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今日から始めるエンディングノートのすすめ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:北江りな(ライティング・ライブ東京会場)
 
 
「終活ってご存知ですか?
就職ではなく、終わる、という漢字の終活です」
 
私は、就活はしたことがあっても、まだ終活はしたことがない、ただのアラサーだ。
話に聞いたことはあっても、私自身が終活をするのは、まだまだ遠い先のことだと思っていた。
 
 
最近のコロナ禍で、当たり前のことが、当たり前ではなくなる日常を目の当たりにし、医療保険に入っておこう、と思い立ち、相談に来たのだった。
医療保険についての話が大体まとまり、さあ帰ろう、と思ったところに、保険屋さんが「終活」について話し始めたのだ。
 
「名前だけは聞いたことがあります」
食わず嫌いはよくない。まずは話を聞いてみよう。
 
終活というのは、一言で言えば、遺された人が困らないようにする活動のことらしい。
具体的には、エンディングノートを書くことがメイン、とのことだ。
 
エンディングノートは、遺書とは、ちょっと違う。
法的なものではないから、自由度が高いのだ。
今までの自分を振り返り、自分史を書き残す。
そして、財産や葬儀など、具体的な内容を記す。
 
私には残せるような大した財産なんてないよなあ。と思ったところに、
 
「まだお若いので、財産や葬儀よりは、まずは自分史を書いてみることを、おすすめしますよ」
 
と私の気持ちを見透かしたかのように、言われた。
 
ちょっとやってみようかな?
帰り道に本屋に寄って「エンディングノート」を買ってみた。
 
たくさんの項目がある。
自分の好きなことや、大切なものについて。
銀行口座や、定期的な引き落とし、保険などの経済的なこと。
他にも、葬儀の希望や、大切な人へのメッセージなど、盛りだくさんの内容だった。
この1冊のエンディングノートは、まるで私自身の取扱説明書のようだ。
 
まずは、自分史を書いてみよう。
机に向かう。ペンを持つ。
そして、手が止まる。
書こうとすると、うまく言葉にできない。
 
……あれ?
私はどういう人間だ?
何が好きで、何をしてきたんだ?
 
思い浮かびそうで、出てこない。
なんだかふわっとしていて、言語化には程遠い。
 
思えば、なんとなく毎日を精一杯に生きてきて、
自分を振り返ることなんて、してこなかった。
 
もちろん就活の面接では、それなりに自分という人間について考えた。
長所や短所、何ができて、どんな人間なのか。
だがそれは就活用のアピールで、表向きの綺麗事だ。
「本当の自分」をオブラートに包んだようなものだった。
 
実際の私は、飽き性で怠け者で、協調性もないし、難しいことはなるべく避けてきた。
 
それでも就活では、好奇心旺盛で色々なことにチャレンジし、1人でもコツコツと成果を積み上げてきました。となるのである。
 
物は言いようである。
 
じゃあ就活ではなく、終活としての私は、どんな人間だろう?
最後の自分は、誰かにアピールする必要はない。
ありのままの自分を、残したい。
 
私は誰かに語れるような、伝記になるような人間じゃない。
でも、それなりに上手くいくことも、挫折も、色々あった。
友達は少なくても、人前に出るのは苦手でも、良い友達に恵まれた。
そんなことが浮かんできた。
 
さて、それをどうやって書こうか。
「自分史」というコンテンツを仕上げるには、どうしたらいいのだろう。
なんだか、自分のこととなると、筆が慎重になる。
何を書こうか迷いながら、ペラペラとエンディングノートをめくってみた。
 
そこで、ふと目に止まった一文があった。
「このノートは、何度でも書き直しが出来ます」
 
そうか、一度書いたらそれっきりと思っていたが、これは何度だって書き直せるんだ。
消しゴムで消したりしながら、試行錯誤して自分だけのノートを作っていくことができるのだ、と感じた。
思えば、人生も紆余曲折。
時間を戻すことは出来ないけれど、これからのエンディングに向けて綴る人生は、何度だってやり直せるんじゃないだろうか、と思った。
 
そう思うと、なんだか肩の荷がおりて、
少しずつエンディングノートの項目を埋めていくことが出来た。
 
自分は、今までこんな人生を歩んできたけれど、
これからも、もっとやりたいことがある。
色々な人と出会いたいし、もっと行きたい場所もある。
 
 
一息ついて、少しだけ中身の入ったエンディングノートをパラパラめくる。
なんか、楽しそうな、良い人生じゃないか。
ノートに書くことで、自分という人間を客観視できた。
それはなんだか新鮮で、面白い経験だった。
 
 
1日1日を生きていくということは、死に近づいているということだ。
その当たり前のことを、いつの間にか忘れて生きていた。
 
いつ、何があるかは分からない。
自分が死ぬとき、私はこんな人間だったよ。と胸を張って、誇れる人生にしたい。
エンディングノートを書くことを通して、「今の等身大の自分」を見つめ直すことにもなったし、「これから先の自分」も楽しみになった。
 
まだ空白が多い、エンディングノート。
これから何を書こう。どんな人生にしよう。
 
まだ見ぬ将来を描きながら、今日もペンを走らせる。
 
 
 
 
***
 
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2022-03-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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