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アラサー大学生、今春卒業。


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:北江りな(ライティング・ライブ東京会場)
 
 
私は「卒業式」に縁がない。
 
小学校の卒業式は、流行が終わる頃、季節外れのインフルエンザで欠席。
高校の卒業式は、忌引きで欠席。
大学の卒業式は、日にちを勘違いして、映画を観ていたら、知らぬ間に卒業式は終わっていた。
映画が終わってから見た、スマホの着信履歴やメールを見て、今日が卒業式だったのか、と気づいた、あの時の絶望は今でも忘れない。
 
だから、今まで私は中学の卒業式しか出たことがなかった。
そして今年の春、私は2度目の卒業式に出席した。
 
私は、社会人大学生だった。
 
 
1度目の大学を、卒業式に参加しないまま卒業し、実感がわかないまま社会人となった。
そして2年前、私は編入学し、再び大学生になった。
 
通信制の大学だから、同級生とキャンパスライフを楽しむ、というような大学生活ではない。
サークルもないし、行事もない。
 
ひたすら教科書を読み、レポートを書き、単位認定試験を受ける。
という、単位を取ることを第一とした、大学生活。
資格を取りたい、という志で入学したから、目的は明確。
勉強あるのみ、だ。
 
 
果たして、仕事と勉強の両立は可能なのか。
そこが1番のネックだった。
 
入学したあと、オンライン上で、編入学をした大学生3年生同士の交流会があった。
画面に映る人々は、ほとんどが社会人。
1度は大学を卒業した人々がほとんどで、それぞれが色々な経歴を持っている。
働いている人、主婦の人、海外在住の人。
 
その全ての人々の共通する悩みが
「本当に2年間で卒業できるのか?」
という点だった。
 
その交流会には、既に通信制大学を社会人学生として卒業した、先輩方も参加していた。
その先輩曰く、2年で卒業できる人は、50%ぐらい、とのこと。
10人いたら、5人は留年する。というシビアな世界だった。
 
通信制の大学は、時間割があるわけではない。
ほとんどの人が、スキマ時間に自分のペースで勉強を進めていくというスタイルだ。
それに加えて、スクーリングという制度もある。
対面や、オンラインで、時間割通りに授業を受ける。
卒業するために必修科目もあるので、普段は仕事をしている人も、海外にいる人も、そのスクーリングの期間だけは、大学に登校する。
スクーリングは、出席をしなければ、もちろん単位はもらえない。
平日に行われるスクーリングもあり、時間が限られている社会人大学生たちにとって、単位を取ることはハードルが高いのだ。
 
 
最近は在宅勤務が多いとはいえ、毎日、仕事の日々。
勉強の時間を捻出することが大切だ。
時間は有限。だからこそ、効率的に使う必要がある。
 
通信制の大学は、通学よりも学費は格段に安い。
でも留年すればするほどお金は追加でかかるし、
なにより勉強のモチベーションを保つため、私は2年で卒業したい、と強く思った。
 
入学した途端に送られてきた、大量の教科書や参考書に恐怖しながらも、スケジュールを立てる。
が、しかし、結局できない日もあったり、一進一退だった。
 
自分でスケジュールを立て、勉強を進め、単位を修める。
それが、こんなに自分との戦いになるとは思わなかった。
 
社会人学生の毎日は、孤独と自分のモチベーションとの戦いだ。
 
 
ある時、必修科目のスクーリングへ出席する日が来た。
 
有休を取り、大学のキャンパスへ向かう。
大学という場所に足を運ぶのは、何年ぶりだろうか。
全国各地から人が集まり、交流し、学ぶ。
なんだか独特な雰囲気だ。
 
ワクワクやドキドキ、色々な感情が入り混じりながら、教室のドアを開けた。
年代もバラバラ、色んな人が集まっていたが、
その目的は「授業を受けること」だ。
出席を取ることも、議題について語り合うことも、
何もかも懐かしく、大学生に戻ったようだった。
 
勉強との孤独の戦いは、自分だけではなかった。
ほとんどの人が、レポートに苦戦し、モチベーションやスケジュール管理と戦っていた。
ここで出会った人たちは、友達というよりは戦友のようだった。
 
今回のスクーリングは、グループごとの課題があった。
隣の席は、70代の方だった。
老眼がきつくて……。と仰っていたが、私にはない豊富な経験や知識に驚かされた。
そして人は何歳からでも学べるのだ、と実感した。
 
そんな1つ1つの発見が、とても嬉しかった。
 
 
現役の大学生の頃は、サークルやバイトでスケジュール帳はいっぱいで、これだけ勉強には集中しなかったかもしれない。
社会人になってからの勉強の方が、時間が限られている分、集中する。
それに、自分で学費を払っている分、無駄にはしないぞ、と本気で勉強する。
 
教科書を読み、知らなかったことを知識として蓄え、
レポートを書き、知識をアウトプットする。
 
それが、本当に楽しいと思える、充実した2年間だった。
 
コロナウイルスの影響で、派手なものではなかったが、厳かに卒業式は行われた。
私にとって、2度目の卒業式だ。
1度しか歌ったことがない「仰げば尊し」は、コロナの影響で、聴くだけだった。
それでも、卒業したのだなあという実感がわき、嬉しくなった。
 
何歳になっても、人は学べる。
何歳になっても、卒業式にも出れる。
これからも一生、学び続けたいと思いながら、大学の門から、一歩、踏み出した。
 
 
 
 
***
 
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