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メディアグランプリ

お金とロキソニンしか信じていなかった私が人を愛したいと思った本


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:MK(ライティング・ゼミ集中コース)

「ううーーーーん……」
「書けんな」
涙で溢れた目のまま余韻に浸っていた。
この本を約10年前から繰り返し何回も読んでいる。
そして繰り返し何回も泣いている。
天狼院のライティング・ゼミの課題提出でこの本について書こうと思い
軽く読み始めたが、結果大号泣をした。

「あんた、それ絶対他の人に言わんがいいよ!!」
私が、お金とロキソニン以外は信じていないことを冗談ぽく話すと母が言った。
当時の私は大学を辞めてふらふらしていた。特に夢や希望も無く、
時々スナックのアルバイトをするくらいで、仕事を探すこともしていなかった。
生きている価値はないと思っていたが、死ぬ勇気はもっと無かった。

そんな私はある日運命的な出会いをする。
何かの本を買いに本屋へ行った時だった。
割と目立つところに平積みにされていたと思う。
真っ赤なツヤツヤした表紙に、真っ黒な行書体。

「新・極道の妻たち」

何にも信じていない私だからジャケ買いなんて絶対しない。
……が、買わずにはいられなかった。
なんの躊躇いもなく手に取りレジへ向かった。

家に帰って一気に読んだ。……大号泣。
人を信じていない、とかカッコつけて言っている自分が恥ずかしくなった。
人を純粋に愛する話だったのだ。

きっと題名から着物着た姐さんがブランド品身に付けて……とか
拳銃持ってドンパチ……とか。
そんなことを想像すると思う。というか、そういう非日常を書いて欲しいと期待する。
しかし違う。全く違う。純愛が描かれていた。

この本は六人の姐さんの話が書かれている。
全て家田荘子さんが実際に会い、取材をしているノンフィクションだ。
しかし取材している女性たちは特別な世界の人ではなく
私たちとなんら変わらない普通の女性なのだ。
ただ、愛した人がヤクザというだけで……。
だから書かれている女性たちの悩みもお金のことだったり、
子供のことだったり、近所付き合いのことだったり……。
私たちと変わらない悩みなのだ。

ただどの姐さんも真剣に人を愛していた。

その中でも特に私の心を掴んで離さない姐さんがいる。

愛する組長の為に罪を被り9年という月日を獄中で過ごした姐さんだ。
しかも二人の関係は不倫だった。

……愛する人の為に変わりに捕まる!???

あなたは出来ますか??

家田荘子さんでさえも自問自答している場面があった。
やっぱ特別な世界やん!?? って思うかもしれない。
いやいや、この姐さんも普通の生活をしていた女性なのだ。
「とても清楚なOLのような女性だ」と表現されているくらいだ。

普通に生活をしていたのにある日突然捕まった。
捕まっている間にも沢山の葛藤があり、沢山悩んでいる様子が描かれている。
そして、この姐さんの葛藤だけではなく、組長や、本妻や、
姐さんの家族の葛藤が沢山描かれている。

その中で特に私の心に刺さった言葉がある。

「あなたを憎んだことは、一度もありません。耐えに耐えることに必死でした。こんな自分自身が強いと思ったことはありません。自分の心をコントロールできなくなるほど人を強く愛したのは、初めてです」

これは姐さんが組長に宛てた手紙の中の言葉だ。

全てが衝撃的だった。
よく言う、カミナリに撃たれる的な……。

「代わりに捕まってるのにこんな手紙が書けるって……。
そしてこれだけのことをしても強いって思ってないんだ。
そして、そして人って心をコントロールできなくなるほど人を愛せるんや……」

同じ女性として本当に尊敬した。

私はこれまで、必死になって何かを成し遂げるということをしたことがなかった。
自分の心がコントロール出来なくなる程何かに没頭することもなかった。
勉強も、スポーツも人付き合いもなんとなく何でも出来た。
目標とか、信念とか一切なかった。

そんな私をこの本は変えてくれた。
女性として大切なことを教えてくれた。

この話を読む度に、代わりに捕まるか、捕まらないかということではなく、
人間の「覚悟」について考えさせられる。
ぐちゃぐちゃでカッコ悪くてもいいから、何かを必死でやり抜くことが大切だと感じる。
そして心がコントロール出来なくなる程人を愛してみたいと思う……。

私は勇気が欲しい時にこの本を繰り返し読むようになった。
そしてこれから先も一生読むつもりだ。
それくらい、いつの時代に読んでも響く本だと思う。
特にコロナ禍で人との繋がりが薄れている今だからこそ、
大切なことを考えさせられる一冊だろう。

***

この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

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2022-05-05 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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