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メディアグランプリ

「やわらかい」の初体験


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:廣瀬 隆(ライティング・ライブ福岡会場)
 
 
ラーメン、その人気ぶりは日本人の国民食と言っても過言ではないほどだ。ベースの味は醤油、味噌、塩、豚骨、魚介系など色々な種類がある。人によって好みは様々だが、福岡出身である私の好きなラーメンはやはり豚骨ラーメンだ。豚骨ガラから出汁を取ったスープは白濁しており、店内外には独特の香りが広がっている。新幹線で博多駅に降りた際に感じるあの匂いだ。麺は極細のストレート麺だ。忙しく働く市場の人たちが短時間で食べることができるようにということで、茹で時間が短い極細で量もやや少なめにしている。具材はシンプルにネギとチャーシューが乗っていることが多いが、店によっては様々なバリエーションがある。麺の硬さを選ぶことができるお店がほとんどで、バリかた、かた、普通、やわ、バリやわ等がある。色んな種類の麺の硬さがあるが、私がお勧めする麺の湯で加減はバリやわだ。
 
豚骨ラーメンを好む多くの方々はバリかたやかた等の硬めの麺を注文することが多い。硬めの麺はラーメンの提供も早く、歯ごたえのある食感が人気だ。私自身硬麺派だったのだが、ある日ふとした時に、いつも行っているラーメン屋で柔麺を注文してみた。私が初めて柔麺を体験したときはかなりの衝撃を受けた。まずはその見た目だ。極細のはずのストレート麺が若干膨らんでいる。膨らんだ麺は表面が光っており、麺とスープがしっかりと絡んでいることは明らかだった。麺を箸で持ち上げると大量の湯気が顔面を多い尽くし、私のメガネはあっさりと曇ってしまった。麺を啜るとこれまた衝撃で、今まで味わっていた味とまるで違っていた。十分に茹でられた麺はモチモチとした食感で食べ応えがあり、しっかりとスープに絡んでいる。硬麵とは異なり、よりスープの旨みを感じやすくなっていた。麺がモチッとしているため噛み応えもあり、噛めば噛むほど麺に絡んだスープの旨みが口の中一杯に広がっていった。替玉を待っている時間も個人的には楽しかった。楽しい瞬間を焦らされているようで、早く早くと子供のように急かしてしまいそうだった。やっとの思いで到着した麺はこれまた熱々だ。若干冷えたスープを温めなおしてくれる。まるで秋田名物の石焼鍋のようだ。熱した石を投入された石焼鍋のように豚骨ラーメンは最後まで熱々だった。初体験の柔麺を堪能した私の考える柔麺の良い点は四つある。
・モッチリ食感を味わえること
・ラーメンが冷めにくいこと
・消化に良いこと
・麺にスープが絡みやすいこと
まず一つ目は麺のモッチリ食感を味わうことができることだ。太麺の特徴としてモッチリ食感を感じることはあるが、細麺のモッチリ食感は稀なケースだ。二つ目はラーメンが冷めにくいことだ。高温で長時間茹でられた麺のおかげで、表面に浮いた脂も冷えて固まることがない。冬場でも最後まで熱々のラーメンを食べることができる。三つ目は消化に良いことだ。長時間茹でられているため麺は当然柔らかくなっており、消化に良い。消化に良いということは吸収も良いため、栄養もしっかりと取ることができる。四つ目は豚骨のスープがより麺に絡みやすくなることだ。麺の表面に茹で汁がしっかりと浸透しているため、麺がスープを撥水することなく、スープと合わせて麺を味わうことができる。麺を食べる際にスープの旨みを感じることは非常に大事なことだ。麺を食べる際にスープの旨みを感じることができないということは、パスタを食べる際に麺と絡んだソースを落としてアルデンテの麺だけを食するようなものだ。
 
続いて、柔麺の悪い点も紹介する。いずれも私の体験談だ。一つ目は茹で時間が長いため、ラーメンの提供まで時間がかかることだ。先に注文した私よりも後で注文した人のラーメンが先に提供されることは多々ある。二つ目はあまり注文する人が少ないため、店員さんに何度か注文を聞き返されることだ。厨房でも、「やわめ?ばりやわ?」と確認の声が聞こえることがある。自意識過剰かもしれないが、混んでいる店では周りのお客さんからの注目を集め、視線を感じることがあった。若干の羞恥心を感じつつ食べる勇気が必要だ。三つ目はやわ麺の美味しさを知っている人が少ないため、友人に話しても共感をあまり得られないことだ。豚骨ラーメンは硬麺という固定観念を持っている人が多く、柔麺の美味しさを語ってもあまり受け入れられないことが多い。
 
バリやわのラーメンは、強面でぶっきらぼうな店長がいる美味しい飲食店のようなものだ。見た目や先入観のため、その店にはなかなか入りづらく、美味しい料理を味わうことができない。ただ、一歩勇気を出して、その店に入ってみると美味しい料理に舌鼓を打つことができる。そうなると強面でぶっきらぼうの店長が急に好印象となり、次回からも気軽に入店することができるようになる。バリやわのラーメンも同様で、豚骨ラーメンは硬麺という固定観念のため注文することがなく、その美味しさを知る機会を失っている。ぜひ勇気を出して、柔麺を注文してみてほしい。どうしても硬麺を食べたいという人や小食な人は、複数名で柔麺をシェアしたり半替玉を注文したりすることで柔麺の味にチャレンジしてほしい。一旦柔麺の味わいを知ると柔麺が好印象となり、次回からも気軽に注文することができるだろう。先入観や固定観念は新しいことへのチャレンジにとって足かせとなりやすい。私にとっての次の強面でぶっきらぼうな店長がいる美味しい飲食店は、つけ麺だ。つけ麺は冷めやすいので食べにくいもの、ラーメンはスープと麺が一つの丼に入っているべき、という固定観念を取り払い、新しいことにチャレンジしていこうと思う。
 
 
 
 
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2022-11-09 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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