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メディアグランプリ

同時通訳と右脳、左脳


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記事:工藤洋子(ライティング・ゼミ2月コース)
 
 
私は同時通訳を仕事にしております。
「頭の中は一体何語で考えているのですか?」とよく聞かれるのですが、私はいつも「どちらでもありません」と答えています。
 
「えー?どちらでもないってどういうこと?」
うん、まあ、そう思われるのも無理ありません。ですが、私としてはそうとしか答えようがないのです。その理由をこれからご説明します。
 
まず、自分が友人と会話するときのことを考えてみましょう。そのときあなたが話すことは別に原稿を頭の中に置いて読み上げているわけではありませんよね?何か言いたいことに関連した単語ぐらいは浮かんでいるかもしれませんが、頭の中にあるのはぼやっとした言いたいことのイメージだけではないでしょうか。
 
そして相手が話すことを聞いているとき、一言一句すべてがドラマのセリフのごとく頭の中に記憶されているでしょうか?普通そのようなことはないと思います。話を聞きながら自分でこういうことかな、とまとめてこれもまた語句ではなく、イメージで記憶に止めているはずです。
 
頭の中にある話すこと、そして人の話を聞いたこと、この両方が文字で一言一句表現されているのではないとしたら、頭の中に生まれたイメージとは一体何なのでしょうか?私たちがそのイメージを頭から言語化して取り出したら日本語で表現されるかもしれませんが、言語化される前は日本語だ、と言えるのでしょうか?
 
私はこのイメージは言語に依拠しないものだ、ととらえています。だから日本人が日本語で会話するときは、インプットもアウトプットも日本語として言語化されますが、それが異なる言語間で行われているのが同時通訳なのです。だから、「どちらでもない」のです。英語で聞いた内容を自分でイメージとしてとらえ、そのイメージを日本語で話す……訳しているのではなくて実は新たに再構成して話している、というのが一番正確ではないかと思います。
 
このことに気付いたのは実は極めて最近のことです。2年弱程前から『瞬読』という速読法を始めてから、ふと気が付いたんですね。『瞬読』とはざっくり言うと瞬間的に右脳で本をイメージでとらえて脳に放り込み、そのあと左脳で言語化してアウトプットするところまでを一連の読書トレーニングとする読書の方法なのですが、これがまたななんだかどこかでやったことがあるような作業だと思ったら、自分がかれこれ20年以上やってきたことと同じじゃないですか、ってね。
 
私が長年やってきた同時通訳は言語を操ることが目立つため、左脳処理型の職業ととられがちですが、前述の通り、思いっきり右脳を使って情報を処理しているのです。右脳と左脳を行き来して思考を繰り返すことで脳全体が活性化する、そういうことなのでしょう。
 
右脳だ、左脳だ!と言い出すと、ほら、脳トレなんか結構流行っているじゃありませんか。Google先生で「脳トレ」と聞くとなんと2500万件がヒット!「右脳」でも451万件、「右脳活性化」するとちょっと減って53万件ぐらいでした。やはりかなり今興味を持たれているトピックのようです。
 
一般的に左脳は言語や計算など論理的思考を担当し、右脳は芸術的感覚や想像力、ひらめき、直感などを担当する、と言われています。学校教育が左脳中心の記憶勉強だとするならば、これからは右脳で想像力たっぷりの思考を身につけないと、と言われて久しい気がしますが、今のコロナ禍の現状では先行き不透明感が強く、新しい能力を身につけなくては、というニーズが今までに増して強くなっているのかもしれませんね。
 
では右脳を鍛えるにはどうしたらよいでしょうか?はい、じゃあ同時通訳やってみよう!と言ったらブーイングの嵐になりそうなのでやめておきますが、私がやっている『瞬読』など速読は右脳の活性化に有効である、と言われています。実際、『瞬読』をやられている人は右脳が活性化してまったく新しいことに挑戦される方が多いです。今と違う自分になる……なんだか怪しい感じになってきましたが、要は右脳が活性化すると色々な可能性が開ける、と言えます。
 
語学を勉強することも一見左脳の仕事のように思えますが、そうでもないですね。他言語を学ぶには覚えることがたくさんあります。左脳で論理的にひとつひとつ逐一処理していっては絶対に間に合いません。事実、右脳のイメージ記憶による処理容量は一説によると左脳の100万倍にも及ぶそうです。右脳を十二分に活用して語学を勉強する、自分の言いたいイメージをせっせと左脳で言語化する、同時通訳なんかやらなくたってそれだけであなたの脳力は開発されまくること請け合いです。
 
グローバルな時代、英語ぐらい使えなくては、と言われても「ケッ、やってられっか!」と思う方も右脳活性化と思って取り組んでみたらどうでしょうか?従来型の暗記する語学学習ではなく、今の時代の右脳を目一杯活用した学習法でたくさんの人が語学に親しんでくれると嬉しいな、と語学屋は思います。将来的には翻訳機ができてどんな言語も訳してくれるから自分が勉強する必要はない、と思う方もいるかもしれません。でも完全な翻訳機はおそらく人の思考イメージを読み取れる機械がないとできないと私は思うのです。つまり、エスパーじゃないと100%は不可能じゃないか、それが今の私の結論です。人類がみなニュータイプに進化したらそれもありかな?いつのことになるんだろうな。
 
 
 
 
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2022-03-02 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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