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メディアグランプリ

必読! 面白すぎる小学校の卒業文集。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:井上 ハルカ(ライティング・ライブ東京会場)
 
 
この春、息子が小学校を卒業した。
卒業アルバムって、私の記憶だと卒業式の日にもらうものだったと思うが、息子の小学校では、つい先日配布された。
小学校6年間の成長が詰まったアルバム。12歳男子はそっけない反応だったが、親としては1ページめくるごとに感慨深い。こんなに大きくなったのね、なんて他所の子の成長にも思いを馳せジーンとしてしまう。
アルバムの写真部分はそんな感じだった。
問題は後半に綴じられた、子供たちによる文集である。
 
ちょっと親として人でなしモードになるのをお許しいただきたい。
天狼院のライティングゼミも受けていることだし(そのせいということにしよう)、つい意地悪な目で見てしまう。
「うちの子が、こんな文章を書けるまでに……」
なんて感動していられない。
いやむしろ、ゼミを受けたからこそ、こんなに小学生の文章に夢中になれるというものだ。心底楽しんですべて読んでしまった。
 
例えば、うちの息子の文集。
「コロナ期の出来事」という733文字の文章。
すごく面白い。
恐らく、書く前に先生から指導があったのだろう。「はじめ→なか→おわり」という道筋が透けて見える。すごく透けている。全体的にものすごく急展開なのだ。箇条書きと言っていいくらい。
「はじめ」の部分は、コロナ期の出来事を「……でしょう。……でしょう」の列挙で、まるで他人事のように語っている。これが何とも我が息子らしくて面白い。
「なか」の部分は、急にコロナから逸脱し、6年間で出来るようになったことが述べられている。それは、たくさんあるのだそうだが、漢字を書けるようになったり、ひき算やかけ算ができるようになったらしい。
「おわり」はこの学校に通えてよかったと感謝の意を述べている。給食がおいしく初日の献立を覚えているほどだという文章から始まる。(急展開!)
 
接続詞によって強引につなげられた思い出の欠片たちが、息子にとって正直な思い出なのだろう。小学6年生の書いた文章だ。稚拙なのは当たり前だし、文章を書くのが得意でも好きでもない息子なので、決して年齢に比べても上手くはない。私には息子と過ごした実時間があるので、このとても息子らしい文章が、寧ろ心に染みたのだ。
 
他の子の文章も読んだ。
同じように、強引な展開のものが多く、大いに楽しみながら読んだのだが、その中でも「この子はうまいな!!」という文章もあった。
勉強ができる子が上手いというわけではなかった。勉強ができる子は、きれいにテンプレートにのせて書いていた。
上手な子は、本をたくさん読んでいる傾向があるように思った。
6年生の一年間、私は卒業対策委員のお役目で、ちょこちょこ教室をのぞいていた。休み時間の過ごし方などをみていたのだが、何人かずっと本を読んでいる子がいた。その子たちの文章は語彙が豊富なのはもちろん、テンプレートが透けて見えない。見えないけどスムーズに読める。
 
身近な人の文章を読んで、いつも思うことがある。
文章がその人の評価を下げることはないが、上げることは必ずある。休み時間に静かに一人で本を読んでいる子は、そんなに目立つ子たちではなかったけど、こんな素敵な才能を持っているのだなと発見できてよかった。
 
さて、人の評価ばかりしているのはフェアじゃない。
当の私はどうなのか。
なーんとなく覚えているのだが……。ちゃんと読もうと思って、実家にある文集の写真を母親に送ってもらった。
「プール君、ありがとう」という469文字の文章。
なんでプール? 流行っていた「天までとどけ」というドラマの主題歌になぞらえたのか? 誰もプールを擬人化して感謝の意は述べないだろうという、こざかしい思いが伺えて顔から火が出そうだ。これは人に見せられない。なんだか、そういう子供だったよな……。素直じゃない。ちょっと奇をてらって先生に褒めてもらおうとする。息子の文章の方がよっぽど素直でいい。
でも待てよ。
私は本当に、3年生くらいまでプールが怖かったのだ。
泣き出しそうな気持ちで教室からプールまで移動した。クラスごとに並んで歩いた廊下を思い出すと、今でも胸がキュッとなる。
私の悪い癖もべっとりついているが、本当に一番心に残っていることを書きたかったのだなと、子供の自分を愛おしくも感じた。
 
決して人には見せられないけど、ありのままの自分が出ている卒業文集。むき出しの欲すら感じる。大人になった今は、その臭みを抜きながら……。抜けていればいいのだが。
文章を読んで「この人好き!」と思う、それを得たくて、書いている。
 
 
 
 
***
 
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2022-06-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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