだと「あの人、私たちが入店する前からいるけど、長居しすぎじゃね?」と思われる可能性もあるし、映画だと「え、ここで泣くの!?」と思われる可能性もある。
 
その点、カラオケは個室だ。誰もいない、誰も邪魔してこない、自分だけの空間だ。他人の目なんて、気にしようがない。何をしようが、すべて自分の自由なのだ。
 
結果、私は1時間半の予約を30分延長し、合計2時間をカラオケで過ごした。採点機能を入れて、YOASOBIと髭男を満足するまで歌ってやった。LiSAも歌った。喉の限界を感じた。
 
考えすぎたり、他人の目が必要以上に気になったりするこの性格は、なかなか変えられない。それでもなるべく楽しく生きていきたいから、いくつかストレス発散法は準備しておかないといけないと思う。もし私と同じような人で、歌うことが嫌いでなければ、一人カラオケは非常におすすめなので、ぜひ試してみてほしいと思う。
 
それでも友人といると、やっぱり誰かと行くカラオケもいいなーと感じる。みんなで盛り上がれるのも、やっぱり楽しい。
どっちもいいなと感じられるのも、おひとりさまの良いところなのである。
 
ということで、またおひとりさまで出来ることが増えてしまった。独身街道まっしぐらである。
違う違う、私は強くなりたくて、おひとりさまを極めてるんじゃない。泣きながら帰っても、家に愛する誰かもいなければ、頼れる誰かもいないのだ。だから私は、一人でどうにかこうにか自分の機嫌をとり、ストレスを消化していくしかないのだ。その術を身につけているだけなのだ。
 
というわけで、最強のおひとりさまになる前に、家に愛する誰か兼頼れる誰かを常備しなければいけない。2022年の目標が、早くも決まってしまった。
 
 
 
 
***
 
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2021-12-30 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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