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自分を好きになるって、難しいことじゃなかった


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:蒲生厚子(ライティング・ゼミ名古屋会場)
 
 
「自分のことを好きになる」
「自分を大切にする」
様々な自己啓発セミナーや心理学セミナーでさんざん言われてきたこと。
頭の中ではわかっていても、実感としてストンと落ちるのが難しかった。
 
いつも他人に気を遣っている人ならよくわかるが、自己中心的な人にもこれが当てはまるのだろうか? 自分を大切にして、他の人をないがしろにしてしまうことはないのだろうか? 自分のことを好きになるがあまり、他人に迷惑をかけることはないのだろうか?
 
自分を大切にするというのは、おそらく他人軸ではなく自分軸でものを考えるということだろう。他人の目を気にしない? いや、でも人の目を気にすることも大事なときはある。
自分軸と自己中心的の違いがいまいちわからず、釈然としなかった。
 
「自分のことを大切にできない人が、人のことを大切にできるわけがない」
この言葉もよく聞く。確かにそうだとは思う。自分を大切に思えなければ、他人のことを客観的にみることはできないだろう。自分と比べてしまうと、そこに卑下や傲慢、嫉妬などの感情が生まれて、相手のことを曇りない目で客観視できないに違いない。
 
「自分を大切にする」「自分を好きになる」
どういうことだろう?
いつもそんな事を考えているわけではないが、突然少しわかったきっかけがあった。
 
いつものように椅子に座ってテレビを観ていたときのこと。椅子の上に体操座りをして自分の裸足を眺めた。
「え? なんて白くてきれいなんだろう」
コロナでおうち生活を強いられていたせいか、全く日焼けしていない足の甲が照明の光に白くつやつやと光って見えた。
「へえ、きれい。かわいい」
思わず声が漏れて、手のひらで優しく撫でてみた。
いつもお風呂上がりにホホバオイルで守られている足の甲はすべすべだった。
はじめて自分の身体を愛おしいと思えた瞬間だった。
 
一年前から週1回ヨガ教室に通っている。
そこで、毎回足の指に手の指を絡めて、くるくると足首を回すのから始まり、足の指をくりくりと回し、1本1本を思いっきり引っ張って広げ、足の裏をごしごしとしごいて柔らかい足の裏を作っていく。今までないがしろにしていた足に向き合うエクササイズだ。
その教室に通うまでは、自分の足があまり好きではなかったので、あえて注目しなかった。かかとはがさがさ、指はしわしわ、爪は巻き爪になってくるし、おまけに外反母趾という目も当てられない惨状だったからだ。
もちろん、今でもその惨状は変わらない。でも、毎日身体を支えて、頑張ってくれている足に感謝してゴシゴシしていると、愛しさがわいてくるものなのだ。
 
嫌なところに目を向けて、受け入れつつも優しくなでであげることで、少しずつ好きになってくるというのは、足に限ったことではないかもしれない。ふと、そう思った。
可愛がってあげると、答えてくれる。
 
身体をまげても足に届かず、タオルを足に掛けて曲げていたほど固かった身体も、徐々にほぐれてきて、今ではタオルなしでも曲げられるようになった。しかも伸ばすのが辛かった膝の後ろも気持ちよく伸びるようになってきた。
これは、諦めていたことなので、かなり嬉しかった。
 
自分の身体に表れる変化を受け入れると、この歳からでも新しくなれるようでますます嬉しくなってくる。ちょっとずつ好きになってくる。
人から見れば、何の変化も感じられないだろう。いや、歳を取っていくぶんだけ衰えているように見えるだろう。でも、自分が自分にわかればそれでいい。すこしでも喜べればそれでいい。それが自分軸かもしれない。
 
ヨガをやっていても、以前のように、隣の人にくらべて全然曲がらないとか思わなくなった。
「すごいな~」と感心はするが、自分は自分、人は人。今後もあそこまでできるようになることはないだろうが、それでも全然構わない。進歩しなくても、後退しないように自分を励ましていければそれでいい。
 
自分の足が気づかせてくれた、小さな変化かもしれない。でも、外見だけにとらわれていた自分にとっては大きな気づきだった。
「人に見せる自分」「人から見られる自分」「自分が知っている自分」「自分がまだ気づいていない自分」いろいろな自分がある。
「自分を好きになる」って、どの自分も好きになるという欲張りなことではなく、そのときそのときに応じて、「あ、こういうところ好きだな」と思える瞬間を大切につないでいけばそれでよいのではないかと思う。
 
足へのいたわりは、肌へのいたわりにも繋がっていった。
顔のパーツは変えられない。化粧のやり方も若い人のように上手にはできない。
でも、肌のメンテナンスはできるのではないかと気づいたのだ。
最近、友達がシミ取りの施術をして「きれいになった」と喜んでいる。周りを見ると、気軽にホクロを取ったり、シミ取りをしたりする人が増えているのも確かだ。
 
鏡を買って、じっくりと自分の顔を見てみると、確かにシミが増えて濃くなっている。しわは気になっていたが、シミは気に掛けてなかっただけにショックだった。
ネットでシミ取り化粧品を調べていろいろ試してみると、少しずつ薄くなってきて、そうなるととても嬉しいもので……。
当然、若い頃のようにきれいにはならない、友達のようにきめ細かい肌にはなれない。
でも今は、モニター商品などで自分に合う基礎化粧品を探すのが楽しい。
 
ちょっと自分に手間と時間をかけてあげると、心が喜んで、身体が少しだけ気持ちよくなる。そして、そんな自分が愛しくてちょっとずつ好きになってくる。
心は見えにくいけど、身体はわかりやすいから、まずそこから実践していきたい。
食べたいものを食べる、これも身体が喜ぶこと。
自分を好きになれば、大切に思えてくる。
自分が自分を愛するって、そんなに難しく考えなくてもできることだった。
 
 
 
 
***
 
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2022-03-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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