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誰か私に旅の楽しみ方を教えてくれ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:山田 隆志(ライティング・ゼミNEO)
 
 
私が死ぬまでに成し遂げたいことの一つが日本全国の駅をすべて踏破することだ。
 
日本全国の駅は9334駅存在している(2022年6月現在)。
 
2022年6月現在で4800駅近くを踏破している。日本全国の約半分の駅を訪れたことになるが、ここまで来るのには決して平坦な道のりではなかった。

 

 

 

ある日、禁断のアプリに手を出してしまった。
 
「ステーションメモリーズ(以下駅メモ)」という名のデジタルスタンプラリーアプリだ。駅メモの基本的なルールは単純で、駅に着いたらアプリのボタンを押すと、その駅が記録される。
 
もちろんお目当ては「新駅」でレコーディングされると、気分が高揚するので、いろいろな駅に行くのが楽しくなってくる。
 
最初は日々の通勤通学だろう。いつもの電車でも途中の駅ごとにレコーティングすると、ほんの少しだけど気分も上がる。通勤は近い方がよいが、駅メモだったら長距離通勤をしている方が有利に働く。
 
きっかけは、通勤通学でもルートを変えたり、普段降りない駅に降りると気分も変わる。

 

 

 

私は静岡に住んでおり実家の千葉に規制しながら、しょっちゅう東京で遊んでいる。駅メモを使うようになってから、三島と千葉の往復の間にせっせと駅を集めている。
 
東京に行って遊ぶのは、渋谷や新宿ばっかりが定番だったが、あまり行かないようなところにも足を運ぶようになった。東京に行くときはいつも東海道線を使うが、気分を変えて小田原から小田急線を使ってみたり、大船から京浜東北線で東京まで行ってみたりと気分を変えてみる。時間の無駄といわれようともこれも「新駅」のためだ。
 
さらには東京の代わりに、大阪や名古屋にも足を運ぶようになり、新たな楽しみを見つけることができた。
 
「駅メモ」は駅を集める単純なアプリだが、私の人生に彩を与えてくれて、東京や大阪に行くことでも、毎回新たな楽しみを与えてくれる。遊びに行くついでに無我夢中で集めた「新駅」は2000駅を超え、いつの間にか神奈川県と東京都の駅をすべて集めていた。
 
単純に「駅」をレコーディングしているだけのはずが、アプリによって遠出をすることが楽しくなり、私の趣味の欄に「旅行」の2文字が加わった。
 
しかし、「駅メモ」というものが本当の意味で人生を変えてしまう悪魔のアプリだと気が付くころには、もう少しばかり駅を集めたころになる。

 

 

 

楽しみながら「新駅」を集めているうちに気が付けば3000駅を超えていた。私の自宅のある静岡県はもちろんのこと、近県の神奈川や東京、愛知といった駅という駅はほぼ取りつくしてしまっている。4連休以上の休暇で遊びに行く関西方面でも、京都・大阪・神戸の主だったところも取りつくしてしまった。
 
もはや全然行くことのなかった地方へ行かないとダメだ。
 
これは大変なことになったぞ。
 
こうして私の中に何か謎のスイッチが入った。
 
2019年ゴールデンウィーク初日は、京都で遊んでいた。この時期の京都は外国人でいっぱいだ。初日ぐらいはまともに清水寺や金閣寺に行こうと思っていたが、さすがの混雑で早々にあきらめた。
 
当初の予定を変更し、京都の「新駅」を集めに比叡山にのぼり、しっかりと旅の目的を果たす。
 
「新駅」集めのゴールディンウィークとしては、幸先の良いスタートだろう。

 

 

 

京都のビジネスホテルで泊まった翌日から、本格的に「新駅」取得の旅が始まった。
 
京都駅からJR湖西線で琵琶湖を眺めながら優雅にでも、せわしなくアプリを押しながら先へ進む、気が付いたら福井県に入ってしまった。
 
福井県は生まれて初めて行くところだ。ちょっとスマホで調べた限りでは、越前そばが名物らしいのでせっかくだから近くで食事をさせてもらった。
 
越前そばでパワーを回復した私は、北陸本線に乗って金沢を目指した。
 
15時ぐらいで金沢駅に到着、せっかくだから兼六園ぐらいは行きたいところだ。
金沢駅で降りるつもりでいたが、不意に駅のホームが気になった。
 
「富山行き15時40分」あと10分で富山行きがあるではないか。トイレを済ませ、電車の中で暇をつぶすための小説を買って、富山行きの電車に乗り込んだ。
 
もうそこから先は未知の世界であるが、ただひたすら次を目指して電車に乗る。
 
富山での乗り継ぎは5分とかからずスムーズで、終点の駅にスムーズにたどり着いたが、京都駅を出てから10時間、疲労もピークを迎えるころ、電光掲示板に信じられないものが目に映った。
 
「泊」という駅で乗り継ぐための出発は「20:30」と表示されている。現在19時、駅を降りると見事なまでに何もない。つなぎ目の駅だから何か暇をつぶせる店はないかと散策したがやっぱり何もない。こんなところで1時間30分も何をすればいいんだ。
 
そうはいっても地方のローカル鉄道では待ち時間が長くなるのはあるあるだ。これまでで何度も経験しているけど、何もないところでただひたすら次の電車を待つのはつらい。
 
それにしても、夜も深まってきた。寝るところを確保して明日から再開しようか。
 
しかし、無情にもじゃらんには手ごろなビジネスホテルがなかった。富山市のホテルが手ごろな距離なのだが、私にはその選択肢はなかった。
 
「そのまま折り返すなんてとんでもない!! とにかく先にすすむのだ」
 
近くにコンビニもないので空腹もピークになってきた。
 
1時間30分待ったかいもあり、ようやく次の電車が来た。電車に乗りながら宿のことを考えながらぼんやりと電車に揺れている。それでも駅メモはひたすら押している。
 
こうして21時を過ぎたころ「糸魚川」駅にたどり着いた。さすがにもう疲れてしまった。
 
こうなると「妥協」して、長野新幹線に乗って東京にもどる。このあたりは生まれて初めて行くところなのに、新幹線に乗ってしまうのは妥協でしかない。
 
しかし、もう疲れてしまった。こうしてゴールデンウィークの「駅メモ」旅は終わった。

 

 

 

振り返ってみると、生まれて初めて行く北陸三県を何時間もただひたすら電車に乗っているだけだった。福井の恐竜博物館や金沢の兼六園ぐらいは行くべきだったのではないかと思う。何しろ地方の名物に興味を持っていないのが大問題かもしれない。
 
確かに京都から北陸三県をひたすら進むことで、「新駅」は200駅ほどレコーディングすることに成功した。
 
しかし、もう少し歴史的建造物や観光スポットみたいなものに興味を持ち、脳内ストックをためないとまずいのではないだろうか?
 
現時点で集めた駅はまだ4800駅で全駅踏破まで5000駅ほど残っている。
 
5000駅の中には、北海道・四国・九州・沖縄といった何とも魅力的な大物が目白押しだ。
「新駅だけ」集めるのが目的では寂しいではないか!!
 
誰か旅の楽しさを教えてくれ!!
 
 
 
 
***
 
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2022-06-07 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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