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メディアグランプリ

ノストラダムスはもう怖くない


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記事:あやこ(ライティング・ライブ名古屋会場)
 
 
私は小学一年生の頃、怖かったものがある。
ご飯を食べている時も
小学校に行っている時も
寝る前でも
ふとした時に思い出しては私を恐怖の底に突き落とす
 
ノストラダムスの大予言だ
 
それを知ったきっかけは日曜の夕方に見たちびまる子ちゃんだった。いつも通りまる子のドジな日常が見られるかと思ったらその日は違った。まる子たちがノストラダムスの大予言について恐怖する回だったのだ。世紀末に恐怖の大王によって人類が滅亡するという予言に、まだ「死」について漠然とした怖さを持っていた子どもの頃の私は数年後に確実に死ぬと思うと怖くて仕方なかった。
 
母親に人類が滅亡するんだよ。怖いよ。と訴えたが「みんなで一緒に死ぬんだから怖くないじゃん」となんの解決にもならない慰めをされてさらに恐怖は増した。
 
ノストラダムスはしばらくの間私に正体不明の恐怖を植え付けたが、いつの間にかそんなことも忘れやってきた世紀末。
世の中はノストラダムスよりも2000年問題やミレニアムイベントで盛り上がり、恐怖の大王が現れることもなく人類は滅亡しなかった。
 
そんな恐怖もすっかり忘れ、大人になり日常を慌ただしく過ごす中で最近またノストラダムスを思い出す出来事があった。
 
正月に親戚で集まり、墓参りに行った時に6歳の姪っ子が「どうやって死んだ後ここに入るって決まるの?」と質問した。周りの大人は「そんなこと今から考えなくても大丈夫」とあしらっていたが私は姪っ子と同じ時期に死について怖いけど知りたい気持ちが強かったことを思い出して真摯に質問に答えることにした。
 
墓のシステムについて説明すると不安な顔をしながらも真剣に聞いていたが
「ooちゃん、死ぬの怖いから死にたくない」
と言う。つまり、墓に興味があるわけではなく死後が気になっていたようだ。
「わかるよ〜、私も子どもの頃、ちびまる子ちゃんでノストラダムスが出た時に死ぬの怖いって思った!」
「え? 何で怖かったの? 今も怖い?」
「子どもの頃は死ってよくわからないけど怖かったよ。ノストラダムスとかよく分からない 人も怖かったし……でも今はそんなに怖くないかな」
「なんで怖くないの?」
「いつか終わりがあるから、今頑張れるんだよ。それに結構やりたいことやったから今ノス トラダムスの予言がきても、イイかなって思うよ」
「終わるのやだよ!」
「じゃあ、ooちゃんはずーっと小学生でもいい?」
「いいよ! ずっと子どもがいい」
「じゃあ、仲良しの友達が小学校を卒業して、中学校に行って、お仕事するようになって、自分のお金で好きなものを買ったり旅行に行ったりして、おじいちゃんおばあちゃんになってるのにooちゃんだけずっとランドセル背負って小学校で勉強しててもいい?」
「それはやだ! 大きくなりたいけど死ぬのはやだ!」
 
うーん……どう説明したら良いものか。
なぜノストラダムスが怖かったのか思い出すことにした。
正体不明のノストラダムスや恐怖の大王という名前が怖かったのもあるが、自分は滅亡した後どうなるかが分からないから死が怖かったのかもしれない。
 
「もしかして、死んだ後どうなるかがよく分からないから怖い?」
「そう! そう! そう!」
 
そうか、私も死んだことがないからよく分からないと言ったところで納得しないだろう。
死後の世界は宗教や思想で色々な考えがあるから私が勝手に言うのもなぁ。
さて、6歳の子どもにどう話すか。
 
その時、ふと頭に例えが浮かんだ
 
「人生は、マリオパーティのようなものだよ」
「え?」
突然何を言い出すのかと怪しむ姪っ子。
「例えば、今ooちゃんはヨッシーのキャラクターを使って森がテーマのコースをやってるの。それで今は6歳だから6ターン目。青マス(コインがもらえるラッキーなマス)にとまることもあれば赤マス(コインが引かれるマイナスマス)にとまったり良いことや悪いこと色々あるの。それで何ターンまでできるか分からないけど例えば100歳で死ぬ、つまり100ターンで終わったら今度はヨッシーじゃなくてマリオで宇宙がテーマのコースを0からスタートするの。死んだら終わりじゃなくて、また違うキャラクターになって違うコースで最初からできるんだよ。森のコースで溜めてたコインもアイテムも次の場所には持っていけないでしょ? だから思い切り森のコースで頑張るんだよ。でもヨッシーでもマリオでも操作しているのはooちゃんだからキャラクターは変わっても操作している人は変わらないの。死ぬのはキャラクターが変わるだけでooちゃんはそのままだよ」
 
ちょっと輪廻転生っぽい話になったけど、まぁ一緒に墓参りしてるんだから仏教的な考えでいいだろう
 
すると
 
「そっかぁ!!! わかった! それなら早く言ってよ〜」
目をキラキラと輝かせて口角の上がった顔を見せる姪っ子。
納得したようだ。よかった。
 
 
 
6ターン目の姪っ子はこれからどんな選択をするのだろう
 
30ターンを超えた私は世紀末に強制終了させられることは逃れた
いつ終わるかは分からないけど最後に
「あぁ〜楽しかった」
と、言えるように今を頑張ろう
 
 
 
 
***
 
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2022-01-26 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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