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メディアグランプリ

画面の向こうに潜む罠


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記事:Allie(ライティング・ライブ東京会場)
 
 
ロマンス詐欺。この言葉を皆さんはご存じだろうか。
「ロマンス」と「詐欺」。まるで磁石のS極とN極くらい違う位置にありそうな言葉だが、私が「ロマンス詐欺」という言葉を知ったのはつい最近……というかこの記事を書く1日前だった。何となくSNSを見ていたら、タイムラインにこの言葉が流れてきたのだ。今までに聞いたことがない言葉だったので興味が湧いて、そのまま調べてみることにした。
 
いわゆるロマンス詐欺とは、「ネット上の交流サイトなどで知り合った海外の相手を言葉巧みにダマし、恋人や結婚相手になったかのように振る舞って金銭を送金させる特殊詐欺」のことを言うらしい。
 
なるほど。結婚詐欺と似ているけれど、オンライン上で起こるという点が大きな違いのようだ。そして、ここまで調べて単純に思った。ネット上ということは、直接会ってないということ? それなのに送金させるって、どんな天才詐欺師だろうか……? そして、怪しい相手だと見破れそうなものなのに、なぜダマされてしまうんだろう? 興味が湧いたのでさらに調べてみる。
 
するとロマンス詐欺という手口自体はそんなに新しくはないものの、被害件数がここ数年でかなり増えていることが分かった。ここ2年間だけで、過去の30倍以上にまで件数が増えているという。その一因と言われているのが、コロナ禍で外出や渡航が制限されたこと。直接会わずにやり取りができることや、言葉の壁があるために詐欺だということが見抜かれにくいのだそうだ。
 
昔から恋は盲目と言うけれど、直接会わなくてもそれは有効なんだろうか。画面上のやり取りだけでそんなに信用する? 半信半疑でいると、タイミングよくテレビでロマンス詐欺についてのドキュメンタリーが放送されることを知ったので、早速見てみることにした。特集されていたのは国際ロマンス詐欺で7500万円をダマし取られたという漫画家の女性。いやいや、ちょっと待ってよ。7500万円て?! ダマし取られた額がとんでもないので耳を疑った。
 
ダマされるのがまったく解せないと思っていたが、番組を見進めるうちに詐欺グループの巧妙な罠が明らかにされていく。なるほどこれじゃ気づかないかも、と思い直した。免許証やパスポートの写真を送ったり、顔が合成できるアプリを利用して、イケメンに成りすましてビデオ通話をしたりと、とにかく手が込んでいる。7500万円というのはまとまって取られたわけではなく、飛行機代や空港手数料、銀行での利用代金などあれこれ理由をつけて、少しずつ奪われた総額だったのだ。
 
取材を受けていた女性は「ずっと孤独で、彼はそれを埋めてくれた」と言っていた。孤独な心に巧妙につけこんで甘い言葉をささやき続け、時間をかけて落としていくなんて卑劣だし、とても陰湿だ。せっかく築いたと思った絆がウソだと分かったら、誰だって奈落の底に落とされた気分になるだろう。
 
マッチングアプリやSNSは生活を豊かにしてくれる一方で、危険性もはらんでいる。スクリーニングをしているとはいえ、利用者にはとんでもない犯罪者やサイコパス、詐欺師が含まれている可能性も否めない。私自身もSNSは日々利用しているし、マッチングアプリも使った経験はある。本当にいろんな人がいるな……というのが正直な感想だ。いい経験もあったけれど、トンデモ経験もある。謎の自作ラブソングを送ってきた人もいたし、自分の上腕二頭筋を自慢して感想を求めてくる人もいた。
 
だからと言って、もう二度と利用するものか! とは思わない。実際、SNSやマッチングアプリは世界中の人をつなぐ媒体として世の中に広く普及しているし、活用して幸せをつかんだ人たちもいる。私の友人はマッチングアプリで知り合ったアメリカ人と結婚したし、私は気の合う友人と出会い、10年以上経った今も付き合いが続いている。使い方さえ誤らなければ、海を越えて出会いを提供してくれるすばらしいツールなのだ。
 
日本はロマンス詐欺に対する知識や、利用者のデジタルリテラシーが他の国と比べてまだまだ高いとは言えないと思う。ネット恋愛が日本と比べてより身近になっているアメリカでは、番組ホストが視聴者から依頼を受けて、なりすまし(=キャットフィッシュ)の特定に協力するリアリティー番組も作成されている。SNSやマッチングアプリを楽しく使うため、そして自分がロマンス詐欺の被害に遭わないためにも、少しでも疑問に思ったら立ち止まるのが大切だろう。友人に相談したり、自分で情報を集めたりするのも有効と言える。直接会えない相手だからこそ、盲信せずに一歩引いた目で見られる冷静さが必要だ。
 
 
 
 
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2022-01-26 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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