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メディアグランプリ

心にゆとりをくれた遺伝子検査


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記事:なつき(ライティング・ゼミNEO)
 
 
ご家族や親せきにがんの方はいらっしゃいませんか? 身内にがんを経験した方が複数いて自分は大丈夫かなと心配になっていたりしませんか?
 
それでしたら遺伝子検査をお勧めします。私の祖母はがんで亡くなりました。私の妹も小児がんで亡くなりました。私の母もがんで亡くなりました。小さい時からがん患者を目にしてきました。がんは遺伝すると前に聞いたこともあります。でも遺伝ではあり得ないと聞いたこともあります。どっちが正しいのでしょう? 身内にがんの人がいると「うち、がん家系だから」って言葉聞いたこと有りませんか? がん家系ってなんでしょう。がんが遺伝するってなんでしょう?
 
私はがん経験者です。5年ほど前に手術をして抗がん剤治療をしました。その抗がん剤治療を受けるにあたって遺伝子の話が出ました。なぜここで遺伝子の話が出るのか不思議に思いながらも聞いてみると、遺伝性のがんは存在するとのことでした。衝撃でした。検査の前に面談ができるようなので取り敢えず面談だけ受けてみることにしました。
 
話を聞いてみると遺伝性のがんは多岐に渡るとのことでした。がんは体の部位によってできる性質が異なります。がんと一口に言っても調べる遺伝子が変わるとのことでした。胃は綺麗な遺伝子で構成されているけど、大腸は変異がある遺伝子で構成されていることでがん化の確率が高くなるといった具合です。私の場合は乳がんだったので胸の細胞の遺伝子を調べるとのことでした。とても悩みましたが身内にがんの経験者が多いことと、何度も新しいがんが出来ている母を見ていたので調べることにしました。
 
結果は割合が極めて低いリ・フラウメニ症候群でした。合わせて言われたことがあります。「あなたの体は放射線にかなり弱いので放射線治療や検査は極力しないでください」は? 今なんて言ったの? 放射線治療駄目って言った? 遺伝性がんと言われた時以上に驚きました。放射線治療が駄目ってなんで?
 
リ・フラウメニ症候群は、生まれつきTP53というがん抑制遺伝子が働かないために、がんが増殖しやすい性質があります。通常、健康な人の体の中でもがん細胞は生まれていますが、がん抑制遺伝子がその増殖を抑えてくれるので、健康を維持できます。放射線治療は、がん細胞に集中的に照射はしますが、周囲の細胞の遺伝子にも傷がつきます。その遺伝子の傷もがん抑制遺伝子が働けば、この照射がもとでできる別のがん(2次がん)を抑えるので治療として有効性が高いのですが、リ・フラウメニの場合はこの働きが無いので放射線のリスクが高い、とのことでした。
 
抗がん剤治療は点滴で行い、血管から全身に薬を行き渡らせるので全身のダメージが大きい。母が何回か放射線治療と抗がん剤治療をやっていたのを見ていたので知っていました。明らかに放射線治療の方がダメージが少なそうなのに。それができないってことか。私は抗がん剤治療一択ってことか。放射線治療によって、2次がんという爆弾みたいなものを抱えることになるのは困るので大人しく抗がん剤治療をすることにしました。
 
私のずっと持っていた「がんの遺伝って本当はあるの? ないの?」という疑問に、自分の体で答えが出てしまいました。しっかり目の前で遺伝性と言われてしまいました。それなのにあまり落ち込みませんでした。それは身近に治療中の人がいたからある程度覚悟できていたのだと思います。とはいえ、確定されてしまいました。今後の生き方どうしよう。何に気をつけていけばいいんだろう。
 
私は遺伝子検査をしましたが、家族にもその傾向影があるかもしれない、調べることを勧めました。家族の中では私と母だけにリ・フラウメニ症候群が見つかりました。他の家族には無くてよかった。でも母は私と同じリスクを抱えていたことが分かりました。今まで母は何度も放射線治療をしていました。放射線に弱いという遺伝的な体質を知らずに治療を受け続けていました。再発とは別に様々な部位で新たな原発と呼ばれるがんができていました。なんでこんなに新しいがんができるんだろうね、と当時の母の担当医師も不思議に思っていた様です。今思うと放射線が基だったかもしれません。もっと早く調べていれば、体にリスクを負わずに済んでいたかもしれません。でも遺伝性のがんが本当に存在すると当時は知られていなかったのでしょう。医術の進歩のお陰で私は先に知ることができました。
 
先に知ったのであれば予防対策をしたい。遺伝子検査でがんになりやすい因子を持っていることが分かったので、定期的に検査を受けることにしました。放射線の使用はリスクが高い体質だと分かったので、それ以外の検査方法を組み立ててもらいました。私の場合はMRI検査でした。年に一回(実際には体の部位ごとに検査するので年に4回1周りが正しいですが)の検査をして、いまのところがん化しているものはありません。正直に言えば、家系にがんを患った人がいたこともあって、いつまたがんができるかもと常に頭に置いていました。それよりも毎年調べてもらうことで、自分の体の状態が保証されたような、いまはそんな安心感のある生活になっています。
 
もし身近にがんの経験者が複数いて、自分はどうだろうと不安に思われているなら遺伝子検査を選択肢に入れることをお勧めします。調べてもし遺伝性のがんを持っていたらと怖くて調べられないかもしれません。受け止められないかもしれません。でもいまは予防を念頭に置いた寄り添った検査や治療法も増えてきています。遺伝子検査も私が受けた5年ほど前から更に進歩して自費から保険適用が始まった分野もあります。そして、なにより遺伝子検査をしたことで自分の体の仕組みを知ることができました。知る前には無かった心のゆとりを味わえるようになりました。もう少し心を軽くしてみませんか。
 
 
 
 
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2022-06-15 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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